「エッシャーの世界」展関連イベント
講演会「エッシャーとサイケデリック数学」
「エッシャーの世界」展関連イベント。
エッシャーの作品と数学との関係について、幾何学アーティストである日詰明男氏にご講演いただきます。
◆本講演について(講師より)◆
アートと数学、科学を区別せず、超然と独自の道を歩んだエッシャー。
彼の作品をいち早く評価したのは、ロジャー・ペンローズのような第一級の数学者、そしてアメリカ西海岸のヒッピーたちでした。
エッシャーとペンローズは互いに触発しあう関係でしたが、ヒッピーに対しては冷ややかなものでした。エッシャーはドラッグを必要としなかったからです。
やはり孤高の数学者であるスペンサー=ブラウンは著書「形式の法則」の中で「数学はサイケデリック[幻覚状態のなかで新しい自己認識を与えるもの]である」と言います。新しい数学的構造は、私たちの知覚の扉を開き、解像度を飛躍的に高める力を持つからです。
エッシャーは数式こそ使いませんが、二次元、三次元の論理空間を駆使した紛れもない数学者でした。カオス、フラクタル、準結晶など現代を生きていたら取り組んでいたであろう問題にも触れたいと思います。
[日 時]
2016年7月17日(日)
14:00~15:30(開場13:30)
[講 師]
日詰明男氏(幾何学アーティスト、龍谷大学理工学部数理情報学科客員教授)
講師プロフィール
1960年長野県生まれ。京都工芸繊維大学建築学科卒業。
25年来、黄金比に基づくフラクタル構造を、造形や音楽で表現する仕事を続けている。
主な作品は、《民主主義的階段》(U.S.A、. NZ)、《黄金比の茶室》(コスタリカ、U.S.A.、静岡)、《フィボナッチ・ケチャック(たたけたけ)》な ど。2012年には静岡市美術館「七夕の美術」展で《七夕フィボナッチタワー》を制作。
著書に『生命と建築』(1990)、『音楽の建築』(2006)がある。
2008年より、武蔵野美術大学特別講師。
2009年より、龍谷大学理工学部数理情報学科客員教授。
2015年、ポーランド国立クラクフ工科大学客員教授。
現在、榛原郡川根本町にて幾何学的農園の建設と幾何学的民族音楽の育成に着手している。
(左右ともに)日詰明男 《Poly-Twistor》 2002年 ※本展には出品されません
[会 場]
当館多目的室
[参加料]
無料
[定 員]
70名(応募多数の場合は抽選)
[申 込]
HP申込フォームまたは往復はがきにてお申込みください。
一件につき4名様まで申込可能。
【7月1日(金)必着。応募者多数の場合は抽選】
<往復はがきでのお申込み方法>
※返信用はがきに宛先をご記入ください。
①催事名、催事日
②氏名(参加人数分)
③年齢(参加人数分)
④住所(郵便番号から)
⑤電話番号
をご記入の上、
【〒420-0852 静岡市葵区紺屋町17‐1 葵タワー3階 静岡市美術館】へお送りください。
※抽選の如何にかかわらず結果は通知いたします。
※往復はがき、申込フォームでの応募は締め切りました。
※開催日の一週間前までにご案内をお送りしますので、万が一届かない場合は、お電話(054-273-1515)にてお問い合わせください。