2011年01月16日ワークショップシリーズVol.4 糸崎公朗「フォトモで作ろう!静岡の街」

昨日今日と、温暖な静岡とは思えない程の寒さです。
今日も時折、静岡では風花が舞いました。

さて、静岡市美術館では、昨日から5日間連続のワークショップを行っています。
長丁場のワークショップにもかかわらず、たくさんの方にご参加いただきました。

写真家・美術家の糸崎公朗(いとざき・きみお)さんを講師に招き、
糸崎さんの、写真を素材とした独自の手法である「ツギラマ」や「フォトモ」で作品を作ります。

今週は、先ず「ツギラマ」制作です。

「ツギラマ」がどんなものかと言うと…「ツギハギ」+「パノラマ」の造語で、
視点を動かしながら撮影した写真をつなぎ合わせ、眼を動かして見たイメージを表現する手法です。

…と言っても、なかなかピンとこない方も多いのでは。

こちらが、糸崎さんの「ツギラマ」作品です!



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1枚の写真では表現することのできないそのインパクトに、思わず目を見張ります。

15日は、先ずみんなで美術館のエントランスを撮影し、印刷したものをつなぎ合わせて、

ツギラマの練習をしました。

みんなで同じ場所を撮影したのに、出来上がった作品は千差万別!
 

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午後はいよいよ外に出て撮影です!
街歩きをし、撮影スポットを決め撮影し、現像した写真を使って「ツギラマ」を制作。

「写真が足りない!」「うまくつながらない!」
皆さん悪戦苦闘しながらも、素敵な作品が完成しました。

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16日は再度ツギラマ制作です。
昨日の練習を踏まえ、皆さん撮影ポイントや撮影の仕方を工夫されたようです。

「これ、どこを撮影したんですか!?」
中には、見たこともない静岡の街並みを撮影された方も。
私たちの知らない静岡が、まだいっぱいあるんですね~。

どの方の作品も、昨日よりさらにパワーアップ!
迫力のある作品が完成したところで、この2日間の講評会を行いました。

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「(ツギラマやフォトモ等の)フォトコラージュの面白いところは、
視点がいっぱいあるので、長い時間見て楽しむことができるんです。」と糸崎さん。

確かに、1枚の写真では表現することのできない、ひとりひとり独特の世界観が広がっています。


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次回22,23日は、いよいよ「フォトモ」を制作します。

「フォトモ」とは…
「フォトグラフ(写真)」+「モデル(模型)」の造語で、
写真を立体的に組み立てる手法です。
来週はこのフォトモで、ひとりひとりが独自の視点で、静岡の街並みを再現します。

ワークショップは自由にご見学いただけますので、
興味がある方はぜひぜひ、美術館ワークショップ室に足を運んでみてください。

講師の糸崎さんの作品もご覧いただけます!

(m.y)