2015年08月28日「春信一番!写楽二番!」開幕しました!!

8月23日日曜日、朝10時、無事に静岡会場開幕しました!!

美しい浮世絵版画がずら~っと

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千社札もずら~っと、壮観です

 

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浮世絵の通史が学べるように

六大浮世絵師(春信、清長、歌麿、写楽、北斎、広重)は拡大パネルをご用意しました!

同時代、あるいは後世の人の”言葉”も添えられています。

 

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夏休みもあとわずか、宿題に励む小学生の姿も(笑)
月曜日、つまり8月31日も開館していますよ、宿題まだの人、静岡市美術館へ急げっ!!

 

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そしてそして、午後は監修者の浅野秀剛先生のご講演

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講演会申込みの往復はがきに「待ってましたMr.UTAMARO SHUGOさん」とメッセージをいただくほど、静岡の皆さんが待ちに待った講演会でした!

 

もちろん、浅野先生は歌麿研究の第一人者で、前職の千葉市美術館の開館の時には、空前絶後の「歌麿展」が開催されましたが、”浮世絵何でも博士”です。

 

ご講演はいつも浮世絵をコツコツ調べている浅野先生らしい見事な考察が次々披露され、改めて、メインピースの春信「やつし芦葉達磨」のスゴサを知り

写楽の「四代目岩井半四郎の重の井」の手に持つ袋が、別れた子へあげた同じお守り袋だったことが、一挙に出された雲母摺の大首絵の役者と役柄の同定に繋がった記念的な作であること、感動的な話が続く中で、、、、

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「タイトルの”春信一番!写楽二番!”ってどういう意味ですか?って、5人ぐらいの人から聞かれたんですけど、あれは、私が言ったっていうんですけど、全然覚えてないんですよね。”春信一番!写楽二番!”って展覧会タイトルに静岡市美のYさんが提案して、いいねえ、斬新だねえ、採用!って賛成したんです。確かに、春信が30点もあって一番だね、次に写楽が11点もあっていいねって言うことは言ってましたけどね」

 

ちょっとショック、、、でした

 

その後、ほどなく『芸術新潮』が届きました。

なんと、「萬美術屋 安村敏信が見て歩く 今月の逸展 №5」で、三井記念美術館さんでの本展が採りあげられました!!
さすが安村さん、本展の本質を見て下さって素敵な記事を書いて下さっています
皆さまぜひご一読を

 

そうなんです、”春信一番!写楽二番!”は本展の特徴をよく言いあわらした、監修者ならではの言葉なのです!(と、私は思いました!!)

最初に本展参加のお誘いを頂いたときに、
「フィラデルフィアの膨大なコレクションの中から、浮世絵の歴史の中のいいところ、を抽出して展示を組んでみると、春信と写楽にいいものがあることが特徴になる、だから”春信一番!写楽二番!”って売り出そうと思って」と、
実際、現地調査に参加したときも(お忘れかもしれませんが、、、)
“春信一番!写楽二番!”っておっしゃってましたし、、、
調査のとき、毎日、本当だなって実感しました。

 

錦絵誕生250年の本年に、錦絵の創始者、春信の名品ばかりを30点も1コレクションから展示できるなんて、本当にすごいことです

錦絵黄金期の、しかも謎の絵師ゆえに希少な写楽が11点も展示できるなんて、これまたすごい!!

 

カステラ一番、電話は二番、三時のおやつは文明堂じゃないけれど、

“春信一番!写楽二番!”、展覧会は静岡市美術館!

 

当館では展示替えなし、会期中無休、しかも、”美しく”展示しています

皆さまのご来館を心よりお待ちしております

 

(e.y.)