これからの展覧会
第一章 水木しげるの妖怪人生
幼少期、“のんのんばあ” というおばあさんから妖怪の英才教育を受けた水木しげる。子どもの頃暮らしていた境港では「べとべとさん」や「ひだる神」に遭遇したといいます。太平洋戦争で従軍した水木は、激戦地ラバウル(パプアニューギニア)で「天狗倒し」や「ぬりかべ」のような現象も体験しました。戦後、水木は紙芝居作家を経て漫画家に転身する中で、妖怪を題材にした作品を手掛けるようになります。ここでは若いころのエピソードや貴重な漫画の原稿などを紹介します。
《のんのんばあとオレ》©水木プロダクション
第二章 古書店妖怪探訪
水木しげるは神田の古書店街をたびたび訪れました。その中で鳥山石燕の『画図百鬼夜行』や柳田國男の『妖怪談義』に出会います。特に、『妖怪談義』は妖怪人生の転機となり、本書により幼少期の記憶や戦時中の不思議な体験が妖怪によるものだったと判明したといいます。ここでは水木が妖怪研究に没頭した蔵書を多数紹介し、創作の源泉を探ります。
第三章 水木しげるの妖怪工房
その生涯で1000 点近くの日本の妖怪を描いたという水木しげる。その創作方法は大きく3つのパターンに分けられます。ここでは水木しげるの妖怪画の創作手法に注目しながら原画を紹介します。
《砂かけ婆》©水木プロダクション
《がしゃどくろ》©水木プロダクション
第四章 水木しげるの百鬼夜行
ここでは、全国各地の伝承に基づく妖怪画の原画を「山」「水」「里」「家」の四つにテーマに分け展示し、水木しげるが描いてきた妖怪たちの貴重な原画を展示します。さながら百鬼夜行に遭遇するがごとく、しずびに大集合した妖怪たちを存分にお楽しみください。
《すねこすり》©水木プロダクション
エピローグ 妖怪は永遠に
水木しげるの妖怪への探究心は、年齢を重ねるごとに強まっていきました。エピローグでは精力的に妖怪研究を行い、多様な活動を展開した最晩年までの人生をふりかえります。

©水木プロダクション
水木しげる プロフィール
1922年3月8日生まれ、鳥取県境港市で育つ。太平洋戦争時、激戦地であるラバウルに出征、爆撃を受け左腕を失う。復員後、紙芝居作家となりその後漫画家に転向。代表作『ゲゲゲの鬼太郎』、『日本妖怪大全』、『河童の三平』、『悪魔くん』など。
2015年11月30日、死去。