2015年08月21日「春信一番!写楽二番!」のあれこれ ②静岡会場オリジナル構成って?
展覧会「春信一番!写楽二番!」の見どころを、ロゴマークくんと担当学芸員の会話形式でお届けします。
-静岡会場オリジナル構成って?-
担 当:
巡回会場の中でも静岡会場は展示スペースが広い方なので、特別構成を作ってみました。
①風景版画の成立
・・・本展の章立てから少々寄り道し、初期浮世絵から葛飾北斎や歌川広重に至るまでの浮世絵版画における風景画の成立について紹介します。
②錦絵ができるまで
・・・復刻版《富嶽三十六景 凱風快晴》版木、順序摺、彫・摺の道具一式を展示、錦絵はいかに作られたかを紹介します。”見当をつける”という言葉は、浮世絵版画から生まれた!?
③千社札(せんじゃふだ)全5帖を、ドーンと一挙公開!
担 当:
千社札とは社寺参りの記念に柱などに貼る紙製の納札のこと。今でも、お寺や神社の柱に貼ってあるのを見ますよね。江戸後期には、旅ブームによって、千社札の愛好者も生まれ、交換用の札も制作されました。
今回展示する千社札貼込帖は、大交換会が行われた安政期(1854-60)を中心に、千を優に超す千社札が貼り込まれています。しかも、渓斎英泉(けいさい えいせん)や歌川派の国芳、広重、芳艶(よしつや)、そして梅素亭玄魚(ばいそてい げんぎょ)など、当時活躍した浮世絵師の下絵のものもたくさん入っています!
静岡会場ではその面白さ、魅力を存分に味わってもらうため、全5帖を一挙公開します。その長さ約35メートル!!
担 当:現地調査中、「千社札がおもしろい、千社札が」ってずっとアピールしていました(笑)
担 当:展示ケースをフルに使って、ドーンと!!札の一枚一枚は小さいので、じっくり見てね。
展覧会図録の千社札ページ。なんと、16ページも使って掲載!実物を見るのが楽しみです。
(c.o)
「錦絵誕生250年 春信一番!写楽二番! フィラデルフィア美術館浮世絵名品展」
会期:2015年8月23日(日)~9月27日(日) 会期中無休!展示替え無し!
観覧料:一般1,100(900)円、大高生・70歳以上700(500)円、中学生以下無料
*( )内は前売りおよび当日に限り20名以上の団体料金
*障害者手帳等をお持ちの方及び必要な介助者は無料
前売券:8月22日(土)まで販売
静岡市美術館、チケットぴあ[Pコード766-801]、ローソンチケット[Lコード47347]、セブンチケット[040221]、谷島屋呉服町本店、谷島屋マークイズ静岡店、戸田書店静岡本店、戸田書店城北店、江崎書店パルシェ店、MARUZEN&ジュンク堂書店新静岡店