2026年10月30日日本が誇る、ルノワールの少女-「わたしたちのルノワール」作品紹介④


ピエール゠オーギュスト・ルノワール《レースの帽子の少女》
1891年 ポーラ美術館

袖が膨らんだ衣服を身にまとい、はにかむようにほほえむ少女。淡いブルーを基調とした画面全体には、透明感や清涼感、そして優雅な雰囲気が同居しています。

1880年代後半から90年代のルノワールの作品は「真珠色の時代」と形容され、ブーシェやフラゴナールによるロココ絵画を研究し、輝くような色彩の絵画を探求しました。本作においても、少女の洗練された姿やパステル調の軽快な色彩はロココ絵画の特徴を思わせます。そのうえで、印象派の粗い筆致や古典回帰時代の量感の描出など、ルノワールが画業の中で会得してきた表現の調和も成し遂げられています。

箱根・仙石原に位置するポーラ美術館で特に親しまれてきた本作は、日本を代表するルノワール作品のひとつにも数えられます。

(a.h)

 

「わたしたちのルノワール 日本が愛した、幸せの画家」
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