イベントアーカイブ
Shizubiシネマアワー vol. 33 『アート・コレクター』
「Shizubiシネマアワー」は美術館ならではのセレクトで、さまざまな映画を上映するシリーズです。第33回は美術作品の収集に情熱を注いだ人々を取り上げた2つの作品を上映します。
※「シズオカ×カンヌウィーク2024」連動企画
[日 時]
2024年5月3日(金・祝)、5月4日(土・祝)
いずれも14:00~(開場13:30)
[会 場]
静岡市美術館 多目的室
※簡易の映像設備での上映になります。
[参 加 料]
各回500円(チケット制)
※4月5日(金)10:30より静岡市美術館受付にて販売(各回1人2枚まで。定員になり次第販売終了)
※整理券の番号は入場の順番ではありません
[定 員]
各回60名
[企画協力]
㈱サールナートホール
■5月3日(金・祝)14:00~(開場13:30~)
『ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝』
(ジョヴァンニ・ピスカーリア監督/2018年/イタリア/90分)
世界最大級のゴッホ作品の個人収集家、ヘレーネ・クレラー=ミュラー夫人。約300点にのぼる作品を収集したヘレーネの目を通してゴッホを描く全く新しい傑作ドキュメンタリー
西洋美術史において著名な画家の1人である、後期印象派のフィンセント・ファン・ゴッホ。1890年に自ら命を絶つまでの10年間で、精力的に創作を行い、現存する作品は習作を含め2000点以上と、今もなお美術界に大きな影響を与えている。本作はそんなゴッホの作品を300点(うち油彩は85点)個人収集した女性、ヘレーネ・クレラー=ミュラーのコレクションと、ゴッホが生前残した膨大な手紙を通し2人の人生を紹介する作品である。死の直前まで誰にも評価される事なく、ただ新しい表現方法を模索し続けたゴッホ。そんな無名の画家の作品を300点も購入し、美術館まで設立した個人コレクター、ヘレーネ・クレラー=ミュラー。名女優ヴァレリア・ブルーニのナビゲートと美術関係者の証言で明かされる、芸術を探求し続けた2人の人生の深層とは?
■5月4日(土・祝)14:00~(開場13:30~)
『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』
(佐々木芽生監督/2013年/アメリカ/87分)
ごく普通の郵便局員と図書館司書の夫婦が、世界屈指のアートコレクターに!全米50州へ前代未聞のアート寄贈の旅に出る!?笑いと涙あふれる感動の完結編。
つつましく暮らしながら現代アートをこつこつと長年にわたり収集し続けてきた老夫婦を追い、アートと関わっていく新しい形を提示し、数々の映画祭で高い評価を得たドキュメンタリー「ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人」(当館でも2010年のShizubiシネマアワーvol.2で上映)の続編。自分たちの手の届く範囲で作品を収集しアーティストを支援してきたハーブとドロシーの老夫婦。いつしかそのコレクションは膨大な数におよび、錚々たる作家たちの作品が集まっており、公立美術館から寄贈の依頼がくるほどになっていた。そんな2人が、前代未聞のスケールのプロジェクトを発表する。監督は前作に続きニューヨークを拠点に活躍するドキュメンタリー作家の佐々木芽生。