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2025年04月26日 自由な創作を!若き日本画家たちの挑戦
「生(うま)ルゝモノハ藝術ナリ。機構ニ由ツテ成ルニアラズ」
この言葉は大正7(1918)年に京都で活躍する気鋭の日本画家、竹内栖鳳塾の小野竹喬と土田麦僊、谷口香嶠塾の野長瀬晩花、京都市立美術工芸学校に学んだ榊原紫峰、村上華岳の5人が「国画創作協会(国展)」を設立した際の宣言です。and more
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2025年04月18日 自然を愛した日本画家・小野竹喬
近代を代表する日本画家・小野竹喬(おのちっきょう/1889-1979)。色彩豊かであたたかみのある風景画で知られる竹喬ですが、その作風は生涯を通じて何度も変遷しています。
14歳で竹内栖鳳塾に入門した竹喬は、はじめ四条派の筆法と西洋近代絵画の写実を融合した師・栖鳳風の作品を描きました。続いて1909年に京都市立絵画専門学校別科に進んだ竹喬は、文展での入選や国画創作協会の立ち上げなど活躍する中で、セザンヌの実在性(リアリティー)や南画の自由さを取り入れた表現を探究します。しかし1921年に渡欧し西洋絵画を学ぶうちに東洋画における線描の重要性に気が付き、帰国後は与謝蕪村や池大雅を意識した淡彩の作品を手掛けるようになりました。and more
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