• 2014年06月29日 山本二三展前売券 7月1日(火)より販売開始!

    7/1(火)より、「日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展 ~天空の城ラピュタ、火垂るの墓、時をかける少女~」(会期:8/4~9/23)の前売券が発売されます。
    今日は、前売券を含めた展覧会のチケットのご紹介です。
    今回の展覧会では、券種によって絵柄がすべて替わります。
    山本二三さんは、名作アニメーションの背景画をいくつも手掛けています。このため、チケットでも、その幅広い画業をご紹介すべく、絵を替えて制作しました。
    それでは早速行きましょう。
    まずは「前売券/一般」です。
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    これには「天空の城ラピュタ」の画像が使われています。
    前売券は、展覧会に関心の高いお客様がご購入されることを考え、人気の高い絵柄にしてみました。
    朽ちたラピュタ城と、その後ろに見える冴え冴えとした青空が印象的ですね。
    特に、大きくて輝きをもった雲は、ファンの間では「二三雲(にぞうぐも)」と呼ばれ、山本二三さんの画風を特徴づける表現のひとつとされています。
    続いて、「前売券/大高生・70歳以上」です。
    nizo-maeuri-70-gaus.jpg
     
    何のアニメの背景画か、お分かりになりますか?
    苔が生した岩や土手。そこに差す柔らかい木漏れ日と、黒く映る水面・・・。
    「もののけ姫」の「シシ神の森」の一場面です。「前売券/一般」のチケットとは雰囲気を変え、少し落ち着いた印象を受けますね。
    「もののけ姫」の背景画は、山本二三さんの迫真性の高い描写力を堪能できる、展覧会の目玉のひとつです。
    ここからは、当日券(8/4~9/23の展覧会会期中に販売するチケット)のご紹介です。
    「当日券/一般」はコチラです。
    nizo-toujitsu-ippan-gaus.jpg
    先ほどの「前売券/一般」のご紹介で、「二三雲」についてご紹介しましたが、「当日券/一般」は、それをじっくり味わうことの出来る絵柄です。
    展覧会を開催するのは8月、夏の盛りです。空には夏の入道雲が、もくもくと浮かんでいることでしょう。二三さんの描く雲と実際の雲、展覧会から帰るとき、空を見ながら比べてみるのも面白いかもしれません。
    続いて、「当日券/大高生・70歳以上」です。

    nizo-toujitsu-70-gaus.jpg

     
    「時をかける少女」の「洗い場」を使っています。
    夏の暑いグラウンド、その匂い、湿度、木陰の涼やかな空気。
    私はこの絵を見ると、夏の学校の思い出が、フラッシュバックのように脳裏によみがえってきます。
    山本二三さんの作品は、その迫真性から、描かれた場の音、匂い、空気感を、見る者に想起させる(あるいは個人の記憶と結びつけて思い出させる)力があると思います。
    「時をかける少女」の舞台は夏です。細密な描写、豊かな色彩による背景画は、我々が持つひと夏の記憶を呼び覚まし、個々人の思い出や経験とつながり、感情を動かします。細部にまで描きこまれた背景画は、アニメーション作品に強さを与え、物語に深みを持たせています。「時をかける少女」は、そうした背景画がアニメーションで担う役割を、雄弁に物語っていると言えるでしょう。
    アニメが好きで、どの作品も見た経験のある私にとっては、もし美術館職員でなければ、全部集めて並べて眺めたい・・・!と、言ってしまうような気がします笑。
    前売券販売は7/1(火)からです。
    チケットを見て、展覧会を楽しみにしていただければと思います。
    ◆前売券情報
    7月1日(火)から8月3 日(日)まで販売 
    静岡市美術館、チケットぴあ[Pコード766-162]、ローソンチケット[Lコード47559]、セブンチケット[セブンコード030-540]、谷島屋呉服町本店、谷島屋マークイズ静岡店、戸田書店静岡本店、戸田書店城北店、江崎書店パルシェ店、MARUZEN &ジュンク堂書店新静岡店
    ※各種プレイガイド、コンビニエンスストアでのチケットは、絵柄のない機械発券となりますのでご注意ください。
    (R.A)
  • 2014年06月01日 山本二三展関連ワークショップのお知らせ

    静岡市美術館では、8月4日(月)から

    「日本のアニメーション美術の創造者
    山本二三(にぞう)展
    ~天空の城ラピュタ、火垂るの墓、時をかける少女~」を開催します。

    山本二三(1953年-)さんはアニメーションの美術監督・背景画家として、
    「天空の城ラピュタ」(1986年)、「火垂るの墓」(1988年)、「もののけ姫」(1997年)、「時をかける少女」(2006年)など、
    日本を代表する数々の名作に携わり、今日まで作品を特徴づける背景画を描き続けています。

    本展では、未公開作品を含む、作者自らが選んだ手描きの背景画やイメージボード
    (準備段階に描かれるスケッチ)など、初期から最新作まで約200点を一堂に紹介します!

    その展覧会に先駆け、なんと山本二三さんご本人によるワークショップを開催します!

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    静岡市美術館・静岡市清水文化会館 連携事業
    山本二三展連携事業
    「山本二三さんと雲をえがこう」

    山本二三さんの作品を特徴づける、輝きを持った積乱雲などの雲の表現。
    それは「誰にも真似はできない」と言われており、
    「二三雲」として知られています。

    本ワークショップでは、山本二三さんと一緒に雲を描きます!
    ご本人にレクチャーいただける、貴重な機会です。

    [日  時]2014年7月12日(土) 13:00~15:30 
    [講  師]山本二三氏(やまもとにぞう・アニメーション美術監督、背景画家)
    [会  場]静岡市清水文化会館マリナート 1階ギャラリー
    [対  象]小学3年生~6年生 20名(保護者見学可)

    詳細はこちらをご覧ください。

    皆さまのご応募、お待ちしております!

     
    (m.y)



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    時をかける少女《踏切》2006年 ⓒ時をかける少女制作委員会2006