2025年02月15日【ワークショップレポート】ひな祭りの準備をしよう!
2/11(火・祝)に、暦とあそぶワークショップ vol.28「ひな祭りの準備をしよう!」を開催しました。
祭事や年中行事をとおして季節を感じ、それをかたちにする暦とあそぶワークショップシリーズの第28弾。
今回はひな祭りの由来を学びながら、ひな人形の最初の形である立雛(たちびな)の例を参考に、親子や夫婦など2人一組で一対のオリジナル“立雛”を制作しました。
立雛は最も古い様式の雛人形とされ、平安時代の風習で三月の初めに行われた上巳(じょうし)の節句に、災いや厄を託して水に流した紙製の人形がその起源と考えられています。室町時代に基本形がつくられたとされ、江戸時代には屛風に立てかけて飾られました。男雛は、小袖か狩衣風の衣に袴をはき、両袖を広げた姿、女雛は袖を前で重ねたような筒状で、細帯を締めた姿で表されることが多いです。頭の形は様々で、丸顔に引目かぎ鼻が特徴的な頭は次郎左衛門頭と呼ばれます。京都の人形師の雛屋次郎左衛門が作り始めたとされるものです。
今回はこの次郎左衛門頭にならい、丸いお顔の立雛を制作しました🎎
まずは着物づくり。地の色を塗った後、柄は松や梅、鶴など、おめでたい文様を自由に組み合わせて描いていきます。
筆ペンで顔を描きます。にっこり笑顔やすまし顔、柔和なお顔やりりしいお顔など、表情にそれぞれの個性が光ります。
着物と顔を組み立てていきます。
立雛を飾る台座と背景の屏風もつくります。
屏風にはどーんと大きな富士山や、梅やぼんぼり、妖怪や龍を描く子も🐉!
飾り付けて…完成!
色塗り、組立て、屏風や台座づくり、と工程も多く長時間のワークショップでしたが、親子やご夫婦で協力しながら集中して取り組んでいただき、力作揃いとなりました。
世界に一つだけのお雛様といっしょに、楽しいひな祭りを過ごしていただけたらうれしいです。
静岡市美術館では年間を通して様々なワークショップを開催しています。
今後のイベントの最新情報は当館HP内「これからのイベント」をご覧ください。
(m.o)