過去の展覧会

ショパン―200年の肖像

1. 「ポーランドの至宝」ショパンの自筆譜 本邦初公開

ショパンの自筆譜は、所蔵するフリデリク・ショパン博物館でも実物が公開される機会が限られる貴重な資料です。本展では、日本初公開となる《エチュード ヘ長調 作品10-8、自筆譜(製版用)》をはじめ、《ポロネーズ ヘ短調 作品71-3、自筆譜(贈呈用)》など、ポーランドの誇る貴重な作品・資料の数々を展示します。
※楽譜および手紙の展示ページは、実際の展示と異なる場合があります。

フリデリク・ショパン《エチュード ヘ長調 作品10-8、自筆譜(製版用)》
1833以前 インク・紙
国立フリデリク・ショパン研究所附属フリデリク・ショパン博物館
Photo: The Fryderyk Chopin Institute
フリデリク・ショパン《自筆の手紙-パリのヴォイチェフ・グジマワ宛ての手紙(ノアン、1843年10月15日または16日)》
1843年 インク・紙
国立フリデリク・ショパン研究所附属フリデリク・ショパン博物館
Photo: The Fryderyk Chopin Institute

2. ショパンが生きた時代の美術作品

ショパンの生きた19世紀ポーランド、フランスで制作された絵画・版画も多数展示。幼少期の20年間を過ごしたワルシャワの風景を描いた絵画や、パリで出会ったロマン主義の画家アリ・シェフェールによる《フリデリク・ショパンの肖像》(日本初公開)のほか、ドラクロワの作品も出品されます。

アリ・シェフェール《フリデリク・ショパンの肖像》
1847年 油彩・カンヴァス
ドルトレヒト美術館 Dordrechts Museum
マリア・ヴォジンスカ《フリデリク・ショパンの肖像》
1836年 リトグラフ・紙
国立フリデリク・ショパン研究所附属フリデリク・ショパン博物館
Photo: The Fryderyk Chopin Institute
マルチン・ザレスキ《ワジェンキ宮殿―夏の風景》
1836-1838年 油彩・カンヴァス
ワルシャワ国立博物館
©Muzeum Narodowe w Warszawie
マルチン・ザレスキ《ワルシャワ、聖十字架教会の祭壇― 主身廊からの眺め》
19世紀中頃 油彩・カンヴァス
ワルシャワ国立博物館
©Muzeum Narodowe w Warszawie

3. 多彩な作品・視点からショパンの魅力に迫る

生前に友人・知人らが描いたショパンの肖像画や、後の時代の芸術家たちによる絵画や版画作品なども展示。さらに、日本におけるショパン受容や、ショパン国際ピアノコンクールについても資料やポスター、映像などでご紹介します。

ヴァツワフ・シマノフスキ原作、エウゲニウシュ・ジャルコフスキ鋳造
《王立ワジェンキ公園のフリデリク・ショパン記念像胸部》
1968年 緑青・ブロンズ
国立フリデリク・ショパン研究所附属フリデリク・ショパン博物館
Photo: The Fryderyk Chopin Institute
ローベルト・シュピース《フリデリク・ショパン、24の前奏曲集:表紙》
1912年 連作版画集、コロタイプ・紙
国立フリデリク・ショパン研究所附属フリデリク・ショパン博物館
Photo: The Fryderyk Chopin Institute
タデウシュ・ウォピェンスキ
《フリデリク・ショパンの左手像(1849年ジャン=バティスト・クレザンジェ作の鋳型による)》
1968年 ブロンズ
国立フリデリク・ショパン研究所附属フリデリク・ショパン博物館
Photo: The Fryderyk Chopin Institute

4. 静岡市内文化施設と連携 関連イベントを多数開催

本展にあわせ、「2020 しずおか文化プロジェクト」の一環として、静岡音楽館AOI、静岡科学館る・く・る、静岡市内生涯学習センターと連携し、各館の特徴を活かしたコンサートやワークショップなどが多数開催されます。静岡でショパンにひたることのできる、またとない機会です。各事業の詳細は、2020しずおか文化プロジェクトのホームページをご覧ください。
「2020しずおか文化プロジェクト」ホームページ