2012年08月10日8/26(日) P・バラカン×B・オズボーントークイベント 当日の内容を少しだけ紹介!
ブロードキャスターとして活躍中のピーター・バラカン氏を案内役に迎え、
美術や音楽の基底にある、人が「アートする」という行為はどのようなものか?
毎回様々なジャンルをとおして考える本イベント。
第6回目は「音楽と写真」をテーマに、8/26(日)13:00~開催します。
今回のゲストは、当館多目的室にて「親子写真展」を開催中の
写真家、ブルース・オズボーンさんです。
レコードやCDに欠かせないそのアートワーク。
今回はお二人に、レコードジャケットや、その写真にまつわるエピソードなどを、
音楽とともにご紹介いただきます。
iPod等のデジタル音楽プレイヤーの普及とともに、
CDやレコードジャケットを手にする機会が減った方も多いと思います。
また、テレビ等のメディアが今よりも発達していなかった時代、
1つの曲にまつわる視覚的イメージは、今よりもずっと限られていたのではないでしょうか。
コンサート等で生演奏に触れる機会も少なかったこの時代、
レコードのアートワークが唯一の、 ミュージシャンや曲から連想できるイメージだった
と言ってもいいのかもしれません。
オズボーンさんは、アメリカ、日本で数々のミュージシャンのアーティスト写真を
手がけてこられました。
1970年代半ばより、全米に配布されていた音楽情報誌
『Phonograph Record Magazine』にてカメラマンの仕事をスタート。
ローリング・ストーンズのロン・ウッド、エタ・ジェイムズ、ウォーレン・ジヴォン、アバ、
エレクトリック・ライト・オーケストラ(ELO)などの写真を新たな視点から撮り下ろし、
注目を集めました。
日々音楽を紹介する側にいるピーターさんと、
その音楽のアートワークを撮り続けてきたブルースさん。
一体どんなレコードを紹介いただけるのか、とても楽しみですね!
また、ビートルズなど伝説のアーティストが生まれた60年代ロンドンで生まれ育ったピーターさん。
同時期の、カウンターカルチャーまっただ中のアメリカ西海岸で青春期を迎えたブルースさん。
音楽や文化にとって濃密な時間が流れたこの60年代に、
お二人は何を聴き、何を想ったのでしょうか。
音楽だけでなく、それにまつわるアートワークについても語る、なんとも贅沢なイベントです!
実は・・・お二人に、当日紹介するレコードを1枚だけ、教えていただきました!
まずはピーターさんが選んだ一枚はこちら。
「このアルバムに収録されている音楽を、この写真は完璧に表しています。」
― ピーター・バラカン
言わずとしれたTHE BANDの最高傑作「THE BAND」。
俗に「ブラウンアルバム」と呼ばれていますね。
ピーターさんのコメント、
端的に、的確に、このレコードの音とイメージについて言い当てておられてますね!
若いのにそのすべてが渋すぎる!
そして、古い音楽の伝統を新しく解釈した音、というところでしょうか。
当日はどの曲をご紹介いただけるのかも楽しみですね。
次はブルースさんの選んだ一枚はこちら!
「1976年にリリースされたBoz Scaggsのアルバム「Silk Degrees」は、そのジャケット共々、
その後のミュージックシーンに大きな影響を及ぼしました。
このアルバムの写真を撮ったのはMoshe Brakhaです。
彼のファッション写真的な技法と、情熱的な表現は、とっても魅惑的で神秘的で、
Mosheイメージによって、Scaggsの音楽が、さらに高い評価を得られたと思います。
このレコードの写真でグラミー賞をとった時、
MosheはArt Center College of Designを卒業して間もなくの頃で、
その後も音楽業界への偉業を数々残しました。」
― ブルース・オズボーン
Boz Scaggsの出世作。こちらも名盤中の名盤ですね。
Boz Scaggsは、「Silk Degrees」で今までのサウンドをより洗練させ、
アルバム・ジャケットのイメージも一新。
その後AOR(Adult-Oriented Rock)という新たなジャンルを切り開き、
流行の先端をいくミュージシャンになりましたね。
当日はもちろんこのほかにもたくさんのレコードをご紹介いただきます!
なお、当日は「ブルース・オズボーン 親子写真展~未来の私たちへの贈り物~」最終日!
氏のライフワークである親子写真についてもお話しいただきます。
※本イベント開催のため、8 月26 日(日)は16 時まで写真展をご覧いただくことができません。
予めご了承ください。
本イベントの詳細、お申込みはこちら。
申込締切日は8/14(火)です!
この機会をお見逃しなく!!!
(m.y)