2013年08月07日しずびオープンアトリエ「ルドンの”色”とあそぼう!」毎日開催中です!

暑い日が続きますが、皆さま体調などくずされておりませんでしょうか??

 

さて、ただ今静岡市美術館では、この季節恒例「しずびオープンアトリエ」を開催中です!

所要時間1時間、参加料200円、予約不要という、気軽に参加できるこのプログラム。
今年の夏は「オディロン・ルドン 夢の起源 幻想のふるさと、ボルドーから」展にあわせて、

フランス・ボルドー生まれの画家ルドンも使った、”パステル”を使って絵を描く内容になっております。


 
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みなさん、パステルという画材をご存じですか?
パステルは、粉状の顔料を粘着剤で棒状に固めたもの。
顔料がそのまま紙にのるから、発色がとてもきれいです。

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では、プログラムの様子をご紹介していきます。

まずはこちらの絵をご覧ください。

 

これは、ルドンが17歳の頃に知り合った、アルマン・クラヴォーという植物学者が描いた

《植物学素描1 標本画5 裸子植物》

《植物学素描1 標本画30 藻類》です。

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顕微鏡からみた裸子植物、藻類。よく見ると、本当におもしろい形がいっぱいです。

ルドンも、”肉眼ではみえない未知の世界”に大きな影響を受けたそうです。

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今回のプログラムでは、この裸子植物や藻類を

夢の中の「生き物」に見立ててパステルで色付け、そして最後に”眼”を入れて仕上げていきます!

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9種類の「生き物」から1つを選んだら…

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まずは、背景から色付け!ソフトパステルから同系色3色を塗り重ねていきます。
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次に生き物。背景で選んだ色とは反対色の”補色”から選択します。ここで役にたつのが色相環!

背景が黄色だったら、生き物は青になりますね。

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次の工程では、「生き物」を立体的にしていきます。

細かい線を重ねるのに向いているハードパステルで描いていきます。

蛍光色のハードパステルも用意しています。

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線を同じ方向、網掛け、長いストロークなど、いろいろ工夫しながら引くことで…

こんなに、生き物が活き活きと見えてきました!
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さあ、ここから仕上げに向かっていきます。
生き物をより強調するために、背景を塗っていきます。

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最後のキモが、”眼”入れ!!

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完成した「生き物」たちがこちら!!

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「前回のオープンアトリエが楽しくって!」と今回も参加して下さった方々や、

パステルは初めてだったけど、丁寧に教えてくれてすごくわかりやすかったとの声も!

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しずびオープンアトリエは、8月18日まで、毎日開催しています!
小学生以上であればどなたでも、もちろん大人の方も大歓迎ですよ。

ぜひご参加をお待ちしております!!
(s.m)