• 2015年12月23日 「しあわせの色 たのしい模様」ブログ③ 出品点数にオドロキ!

    展覧会「芹沢銈介生誕120年記念展  しあわせの色 たのしい模様」みどころや耳寄り情報を、ロゴマークくんと担当学芸員の会話形式でお届けします!

    その③―出品点数にオドロキ!

    ? :今回の展覧会では、芹沢銈介さんの作品がたくさん展示されると聞きました。 たくさんって、どれくらい?

    担 当:

    静岡市美術館では、約500点を展示します!

    芹沢は、のれん、カーテン地、カレンダー、うちわ、ブックデザイン、マッチのラベル、包装紙といった、普段の暮らしにあるものをデザインしています。

    そんな身近にある芹沢のデザインを紹介します。

    ! :約500点!?そんなにたくさんの作品を、一度に見られるの!?

    担 当:

    それでも芹沢が手がけた作品のほんの一部なんですが・・・

    静岡市美術館史上、最も出品数が多い展覧会しれませんね!

    展示替えもないので、一度にご覧いただけます。

    ?

    どんな展示なのかなぁ・・・?たくさんありすぎて、なんだか想像できないや!

    展示室に入ったら、びっくりしちゃうんだろうなー!

    担 当:

    大きく見栄えのする「カーテン地」は天井から吊って・・・

    「うちわ」は、全部で50点・・・ぐるりと円を・・・

    !:待って、待って!楽しみにとっておきたいから、全部言わないで!!

    静岡市美術館では、芹沢銈介のデザイン約500点を展示し、偉大な”デザイナーとしての側面”をご覧いただきます。

    芹沢展 入り口.JPG


    (ロゴマークくんには内緒で、展示室入口の様子を、ちょっとだけ…)

    (c.o)

    静岡市美術館「芹沢銈介生誕120年記念展 しあわせの色 たのしい模様」

    2015年12月5日(土)~2016年1月11日(月・祝)

    休館日:毎週月曜日(1月11日はのぞく)、12月28日(月)~1月4日(月)

    料金:一般700(500)円 大高生・70歳以上500(400)円 中学生以下無料

    ※(  )は、20名以上の団体料金(団体券は来館当日に限り購入可能)。

    ※障がい者手帳等をご持参の方および介助に必要な方は無料。

  • 2015年12月22日 「しあわせの色 たのしい模様」ブログ② 展示作品にオドロキ!

    展覧会「芹沢銈介生誕120年記念展  しあわせの色 たのしい模様」みどころや耳寄り情報を、ロゴマークくんと担当学芸員の会話形式でお届けします!

    その②-展示作品にオドロキ!

    (前号からの続き)

    ! :この壺の模様、なんだか気になる・・・!!

    ブログ用 チラシ・バッヂ.JPG


    担 当:

    この壺の模様は、「耳付き壺文のれん」の部分図です。チラシやポスターにも登場します。

    中国の古代の青銅器のような壺が単純化され、のれんの中央に配置されています。

    シンプルな構図なので均整のとれた壺の形が一層際立って見えますね。

    壺の胴の部分は少し茶色がかった赤に染められていますが、十字の模様が入っているのが分かりますか?

    まるで白い糸で刺繍したように見える細い線ですが、これも型染で表されています。

    のぞく : どれどれ、よーくみてみよう・・・。本当だ!こまかいなぁ!

    担 当:

    さらに、赤い部分を縁取るように黄土色の線が入っていて、この色がまた、全体を引き締めています。

    形も色もバランスがよく考えられているところや、刺繍のようにみせて、じつは型染であるというちょっとした遊び心が感じられるところなどに芹沢銈介らしさが出ています。

    ぜひ展示室で、本物の「耳付き壺文のれん」を見てみてくださいね。

    ! :ますます楽しみになってきた!

    担 当:じゃあ調子にのってもう一つ。今回の展示では、裏も見られる作品があるんです。

    ? :えっ!?裏も見ちゃっていいの・・・!?

    担 当:

    実は、のれんや間仕切りのように、両側を使う用途のものは、どちらから見ても美しいよう配慮されています。

    模様が重なるように、両側から染めてあるんです。そこで、何点かの作品は展示室の中央に置いて、両面を見ることが出来るようにしてあります。

    ?: わー!楽しみだな~。・・・でもそれって、裏といえるのだろうか??

    担 当:そうですね。裏はないのかも。ロゴマーク君と一緒です!

    (k.y)

    静岡市美術館「芹沢銈介生誕120年記念展 しあわせの色 たのしい模様」

    2015年12月5日(土)~2016年1月11日(月・祝)

    休館日:毎週月曜日(1月11日はのぞく)、12月28日(月)~1月4日(月)

    料金:一般700(500)円 大高生・70歳以上500(400)円 中学生以下無料

    ※(  )は、20名以上の団体料金(団体券は来館当日に限り購入可能)。

    ※障がい者手帳等をご持参の方および介助に必要な方は無料。

  • 2015年12月18日 「しあわせの色 たのしい模様」ブログ① 2館を巡るスタンプラリー開催!

    12月5日(土)に、「芹沢銈介生誕120年記念展  しあわせの色 たのしい模様」が開幕しました!

    県内外から、美術館に足を運んでいただいています。ありがとうございます。

    さて、ここからは、展覧会のみどころや耳寄り情報を、ロゴマークくんと担当学芸員の会話形式でお届けします!

    その①-2館を巡る、スタンプラリー開催!

    ! :こんにちは!展覧会「しあわせの色 たのしい模様」が始まりましたね。鑑賞の前に、展覧会のお話を聞きにきました。よろしくお願いします!

    担 当:よろしくお願いします!

    ? : 二つの美術館で、同じ展覧会を開催するって聞いたけど・・・?

    担 当:

    はい、展覧会「しあわせの色 たのしい模様」は、静岡市立芹沢銈介美術館と静岡市美術館が一緒に計画しました。

    芹沢銈介の展覧会は、これまで数多く開催されていますが、二つの美術館が共同で企画し、同じ時期に、異なる切り口から展覧会を行うのは初めての試みです。

    ! :めずらしい企画なんだね!

    担 当:芹美と静美では、会期が違うから、注意してね!

    えんぴつ :メモメモ・・・

    静岡市美術館 会期:12月5日(土)~1月11日(月・祝)

    芹沢銈介美術館 会期:12月5日(土)~3月13日(日)

    ! :静岡市美術館の会期は、年明けまでなんだね!見逃さないようにしなきゃ!

    担 当:

    会期中は、二つの美術館を巡る、スタンプラリーも開催します!

    両館の展覧会をご観覧いただき、スタンプを集めた方に、オリジナルグッズをプレゼント!

    カード.jpg


    ※スタンプラリーカード

    ?: わっ!プレゼント!?何がもらえるの?

    担 当:

    こちらです!「風セット」と「壺セット」どちらかを選んでね。

    ※プレゼントがなくなり次第終了します

    プレゼント グッズ見本.jpg


    担 当:

    静岡市美術館は、JR静岡駅から地下道を利用して徒歩3分。

    芹沢銈介美術館へは、JR静岡駅南口からバスで12分です。

    スタンプラリーの詳細はこちら→https://shizubi.jp/exhibition/151205_03.php

    ! :この「壺」の模様、なんだか気になる・・・!!

    (c.o)

    静岡市美術館「芹沢銈介生誕120年記念展 しあわせの色 たのしい模様」

    2015年12月5日(土)~2016年1月11日(月・祝)

    休館日:毎週月曜日(1月11日はのぞく)、12月28日(月)~1月4日(月)

    料金:一般700(500)円 大高生・70歳以上500(400)円 中学生以下無料

    ※(  )は、20名以上の団体料金(団体券は来館当日に限り購入可能)。

    ※障がい者手帳等をご持参の方および介助に必要な方は無料。

  • 2015年11月21日 【いよいよ11/23まで】「絵本をひらくと」展 大変賑わってます

    今日から3連休ですね。静岡では朝から晴天となり、絶好の行楽日です。

    当方で開催中の「ちひろ美術館 世界の絵本原画コレクション展 絵本をひらくと」では、

    今日は開館からすぐに多くのお客様にご来館いただけました。

     

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    絵本原画を中心とした展覧会ということで、普段の美術館ではなかなか見られない、親子で作品と絵本を楽しむ姿をよくお見かけします。

     

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    本展では、出品された絵本原画が使用われた絵本も閲覧できるよう、展示室内の至るところに絵本のブースを作りました。

     

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    また、展示室奥には「絵本の森」という特設コーナーがあり、親子で絵本を楽しむことが出来ます。

    お気に入りの絵本に夢中になるお子さんもおられました。

     

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    展示室は4章に分かれており、第1章は「イメージはどこからくるの?」、第2章は「色をたのしむ」、

    第3章は「息づく子どもの頃の感覚」、第4章は「母のまなざし-いわさきちひろ」という構成です。

    日本人作家ではいわさきちひろ、赤羽末吉、長新太、茂田井武を中心に、荒井良二やスズキコージ、

    海外作家ではエリック・カールやモーリス・センダック、ブライアン・ワイルドスミス、マークシモントなど、

    計48名、約180点の作品をご紹介しています。

     

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    本展は他の美術館に巡回する予定はありません。

    出品作品は、2万6千点の収蔵作品を誇るちひろ美術館のなかでも、選りすぐりの作品たちです。

    いわさきちひろの作品も、約40点をご覧いただけます。

     

    展覧会最終日まで、あと2日となりました。

    この連休は静岡市美術館で、絵本の世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。

    絵本をひらくとあらわれる、時代や国境、文化を超えて存在するイメージや、あらゆる感覚にひらかれた絵本をとおして

    子どもの頃のみずみずしい記憶を再発見してみませんか。

    そして、印刷物としての絵本とはまた違った、原画の持つ魅力をぜひお楽しみください。

    ご来館をお待ちしております。

     

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    ※画像提供:中日新聞社  

     (R.A)

  • 2015年11月19日 次回「芹沢銈介生誕120年記念展 しあわせの色 たのしい模様」は、2館同時開催!

    静岡市美術館では、「ちひろ美術館 世界の絵本原画コレクション展 絵本をひらくと」を開催しています。
    おかげ様で、毎日多くの方にご来場いただいています。
    11月23日(月・祝)の閉幕まで、のこり数日となりました・・・皆さまのご来館をお待ちしています。

     

    絵本をひらくと 展示室.JPG

     

     

    さて、12月からは「芹沢銈介生誕120年記念展 しあわせの色 たのしい模様」を開催します。

     

    人の心を楽しませ、幸せにする、膨大な量の作品を残した芹沢銈介。

    その生誕 120 年に当たる 2015 年、静岡市にあるふたつの美術館が、異なる切り口から芹沢銈介の展覧会を行います。

     

    当館・静岡市美術館では、のれんやふきん、装幀本、カレンダー、うちわなど、生活にかかわる芹沢銈介のデザイン約500点を展示し、偉大な”デザイナーとしての側面”をご覧いただきます。

    (静岡市美術館 会期:12月5日(土)~1月11日(月・祝))

     

    一方、芹沢銈介美術館では、染色作品から約 100 点を厳選し、芹沢の”代表作”を展示します。

    (芹沢銈介美術館 会期:12月5日(土)~3月13日(日))

     

    芹沢の壮大な創作世界と、その魅力をたっぷりとお楽しみください。

    ※自主企画展ですので、他館には巡回しません!

     

    芹沢展チラシ 両館.jpg

     

    展覧会チラシ両面に、2館のメイン作品を掲載しました。
    左は、芹沢銈介美術館で展示される《飛の字》、
    右は、静岡市美術館で展示される《耳付き壺文のれん》です。
    どうぞ、お手に取ってご覧ください。
    (ポスターも、”静美版”と”芹美版”の2種類あります!)

     

    前売券も好評販売中です。
    この機会に、ぜひお買い求めください。

     

    (c.o)

     

    静岡市美術館「芹沢銈介生誕120年記念展 しあわせの色 たのしい模様」
    2015年12月5日(土)~2016年1月11日(月・祝)
    休館日:毎週月曜日(1月11日はのぞく)、12月28日(月)~1月4日(月)
    料金:一般700(500)円 大高生・70歳以上500(400)円 中学生以下無料
    ※(  )は、前売および20名以上の団体料金(団体券は来館当日に限り購入可能)。  
    ※障がい者手帳等をご持参の方および介助に必要な方は無料。

     

    前売券:12月4日(金)まで以下の箇所にて販売
    静岡市美術館(12月3日(木)まで)、チケットぴあ[Pコード767-119]、ローソンチケット[Lコード42559]、セブンチケット[042-249]、谷島屋呉服町本店、谷島屋マークイズ静岡店、戸田書店静岡本店、戸田書店城北店、江崎書店パルシェ店、MARUZEN&ジュンク堂書店新静岡店

     

     

  • 2015年08月28日 「春信一番!写楽二番!」開幕しました!!

    8月23日日曜日、朝10時、無事に静岡会場開幕しました!!

    美しい浮世絵版画がずら~っと

    DSC_0024.JPG

     

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    千社札もずら~っと、壮観です

     

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    浮世絵の通史が学べるように

    六大浮世絵師(春信、清長、歌麿、写楽、北斎、広重)は拡大パネルをご用意しました!

    同時代、あるいは後世の人の”言葉”も添えられています。

     

    20150828  blog fila7.JPG

     

    夏休みもあとわずか、宿題に励む小学生の姿も(笑)
    月曜日、つまり8月31日も開館していますよ、宿題まだの人、静岡市美術館へ急げっ!!

     

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    そしてそして、午後は監修者の浅野秀剛先生のご講演

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    講演会申込みの往復はがきに「待ってましたMr.UTAMARO SHUGOさん」とメッセージをいただくほど、静岡の皆さんが待ちに待った講演会でした!

     

    もちろん、浅野先生は歌麿研究の第一人者で、前職の千葉市美術館の開館の時には、空前絶後の「歌麿展」が開催されましたが、”浮世絵何でも博士”です。

     

    ご講演はいつも浮世絵をコツコツ調べている浅野先生らしい見事な考察が次々披露され、改めて、メインピースの春信「やつし芦葉達磨」のスゴサを知り

    写楽の「四代目岩井半四郎の重の井」の手に持つ袋が、別れた子へあげた同じお守り袋だったことが、一挙に出された雲母摺の大首絵の役者と役柄の同定に繋がった記念的な作であること、感動的な話が続く中で、、、、

    20150828  blog fila1.JPG

     

    「タイトルの”春信一番!写楽二番!”ってどういう意味ですか?って、5人ぐらいの人から聞かれたんですけど、あれは、私が言ったっていうんですけど、全然覚えてないんですよね。”春信一番!写楽二番!”って展覧会タイトルに静岡市美のYさんが提案して、いいねえ、斬新だねえ、採用!って賛成したんです。確かに、春信が30点もあって一番だね、次に写楽が11点もあっていいねって言うことは言ってましたけどね」

     

    ちょっとショック、、、でした

     

    その後、ほどなく『芸術新潮』が届きました。

    なんと、「萬美術屋 安村敏信が見て歩く 今月の逸展 №5」で、三井記念美術館さんでの本展が採りあげられました!!
    さすが安村さん、本展の本質を見て下さって素敵な記事を書いて下さっています
    皆さまぜひご一読を

     

    そうなんです、”春信一番!写楽二番!”は本展の特徴をよく言いあわらした、監修者ならではの言葉なのです!(と、私は思いました!!)

    最初に本展参加のお誘いを頂いたときに、
    「フィラデルフィアの膨大なコレクションの中から、浮世絵の歴史の中のいいところ、を抽出して展示を組んでみると、春信と写楽にいいものがあることが特徴になる、だから”春信一番!写楽二番!”って売り出そうと思って」と、
    実際、現地調査に参加したときも(お忘れかもしれませんが、、、)
    “春信一番!写楽二番!”っておっしゃってましたし、、、
    調査のとき、毎日、本当だなって実感しました。

     

    錦絵誕生250年の本年に、錦絵の創始者、春信の名品ばかりを30点も1コレクションから展示できるなんて、本当にすごいことです

    錦絵黄金期の、しかも謎の絵師ゆえに希少な写楽が11点も展示できるなんて、これまたすごい!!

     

    カステラ一番、電話は二番、三時のおやつは文明堂じゃないけれど、

    “春信一番!写楽二番!”、展覧会は静岡市美術館!

     

    当館では展示替えなし、会期中無休、しかも、”美しく”展示しています

    皆さまのご来館を心よりお待ちしております

     

    (e.y.)

  • 2015年08月22日 「春信一番!写楽二番!」のあれこれ ③-会期中無休!?展示替え無し!?

    展覧会「春信一番!写楽二番!」の見どころを、ロゴマークくんと担当学芸員の会話形式でお届けします。

    -会期中無休!?展示替え無し!?-

    ? :会期は8月23日(日)から9月27日(日)・・・。えっ! “会期中無休”!?

    担 当:会期が短いので(全36日間)、休館日を無しにしました!働きます!

    (職員はシフト制で勤務します。皆、交替で休みますのでご心配なく。念のため)

    ? :”展示替えなし”とは?

    担 当:

    浮世絵など素材が脆弱なものは、色が飛んだり、紙が変色しやすい。

    作品を守るため、展示期間が短めに設定されていることが多いです。

    今回の展覧会は、会期が短いことと、一部を除き長年展示されておらず、所蔵元から許可をいただいたことから、前期・後期を分けずに、まとめて展示することになりました。

    ! 静岡会場では、チケット一枚で、全ての出品作品が一度に鑑賞できる!

    チケットの図版は、春信!

    チケット 春信.JPG

    (c.o)

    「錦絵誕生250年 春信一番!写楽二番! フィラデルフィア美術館浮世絵名品展」

    会期:2015年8月23日(日)~9月27日(日) 会期中無休!展示替え無し!

    観覧料:一般1,100(900)円、大高生・70歳以上700(500)円、中学生以下無料

    *( )内は前売りおよび当日に限り20名以上の団体料金

    *障害者手帳等をお持ちの方及び必要な介助者は無料

    前売券:8月22日(土)まで販売

    静岡市美術館、チケットぴあ[Pコード766-801]、ローソンチケット[Lコード47347]、セブンチケット[040221]、谷島屋呉服町本店、谷島屋マークイズ静岡店、戸田書店静岡本店、戸田書店城北店、江崎書店パルシェ店、MARUZEN&ジュンク堂書店新静岡店

  • 2015年08月21日 「春信一番!写楽二番!」のあれこれ ②静岡会場オリジナル構成って?

    展覧会「春信一番!写楽二番!」の見どころを、ロゴマークくんと担当学芸員の会話形式でお届けします。

    -静岡会場オリジナル構成って?-

    ? :みどころのひとつ、”静岡会場オリジナル構成”とは?

    担 当:

    巡回会場の中でも静岡会場は展示スペースが広い方なので、特別構成を作ってみました。

    ①風景版画の成立

    ・・・本展の章立てから少々寄り道し、初期浮世絵から葛飾北斎や歌川広重に至るまでの浮世絵版画における風景画の成立について紹介します。

    ②錦絵ができるまで

    ・・・復刻版《富嶽三十六景 凱風快晴》版木、順序摺、彫・摺の道具一式を展示、錦絵はいかに作られたかを紹介します。”見当をつける”という言葉は、浮世絵版画から生まれた!?

    ③千社札(せんじゃふだ)全5帖を、ドーンと一挙公開!

    ?  :千社札(せんじゃふだ)、ドーン・・・?

    担 当:

    千社札とは社寺参りの記念に柱などに貼る紙製の納札のこと。今でも、お寺や神社の柱に貼ってあるのを見ますよね。江戸後期には、旅ブームによって、千社札の愛好者も生まれ、交換用の札も制作されました。

    今回展示する千社札貼込帖は、大交換会が行われた安政期(1854-60)を中心に、千を優に超す千社札が貼り込まれています。しかも、渓斎英泉(けいさい えいせん)や歌川派の国芳、広重、芳艶(よしつや)、そして梅素亭玄魚(ばいそてい げんぎょ)など、当時活躍した浮世絵師の下絵のものもたくさん入っています!

    静岡会場ではその面白さ、魅力を存分に味わってもらうため、全5帖を一挙公開します。その長さ約35メートル!!

    ! :千を優に超すコレクション・・・千社札に対する学芸員の熱も伝わってきます。

    担 当:現地調査中、「千社札がおもしろい、千社札が」ってずっとアピールしていました(笑)

    ? :全5帖一挙公開・・・さ、35メートル!?どんな展示になるのやら・・・!?

    担 当:展示ケースをフルに使って、ドーンと!!札の一枚一枚は小さいので、じっくり見てね。

    展覧会図録の千社札ページ。なんと、16ページも使って掲載!実物を見るのが楽しみです。

    図録より 千社札.JPG

    (c.o)

    「錦絵誕生250年 春信一番!写楽二番! フィラデルフィア美術館浮世絵名品展」

    会期:2015年8月23日(日)~9月27日(日) 会期中無休!展示替え無し!

    観覧料:一般1,100(900)円、大高生・70歳以上700(500)円、中学生以下無料

    *( )内は前売りおよび当日に限り20名以上の団体料金

    *障害者手帳等をお持ちの方及び必要な介助者は無料

    前売券:8月22日(土)まで販売

    静岡市美術館、チケットぴあ[Pコード766-801]、ローソンチケット[Lコード47347]、セブンチケット[040221]、谷島屋呉服町本店、谷島屋マークイズ静岡店、戸田書店静岡本店、戸田書店城北店、江崎書店パルシェ店、MARUZEN&ジュンク堂書店新静岡店

  • 2015年08月20日 「春信一番!写楽二番!」のあれこれ ①展覧会タイトルの謎

    展覧会「春信一番!写楽二番!」のみどころを、ロゴマークくんと担当学芸員の会話形式でお届けします。

    -展覧会タイトルの謎-

    ! (ロゴマークくん):

    こんにちは!もうすぐ新しい展覧会「春信一番!写楽二番!」が始まりますね!
    今日は展覧会のみどころを聞きにきました。よろしくお願いします!

    担 当:はい、よろしくお願いします。

    ? :早速ですが、このちょっと変わった展覧会名「春信一番!写楽二番!」って、どういう意味ですか?(カステラかな?(笑))

    担 当:監修の浅野先生の”つぶやき”です!

    ? :もう少し詳しく教えて~

    担 当:

    昨年1月のフィラデルフィア現地調査で、実際に作品を観ながら出品作品を選定しました。

    その時に、あべのハルカス美術館館長の浅野秀剛先生が、「春信一番、写楽二番・・・春信一番、写楽二番・・・」と、しきりにつぶやいていらっしゃった。この言葉が、展覧会の特徴をズバリ言い当てているのです。

    ? :「錦絵誕生250年」というのは・・・?

    担 当:

    今回の展覧会は「錦絵の誕生」に焦点を当てています。錦絵というのは、250年前の明和2年(1765年)に誕生した、多色摺の浮世絵版画のこと。錦のように色鮮やかなことから「錦絵」と呼ばれ大評判になりました。

    これまで単色や色数も少なかった浮世絵が、一気にカラーに!浮世絵が大きく発展した出来事でした。

    その錦絵の誕生に大きく関わったのが「鈴木春信(すずき はるのぶ)」です。

    展覧会では、錦絵誕生の立役者・春信の出品数がダントツに多く30点。いずれも名品ばかり。

    間違いなくこの展覧会の主役です。

    次の主役は「東洲斎写楽(とうじゅうさい しゃらく)」、 代表作を含む11点が揃います。こちらも稀少性が高い。

    ! :なるほど!

    錦絵誕生の立役者・春信は30点、その後に登場する写楽は11点出品。
    量だけでなく質、稀少性も高い名品が揃う・・・まさに”春信一番!写楽二番!”なんですね!
    春信が主役ですが、展覧会ポスターのメイン図版は「写楽」ですね。

    担 当:そこは・・・知名度をとりました(笑)

    ! :確かに、これは「見たことある!」という作品!

    担 当:チラシは、春信・写楽の両面印刷にしますよ。精緻な春信!迫力の写楽!

    フィラデルフィア美術館の浮世絵コレクションは、初期浮世絵や上方浮世絵も豊富です。

    今回の展覧会は、錦絵誕生以前の初期浮世絵から錦絵の誕生・展開・成熟の課程を紹介し、浮世絵の歴史を辿ります。

    浮世絵初心者から、コアなファンまで楽しめる展覧会になると思います。

    チラシの表紙。春信《やつし芦葉達磨》・写楽《三代目大谷鬼次の江戸兵衛》の図版を両面に。

    春信一番!写楽二番!1.jpg   春信一番!写楽二番!2.jpg

    (c.o)

    「錦絵誕生250年 春信一番!写楽二番! フィラデルフィア美術館浮世絵名品展」

    会期:2015年8月23日(日)~9月27日(日) 会期中無休!展示替え無し!

    観覧料:一般1,100(900)円、大高生・70歳以上700(500)円、中学生以下無料

    *( )内は前売りおよび当日に限り20名以上の団体料金

    *障害者手帳等をお持ちの方及び必要な介助者は無料

    前売券:8月22日(土)まで販売

    静岡市美術館、チケットぴあ[Pコード766-801]、ローソンチケット[Lコード47347]、セブンチケット[040221]、谷島屋呉服町本店、谷島屋マークイズ静岡店、戸田書店静岡本店、戸田書店城北店、江崎書店パルシェ店、MARUZEN&ジュンク堂書店新静岡店

  • 2015年08月19日 「春信一番!写楽二番!」のあれこれ

    「青磁のいま―受け継がれた技と美 南宋から現代まで」が8月16日に閉幕しました。

    たくさんのご来場、ありがとうございました!

    次回「錦絵誕生250年 春信一番!写楽二番! フィラデルフィア美術館浮世絵名品展」は、8月23日(日)からの開催です。
    次回展まで、あと1週間・・・開幕に向け、急ピッチで準備しています!

    さて、ここからのブログ『「春信一番!写楽二番!」のあれこれ 』では、展覧会の見どころを、当館のロゴマークくんと担当学芸員の会話形式でお届けします。

    ? (ロゴマークくん) 「どんなお話が聞けるかな~?」

    (出品作品の解説などは、学芸員のコラムでご紹介します。こちらもお楽しみに。)

    受付バナー.jpg

    (c.o)

    「錦絵誕生250年 春信一番!写楽二番! フィラデルフィア美術館浮世絵名品展」

    会期:2015年8月23日(日)~9月27日(日) 会期中無休!展示替え無し!

    観覧料:一般1,100(900)円、大高生・70歳以上700(500)円、中学生以下無料

    *( )内は前売りおよび当日に限り20名以上の団体料金

    *障害者手帳等をお持ちの方及び必要な介助者は無料

    前売券:8月22日(土)まで販売

    静岡市美術館、チケットぴあ[Pコード766-801]、ローソンチケット[Lコード47347]、セブンチケット[040221]、谷島屋呉服町本店、谷島屋マークイズ静岡店、戸田書店静岡本店、戸田書店城北店、江崎書店パルシェ店、MARUZEN&ジュンク堂書店新静岡店