2016年09月28日「美術と美酒の街 ランス」

ランスは、フランス北東部・シャンパーニュ地方の中心都市です。
美術ファンにとっては、中世の「微笑みの天使」の彫刻や、シャガールによるステンドグラスのあるノートルダム大聖堂、レオナール・フジタ(藤田嗣治)晩年の代表作と言われる「平和の聖母礼拝堂」のある街としておなじみかもしれません。
他にもルネ・ラリックによるステンドグラスと、モーリス・ドニの壁画のあるサン=ニケーズ教会など数多くの名所旧跡があり、パリに劣らず世界中の人々を惹きつけています。

 

ランスはまた、「シャンパン」の一大生産地としても有名で、街には大小あわせて5000ものメゾン(フランス語で生産メーカーのこと)があるといわれています。
発泡性ワインは日本をはじめ、世界中で生産されていますが、「シャンパン」と名乗れるのは、このシャンパーニュ地方で厳格な製法を守って造られたもののみです。

 

19世紀以降、「シャンパン」は世界各地で飲まれるようになり、ランスに富をもたらしました。
ランス美術館が所蔵する名品の数々は、19世紀末から20世紀にかけて成功した、メゾンの経営者たちからの寄贈によるものです。
また、先述したフジタの「平和の聖母礼拝堂」も、シャンパンメゾンの経営者の協力により建てられているのです。
シャンパンなくしてランスの美術を語ることはできないでしょう。
現在開催中の「ランス美術館展 美しきフランス バロックからフジタへ」では、シャンパンが育んだ珠玉の作品の数々をご紹介しています。

 

 

また、本展の開催にあわせて、シャンパンを楽しむイベントもご用意しました。

 

「シャンパーニュの夕べ(展覧会レクチャー&シャンパン試飲会)」
当館学芸員のスライドトーク、講師によるシャンパン(シャンパーニュ)についてのレクチャーと試飲を行います。
[日 時]10月8日(土) 18:30~20:30(開場 18:00)
[会 場]多目的室
[参加料]3,500円(チケット制・展覧会観覧券付き)
[定 員]60名

 

チケットは残りわずかです。お早めにどうぞ。
ご参加をお待ちしております。

 

 

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「ランス美術館展」出品作品より

エドゥアール・デュビュッフ《ルイ・ポメリー夫人》 1875年 ランス美術館蔵
Reims, Musée des Beaux-Arts
©MBA Reims 2015/Christian Devleeschauwer.

 

 

(k.o)