• 2023年11月24日 NHK大河ドラマ特別展「どうする家康」の来場者が1万人を達成

    11月24日に、NHK大河ドラマ特別展「どうする家康」の来場者が1万人を達成しました。
    1万人目のお客様は、歴史ファンの親子。掛川市からお越しくださいました。

    お母さまは前期展示にも足を運んでくださったとのことで、後期展示の《太刀 無銘 光世 切付銘 妙純伝持ソハヤノツルキ ウツスナリ》を観るのが楽しみとお話しくださいました。
    息子さんはご自身の名前をモチーフにしたオリジナルの家紋を描いて見せてくれました。とっても素敵でしたよ♪


    お二人には、当館館長より記念品を贈呈しました。おめでとうございます!
    また美術館に遊びに来てくださいね。

     

    特別展「どうする家康」は、11月21日(火)から後期展示がスタートしました。
    12月13日(水)の閉幕まで毎日開館します。
    リピーター割引(有料チケットの半券提示で当日券から200円引き)もありますので、何度でも足をお運びください♪

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  • 2023年11月19日 徳川秀忠役・森崎ウィンさんが来場!‐ 後編 国宝《太刀 銘 真恒》

    静岡市美術館で開催中のNHK大河ドラマ特別展「どうする家康」。
    大河ドラマ「どうする家康」で家康の息子・徳川秀忠を演じる森崎ウィンさんに展覧会をご覧いただきました。
    ブログ後編では、秀忠が久能山東照宮に奉納した、国宝《太刀 銘 真恒》をご紹介します。
    <前編(徳川秀忠書状)はこちら>

     

    • 神となった家康に捧げた 国宝《太刀 銘 真恒》


    元和3年(1617)12月7日に行われた久能山東照社の正遷宮に際し、二代将軍・秀忠が奉納した古備前(こびぜん)真恒の太刀です。久能山東照宮には正遷宮や将軍の就任報告といった折々に歴代将軍から寄進され、刀剣が数多く伝来しますが、そのなかでも最も年代が遡る奉納品です。

    国宝《太刀 銘 真恒》 平安時代(12世紀) 久能山東照宮博物館 [通期展示]



    実物を目の前にして、太刀の大きさに驚かれていた森崎さん。
    通常の太刀の多くは70~80センチメートルほどの大きさですが、この太刀は約90センチメートルに迫る長寸で、身幅が広く豊かな反りがついた堂々とした姿は、平安期につくられた太刀のなかでは珍しいとされています。

    また、後世になると使い勝手が良いように寸法を切り詰めることもありますが、本作は全く手を加えられていません。しかるべきところにあった太刀を、秀忠が特別な品として奉納したと想像されます。制作された当初の姿のまま現在も鑑賞することができる数少ない例です。

     

    ガラス1枚を隔てていても、歴史の重みを感じたという森崎さんは、
    「その刀にまつわるストーリーを感じながら鑑賞できたことは、素敵な体験でした。
    また、あれだけ良い状態のままで残っているという、当時の職人たちの技術力の高さは、すごいものだなと思いました。」
    と話してくださいました。

     

    森崎さんのコメントは動画でご覧いただけます!


    このほか、家康が関ヶ原の戦いで着用し、大坂の陣にも携行したと伝わる吉祥の鎧《歯朶具足(伊予札黒糸威胴丸具足)》もご覧いただきました。



    森崎さん、ご来場ありがとうございました!

     

    大河ドラマも展覧会も、いよいよクライマックスへと向かいます。
    東京・三井記念美術館、愛知・岡崎市美術博物館を巡回した特別展は、静岡市美術館が最終会場です。
    家康の第二の故郷・静岡で、どうぞご覧ください。

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    ●NHK大河ドラマ特別展「どうする家康」
    会期:2023年11月3日(金祝)~12月13日(水)
    休館日:11月20日(月)のみ

     

     

  • 2023年11月17日 徳川秀忠役・森崎ウィンさんが来場!- 前編《徳川秀忠書状》

    静岡市美術館で開催中のNHK大河ドラマ特別展「どうする家康」。
    開幕に先駆け、11月2日に開幕式を開催しました。会場には、大河ドラマ「どうする家康」で家康の息子・徳川秀忠を演じる森崎ウィンさんが駆けつけてくださいました。

    開幕式典ではスピーチも!


    展覧会では、秀忠が井伊直政・本多忠勝に宛てた書状や、神となった家康に捧げた太刀など、秀忠に関連した作品も展示しています。

    ブログでは、森崎さんに展覧会をご覧いただいた様子を、前編(徳川秀忠書状)・後編(太刀 銘 真恒)に分けてお届けします。

     

    • 関ケ原の合戦の8日前に書いた《徳川秀忠書状》


    慶長5年9月15日に起こった関ヶ原の合戦。この古文書は、徳川秀忠が関ヶ原の合戦が行われる8日前に、井伊直政、本多忠勝に宛てて出した書状です。

    書状を書いた9月7日、秀忠は美濃国を目指して中山道を西上し、途中、真田昌幸が籠もる信濃国上田城を攻略していました。書状の後半に、「真田表の仕置きを申し付け、近日上りますので、その節を期待します」と簡単に書き記しています。

    この時点の秀忠は、合戦に遅れるなど全く予想していませんでした。上田城攻めに力を注ぎ、まだ自らの状況を理解できていなかった段階での、秀忠の落ち着いた心境を知ることができます。

    この書状の3日後、家康から上洛要請の知らせが秀忠の元に届きます。ところが秀忠は真田氏攻めに時間を要し、結果として関ヶ原の合戦に遅れてしまいました。秀忠は父家康から大目玉をくらったといわれています。

    《徳川秀忠書状 井伊兵部少輔(直政)・本多中務少輔(忠勝)宛》 慶長5年(1600)9月7日 東京都江戸東京博物館[通期展示]


    書状は部下による代筆と思われますが、署名・花押は秀忠によるものと考えられます。
    秀忠の花押を興味深くご覧になっていた森崎さんは、
    「人って字を見たときに、その人柄が見えるといいますか…。
    秀忠を演じながらも、やっぱりどこかで遠い存在のように思っていたのですが、
    書状を見て、字を見たときに、やっと秀忠の近くに来られたんだなという気持ちがしました。」
    と話してくださいました。


    森崎さんのコメントは動画でご覧いただけます!

     

    ブログの<後編>では、秀忠が神となった家康に捧げた、国宝《太刀 銘 真恒》をご紹介します。
    お楽しみに!

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    ●NHK大河ドラマ特別展「どうする家康」
    会期:2023年11月3日(金祝)~12月13日(水)
    休館日:11月20日(月)のみ

     

     

  • 2023年11月10日 記念講演会「家康を育んだ駿府、駿府を発展させた家康」を開催しました

    11月3日に開幕したNHK大河ドラマ特別展「どうする家康」。11月5日には、大河ドラマの時代考証を務める小和田哲男氏を講師に迎え、「家康を育んだ駿府、駿府を発展させた家康」をテーマにご講義いただきました。

     

    竹千代と名乗った幼少期から駿府城で世を去るまでの生涯の中で、およそ1/3にあたる25年間を駿府の地で過ごした徳川家康。
    講演会では、家康と駿府の関わりや、大御所時代に当地を選び移住した理由などについて、展覧会の出品作品にも触れながらご紹介いただきました。また、近年の駿府城跡発掘調査の成果を交えながら、家康によって駿府発展の基礎が築かれたことをお話しいただきました。
    参加者の皆さんからは、「家康の街づくりに関する具体的なお話を伺うことができ、新たな学びの多い時間となった」といった声を頂きました。


    家康第二の故郷・静岡での開催となった本展覧会。
    今川義元から贈られた《紅糸威腹巻》や、現存唯一の「元信」花押の文書《松平元信判物 高隆寺宛》といった今川のもとで過ごした頃の品はもちろん、天正期の駿府築城に関する資料など、家康と駿府に関わる資料を展示しています。
    この機会にぜひご覧ください。


    NHK大河ドラマ特別展「どうする家康」
    会期:2023年11月3日(金・祝)〜12月13日(水)
    休館日:11月20日(月)