2011年06月03日ワークショップ「あたらしい形との出会い」
5月22日(日)、現在開催中の「ハンス・コパー展-20世紀陶芸の革新」の関連イベントとして、
ワークショップ「あたらしい形との出会い」を開催しました。
陶作家の本原玲子さんを講師に招き、ハンス・コパー作品の形のおもしろさ、不思議さを、
土を触りながら探ります。
まずは講師の本原さんが、さまざまなティーセットの写真を見せながら、
「ポットやカップは、いくつかのパーツが組み合わさって出来ているんですよ。
ポットの口の部分もろくろで引いて、こうやって…」と絵を描きながら説明してくださいました。
普段使っているポットやカップ。
どうやって作られているか、改めて考えてみると面白い!
なぜ、カップやポットの形の成り立ちを学んでいるかというと…
今日は粘土で小さなティーセットをつくるからです!
用意されている粘土は、ゴルフボール大のものが二つ。
この粘土から、カップやソーサー、ポットをつくっていきます。
本当に…小さい!
皆さんの手から生まれた小さな小さなティーセットがこちら。
次に、休憩をかねてみんなで展覧会を鑑賞しました。
「コパーの作品は、いくつもの形が組み合わされてできているんです。」
本原さんの解説を伺いながら、コパー作品の形の面白さ、不思議さに触れた参加者の皆さん。
実は、本日のワークショップ、ここからが本番です!
展覧会鑑賞を終え、ワークショップ室に戻ると…
「皆さんが作ったティーセットを解体します!」と本原さん。
実は、今からティーセットのパーツの組み合わせを変え、新しい形をつくるのです。
ソーサーとソーサーをくっつけたり…
ポットの上にカップを乗せたり…
そして、こちらが生まれ変わった作品たち。
写真の左下に写っているのが、生まれ変わる前の姿です。
「まさか、ティーセットがこんな形に生まれ変わるとは!」
「新しい形との出会い」に、参加者の皆さんもびっくり。
コパー作品の独特な形は、ろくろで成形された別々の形をつなぎ合せることでできています。
この手法は「合接」と呼ばれ、1960年頃からコパーが多用した技法です。
展覧会をまだご覧になっていない方はぜひ、
コパー作品の不思議な形を見にいらしてください!
(m.y.)