• 2015年01月09日 1月生まれのアカデミー会員たち②

    昨日から始まりました「1月生まれのアカデミー会員たち」のコーナー。
    早くも2人目の紹介です。

    今日1月9日に誕生日を迎えるのは、ウィリアム・パウエル・フリス(1819-1909)です。
    アマチュア画家の息子として生まれ、アカデミー・スクールに学びました。

    初めて名前を聞く方も多いかと思いますが、
    同時代の都市に生きる人々を主題にした作品を多く描き、19世紀イギリスで人気を集めた画家です。

    特に、1856年~1858年に彼が描いた、
    ロンドンの南にあるエプソム競馬場で行われた大レース「ダービー」に集う人々を主題とした作品《ダービー・デイ》(現在はテイト美術館所蔵<←クリックするとテイト美術館の作品紹介ページにジャンプします。>)は大評判となり、1858年にロイヤル・アカデミーでこの作品が展示されると、一目みようと集まった人たちで展示室がいっぱいになり、作品を守るために柵が設けられたほどの人気だったとか。

    今回のロイヤル・アカデミー展でのフリスの作品はこちら↓。

    眠るモデル.jpg

    彼がアカデミー正会員になった年、1853年に描かれた《眠るモデル》という作品です。

    舞台は、フリスのアトリエ。
    田舎に暮らす笑顔の素敵な若い女性を描くため、
    モデルに雇ったのは街角でオレンジ売りをしていた女性でした。
    女性の下にはオレンジの入った籠も見えます。

    当時、モデルという職業は、道徳的に好ましくないと思われていたこともあって、
    なかなか彼女は引き受けてくれなかったようです。
    一生懸命説得して、やっとポーズをとってもらえたのですが、
    プロのモデルではなかったこの女性、疲れていたのか、
    途中で寝てしまいました。

    画面右側で絵を描いている男性がフリス本人ですが、
    彼の顔を見ると、どこか困惑している様子がうかがえます。
    女性の後ろには、中世の鎧とマネキンの人形が描かれていますが、
    鎧にクタッとよりかかるようにして置かれているマネキンは、
    眠る女性のポーズに連なっているようにも見えますね。

    フリスの溜息も聞こえてきそうなこの作品は、
    展覧会の第2章に展示されています。
    是非ご覧ください。

    (K.O)

  • 2015年01月08日 1月生まれのアカデミー会員たち①

    現在好評開催中のロイヤル・アカデミー展。
    700人を超える歴代のアカデミー会員たちの中から、
    今回は18世紀~20世紀初頭に活躍した、59名を紹介しています。

    ターナー、カンスタブル、ミレイ等イギリス美術を代表する画家たちはもちろん、
    これまで紹介されることの少なかった会員たちもたくさんいます。
    このブログで、そうした知られざる作家たちも含め
    今回作品が出品されている会員たちについて毎日発信していきたいのですが、
    さすがに、展覧会終了までは全員紹介しきれません!

    ということで、
    今日から本展に作品が出品されている、1月生まれのアカデミー会員たちを、誕生日祝いも兼ねて、
    出品作品とともに、これからご紹介していきたいと思います。
    (12月生まれは、誕生日が追えた作家たちの中には残念ながらおりませんでした。。。)
    さて、トップバッターは、本日1月8日に生まれた、ローレンス・アルマ=タデマ。

    本展で出品されているのはこちらの作品↓

    アルマタデマ.jpg
    タイトルは、
    《神殿への道》。1882年の作です。

    アルマ=タデマ、なんか舌をかんでしまいそうですが、これが苗字。
    イギリスではなく、オランダの出身です。

    最初は法律や音楽の勉強をしていたようですが、
    16歳の時にベルギー・アントワープの美術学校に入学します。
    この時に知り合った考古学者がアルマ=タデマに影響を与え、
    彼は古代世界に強く惹かれるようになっていきました。

    イギリスに渡ったのは1870年、34歳の時。
    普仏戦争の混乱から逃れるためだったと言われています。
    その後イギリス人女性と結婚し、1873年にはイギリスの国籍を取得しました。
    1879年にロイヤル・アカデミーの正会員に選ばれています。

    アルマ=タデマの作品の特徴は、古代世界の綿密な再現です。
    今回出品されている《神殿への道》を見てもわかるように、
    建物はもちろん、人物の衣服や装飾品の細部、
    そしてその素材の質感に至るまでが、本物そっくりに描かれています。
    《神殿への道》は、酒の神ディオニュソス(バッコス)へ捧げられた祭礼である、
    「バッカーナーリア」の様子を描いています。
    実際はかなりの大騒ぎなお祭りだったようですが、
    ここではまだ始まったばかりなのか、画面後方を見ると、
    手にタンバリンのような楽器を持ってはいるものの、
    派手に打ち鳴らしたりはせず、
    しずしずと、神殿に入っていく巫女たちの様子が描かれています。

    画面中央右、神殿の入口には赤毛の女性が腰かけ、
    見ている私たちに、神への捧げ物を買うよう勧めているような仕草をしています。
    彼女の両側にはたくさんの小像や壺が置かれており、
    細かい部分まで丁寧に再現されています。
    女性の下にある動物の毛皮の敷物や、神殿の床の大理石の質感表現も見事ですね。

    アルマ=タデマのこうした古典古代に取材した作品は、
    19世紀末のイギリスで人気を集めました。
    晩年は作品のマンネリ化が指摘されたり、
    印象派などの新しい流れに押されていたようですが、
    古代の日常風景の忠実な再現には注目です。
    是非展示室で実物をご覧ください!

    (K.O)

  • 2015年01月06日 羊の群れはどこにいる・・・?

    DSC_royal_sheep.JPGこんにちは。
    早いもので、年が明けてもう7日ですね。
    お正月は連日たくさんの方に美術館にお越しいただきました。

    展覧会は25日まで、まだご覧いただいていない方、
    是非みなさまお越しください!

    さて、2日のブログに掲載したこちらの画像、
    展覧会にいらした方、どの作品の一部かわかりましたでしょうか?

    正解は、
    ジョージ・ヴィカット・コウルの《秋の朝》という
    作品の一部です。

    ↓全図はこちら。
    秋の朝.jpg左下に羊たちがいて、
    草を食むもの、木陰で休息をするもの、
    なんだかほっこり和む光景です。

    羊たちがいるのは、丘の上なのでしょうか。画面右奥のほうへ、傾斜のある草原がひろがっています。その先の木々の上には朝もやがかかっていて、幻想的な雰囲気です。

    羊たちのいる丘の左下には小さな町があり、
    教会のような建物の塔や、煙突のある家の屋根が見えています。
    煙突からは煙が上がっており、
    暖炉がたかれているか、
    朝食の準備が始まっているのでしょう。

    この作品は、
    ロンドンの南にあるアビンジャーという町にあった、
    作者のコウルの友人の家の庭からの眺めなのだそうです。
    何気ないイギリスの田舎の風景を描いたものではありますが、
    細部を見ているといろいろ想像をめぐらすことができる作品です。

    作品が描かれた19世紀当時、
    イギリスでは産業革命による工業化で、
    ロンドンを始めとする大都市には、
    地方からたくさんの人が労働者として入っていました。
    朝家を出て、夕方まで働き、そして家へ帰るという機械的な日々の繰り返し。
    道路にはひっきりなしに馬車が行きかい、たくさんの人々。
    空気も相当悪かったでしょう。
    そうした日々環境の悪化する都会に住むひとたちにとって、
    こうした郊外の美しい田園風景を描いた作品は、
    心をホッとさせるものとして、大変人気があったそうです。
    いわば「癒し」の効果があったのでしょうね。
    確かに今でもこの作品を見ていると、
    和やかな気持ちになります。

    お正月疲れが出始める時期ではありますが、
    皆様も美術館でホッと一息いれませんか?

    ご来館お待ちしております。

    (K.O)

  • 2015年01月02日 あけましておめでとうございます

    DSC_royal_sheep.JPG

    あけましておめでとうございます。
    2015年も静岡市美術館をどうぞよろしくお願いいたします。

    美術館は本日2日より開館しております!
    静岡駅から地下道経由で徒歩3分、お買いものの帰りに、新幹線に乗り込む前に、
    是非お越しください!

    ただいま、美術館では「ロイヤル・アカデミー展」を開催中です。
    イギリス・ロンドンにある「ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ」の所蔵品から選りすぐられた約100点を展示、ターナー、カンスタブル、ミレイ、ウォーターハウス、サージェント等、イギリス美術史を代表する画家たちがずらりと並びます。

    さて、2015年の干支は「ひつじ」ですが、
    上にあげた画像は、本展に出品されている、ある作品の一部を拡大したものです。
    これからご覧いただく方、
    どの作品の中にこの部分があるか、是非美術館にきてさがしてみてくださいね!
    (正解は後日このブログにて発表します。)

    ご来館お待ちしています!

    (K.O)

  • 2014年11月21日 【国宝・久能山東照宮展】11月24日(月・祝)まで。静岡市美術館と久能山東照宮のセット券もあります!

    前々回のブログでは、関連イベントのフォトモワークショップのご報告をしました。
    今回は、静岡市生涯学習センターとの連携事業「ウォークツアー 久能山探検!」のご報告です。
    「ウォークツアー 久能山探検!」は、静岡市美術館の展覧会を鑑賞した後、久能山東照宮を観光ボランティアガイドの駿府ウエイブの解説で見学するというもの。
    東部生涯学習センター(2014年10月9日(木))、西部生涯学習センター(2014年10月30日(木)~31日(金))の2回開催。
    各回とも申込多数の人気イベントとなりました!
    ここでは、東部生涯学習センターの回をご紹介します。
    まず、静岡市美術館に集合し、美術館と久能山東照宮を結ぶ「共通チケット」を購入。
    (「共通チケット」は、観覧券、バス、ロープウェイのチケットが一枚つづりになっています。詳しくはブログの最後で!)
    静岡市美術館学芸員によるレクチャーの後、展覧会を鑑賞しました。
    東部生涯ウォーク①.jpg
    つぎに、静岡駅からバスに乗り込み、日本平ロープウェイ乗り場まで移動。
    さらに、ロープウェイで久能山東照宮へ向かいました。
    久能山東照宮では、3班に分かれて駿府ウエイブさんの解説を聴きながら境内を歩きました。
    少人数グループでじっくり解説を聞くことができたのが好評で、参加者からは「駿府ウエイブさんのお話がとてもわかりやすくよかった」という声をいただきました。
    東部生涯ウォーク2.jpg
    東部生涯ウォーク3.jpg
    久能山東照宮博物館の見学後、ロープウェイとバスを使って移動し、静岡駅で解散となりました。
    途中で雨が降ったりと、あいにくのお天気でしたが、みなさん楽しんでいただけたようです。
    駿府ウエイブの皆さん、ご協力ありがとうございました!
    最後に、「ウォークツアー 久能山探検!」でも大活躍した、
    静岡市美術館と久能山東照宮を周遊する、本展会期中限定の「共通チケット」のお知らせです。
    共通券.jpg
    共通チケットの内容は、
    静岡市美術館「国宝・久能山東照宮展-家康と静岡ゆかりの名宝」観覧料
    久能山東照宮 拝観料及び博物館入館料
    静岡鉄道バス「日本平線」 往復分
    日本平ロープウェイ 往復分
    通常の料金で計算すると、4,160円かかるところ、今回は2,800円の特別割引価格!
    チケットの有効期限は「国宝・久能山東照宮展」会期中(~11月24日(月・振休))ですので、1日でチケットを使い終わらなくてもOK。
    本展会期中であれば、静岡市美術館鑑賞と、久能山東照宮の見学は別の日に設定いただけます。
    ※「ウォークツアー 久能山探検!」でも、東部生涯学習センターは1日で、西部生涯学習センターは2日間に分けて実施しました。
    また、静岡駅⇔日本平ロープウェイ乗り場のバスの臨時便増発もあります。
    チケットは、静岡市美術館、しずてつジャストライン静岡駅案内所で11/24まで販売しています。
    「国宝・久能山東照宮展」も、残すところ数日となりました。
    明日からの3連休、静岡市美術館と久能山東照宮に出かけてみてはいかがでしょうか?
    皆さまのご来館を、お待ちしています!
    (c.o)
    会期:2014年10月4日(土)~11月24日(月・祝)
    観覧料:一般1,200(1,000)円、大高生・70歳以上800(600)円、中学生以下無料
    *( )内は当日に限り20名以上の団体料金*障害者手帳等をお持ちの方及び必要な介助者は無料
    静岡市美術館、久能山東照宮を周遊する共通チケットを販売します。
    観覧料、交通費あわせて4,160円のところ、2,800円の特別割引価格で販売!!
    バスの臨時便増発も決定!ぜひこの機会にご利用ください。
  • 2014年11月11日 【国宝・久能山東照宮展】 家康吉祥の具足、歯朶具足(しだぐそく)

    伊予札黒糸威胴丸具足(いよざねくろいとおどしどうまるぐそく)。
    なんだか漢字がたくさん並び、とても難しそうに感じる名前ですが、そんなことはありません。
    伊予札(いよざね)と呼ばれる甲冑の材料となる鉄・革の小板を黒糸(濃いこげ茶色)で威(おどし/緒を通し=縫い付けること)、冑(よろい)は右で結ぶ胴丸という種類の具足(甲冑・冑と兜(かぶと))であるということが並べ立てて説明されているだけで、わかってしまえば「そのまんまじゃん」と言いたくなります。
    この冑、徳川家康が所用し、現在久能山東照宮に納められている甲冑の名前です。
    兜の前に立てる前立(まえたて)が植物のシダの葉の形であることから「歯朶具足」とも呼ばれています。
    家康が天下分け目の決戦、関ヶ原の戦いと豊臣家を滅ぼした大坂の陣に携行し、見事勝利を収めたことから徳川家”吉祥の具足”として、大切にされてきた特別なものです。
    大河ドラマ「天地人」で有名になった直江兼続の「愛」の前立に見られるような戦国時代特有の奇抜さはありませんが、黒漆塗の重厚なデザインは質素倹約を旨とした家康らしさを表すようにも感じます。
    1-1 歯朶具足.jpg1-2 歯朶具足.jpg
    重要文化財「伊予札黒糸威胴丸具足(歯朶具足)」 久能山東照宮博物館蔵
    (展示期間:10/21-11/24)
    ちなみに、家康は大坂冬の陣でも別の歯朶具足を作成し、駿府から大坂に向かう道中、奈良の漢国神社に奉納しています。
    残念ながらこちらの具足は奉納する際に兜が落ちてしまい、縁起が悪いと兜は奉納されなかったようです。
    ※展示替えのため、既に展示が終了しています(10月4日~10月19日までの展示)
    007*漢国神社.jpg
    奈良県指定文化財「伊予札茶糸威胴丸具足 附具足櫃」漢国神社蔵
    (展示期間:10/4-10/19)
    今回、「国宝・久能山東照宮展 家康と静岡ゆかりの名宝」では、会期を分けてこの二つの歯朶具足を紹介しています。
    その他、南蛮胴具足(なんばんどうぐそく)や徳川歴代将軍の武具・甲冑も一堂に会するまたとない機会です。
    ぜひご覧ください。
    後期展示.JPG
    (s.o)
    会期:2014年10月4日(土)~11月24日(月・祝)
    観覧料:一般1,200(1,000)円、大高生・70歳以上800(600)円、中学生以下無料
    *( )内は当日に限り20名以上の団体料金*障害者手帳等をお持ちの方及び必要な介助者は無料
    静岡市美術館、久能山東照宮を周遊する共通チケットを販売します。
    観覧料、交通費あわせて4,160円のところ、2,800円の特別割引価格で販売!!
    バスの臨時便増発も決定!ぜひこの機会にご利用ください。
  • 2014年11月08日 【国宝・久能山東照宮展】フォトモワークショップのご報告&作品展のお知らせ

    「国宝・久能山東照宮展 家康と静岡ゆかりの名宝」では、様々な関連イベントを実施しています。
    今回のブログは、美術家・写真家の糸崎公朗さんを講師に迎えた、フォトモワークショップのご報告です。
    糸崎さんを講師としてお招きするのは、実は2回目です。
    前回は静岡市美術館が開館したばかりの年。ワークショップ「フォトモで作ろう!静岡の街」を行いました。
    ■過去のワークショップの様子■
    今回は、展覧会「国宝・久能山東照宮展」にあわせて開催しました。
    久能山350年祭当時の絵葉書や古写真などを題材に、フォトモ(フォト+モデルの造語)と呼ばれる、写真を切り貼りして、懐かしい静岡の町並みを立体的に再現した作品を作りました。
    静岡市美術館では、子ども編(小・中学生対象)として、ワークショップ「フォトモで作ろう 静岡の街「いま」「むかし」」を開催。
    10月5日(日)、10月13日(月・祝)の2日間にかけて行いました。
    1日目は、『むかし』編。
    「国宝・久能山東照宮展」を鑑賞したあと、静岡の古い写真や絵はがきなどを使って、復元フォトモ(古写真をもとに街並みを再現するフォトモ)をつくりました。
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    糸崎さんの自己紹介と、フォトモのお話。
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    展示室で、学芸員の解説を聞きながら国宝・久能山東照宮展を鑑賞。
    糸崎さんのフォトモ作品も展示されています。「どうやって作ったの?」と、質問も。
    子どもフォトモ1日目_4 (1).JPG 子どもフォトモ1日目_4 (2).JPG
    ワークショップ室に戻って、フォトモ制作へ。
    各自、気に入った古写真や絵葉書を選び、モチーフを決めます。
    糸崎さんに教えてもらいながら・・・
    子どもフォトモ1日目_4 (3).JPG 子どもフォトモ1日目_4 (4).JPG
    切って、貼って・・・
    子どもフォトモ1日目_4 (5).JPG 子どもフォトモ1日目_4 (6).JPG
    立体的に・・・なってきた!
    子どもフォトモ1日目_4 (7).JPG 子どもフォトモ1日目_4 (9).JPG
    子どもフォトモ1日目_4 (8).JPG 子どもフォトモ1日目_4 (10).JPG
    完成!
    2日目は、『いま』編。
    静岡市美術館周辺を散策し、自分で撮影した写真を素材にフォトモを作成しました。
    2日目 (2).JPG 2日目 (3).JPG
    2日目 (4).JPG 2日目 (5).JPG
    この日はなんと台風が接近していて…。雨が弱まっているうちに、美術館周辺を撮影!
    美術館のお隣にある浮月楼さんや、紺屋町商店街、美術館館内でも撮影しました。
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    ワークショップ室に戻り、撮影した写真を選び、プリントアウトします。
    1日目と同じ要領で、切って、貼って…。自分自身の写真も取り入れて・・・。
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    糸崎さんに教えてもらったり、参加者どうしで助言しあったり!
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    2日目 (13).JPG 2日目 (11).JPG
    完成!
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    最後は、糸崎さんに一作品ずつ講評いただきました。
    自分の写真などさまざまなパーツを自由にレイアウトし、自分だけの箱庭のような世界ができあがりました!
    また、静岡市南部生涯学習センターでは、10月2日(木)、10月9日(木)に、大人編として「フォトモで復元!むかしの静岡」を開催しました。
    1日目は南部生涯学習センターでフォトモを制作、2日目は静岡市美術館で展覧会を鑑賞しました。
    現在、葵タワー1階エントランスで、南部生涯学習センターで制作した受講者のフォトモ作品を展示しています。
    11月16日(日)までの展示です。
    静岡市美術館へお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
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    南部作品展2.JPG
    静岡市南部生涯学習センター×静岡市美術館 連携事業
    「フォトモで復元!むかしの静岡」作品展
    平成26年10月2日(木)~11月16日(日)
    講師:糸崎 公朗 氏(美術家・写真家)
    場所:葵タワー1階エントランス (静岡市葵区紺屋町17-1)
    主催:静岡市南部生涯学習センター・静岡市美術館
    協賛:葵タワー管理組合法人
    (c.o)
  • 2014年11月07日 【国宝・久能山東照宮展】1万人達成!& 洋時計は、11月9日までの公開!

    現在開催中の「国宝・久能山東照宮展 家康と静岡ゆかりの名宝」。
    10月31日に来場1万人を達成しました!
    1万人目のお客様は、静岡市内からお越しの仁科さん。ご友人と一緒にご来館くださいました。おめでとうございます!
    ※画像は、記念品贈呈後の取材の様子です。
    久能山1万人.jpg
    また、展示替えを経て、いよいよ重要文化財「歯朶具足」が登場!国宝「久能寺経」も総入れ替えしました!
    そしてなんと、家康が風よけに使っていたという、今は皇室の名宝のひとつとなった、「南蛮人渡来図屏風」も里帰りしています。
    今後も、少しずつ展示替えがあります。作品リストはこちら⇒国宝・久能山東照宮展―家康と静岡ゆかりの名宝 作品リスト
    スペイン国王から贈られた家康遺愛の品、重要文化財「洋時計」は、11月9日(日)までの展示です。
    ゼンマイ式の時打ち付き時計としては、日本最古のもの。みなさま、お見逃しなく!
    洋時計.jpg
    重要文化財「洋時計 (1581 年マドリッド製刻銘)」久能山東照宮博物館蔵(展示:10/4-11/9)
    久能山展展示室_洋時計.JPG
    (c.o)
    会期:2014年10月4日(土)~11月24日(月・祝)
    観覧料:一般1200(1000)円、大高生・70歳以上800(600)円、中学生以下無料
    *( )内は当日に限り20名以上の団体料金*障害者手帳等をお持ちの方及び必要な介助者は無料
    静岡市美術館、久能山東照宮を周遊する共通チケットを販売します。
    観覧料、交通費あわせて4,160円のところ、2,800円の特別割引価格で販売!!
    バスの臨時便増発も決定!ぜひこの機会にご利用ください。
  • 2014年07月18日 法隆寺展、来場2万人突破!

    本日、「法隆寺展 聖徳太子と平和への祈り」の来場者が2万人を突破しました!
    2万人目のお客様は、静岡市内からお越しのお母さんと娘さんでした。
    娘さんは、修学旅行のための事前学習に。
    お母様は、現地へ仏像を観に行く事はなかなか難しいので、今日は1点1点丁寧に観たい、とお話しくださいました。
    お二人には、記念品をプレゼントしました。おめでとうございます!
    法隆寺展2万人 ブログ用.JPG
    法隆寺展は7月27日までの開催。いよいよ、会期も残すところ、あと8日となりました。

    悪夢を吉夢に変える”夢違観音”  奈良・法隆寺の「国宝 観音菩薩立像(夢違観音)」 
    関東伝来の古代金銅仏の白眉  東京・深大寺の「重要文化財 釈迦如来倚像」
    盗人に金槌でたたかれアイタタ!と腰を曲げた”アイタタ観音”  兵庫・鶴林寺の「重要文化財 観音菩薩立像」 
    清らかで明るい法隆寺の童形像の典型  奈良・法隆寺の「重要文化財 文殊菩薩立像」

    全国各地にある白鳳仏を一度に観覧する機会は、滅多にありません。
    白鳳のほほえみ・・・その魅力を、じっくり味わってくださいね。
    このほかにも、聖徳太子信仰にまつわる名宝や、徳川家康が法隆寺に奉納した品々もご覧いただけます。

    どうぞお見逃しのないよう、皆さまのご来場をお待ちしています。



    (c.o)
    会期:2014年6月14日(土)~7月27日(日)
    観覧料:一般1200(1000)円、大高生・70歳以上800(600)円、中学生以下無料
    *( )内は当日に限り20名以上の団体料金
    *障害者手帳等をお持ちの方及び必要な介助者は無料


  • 2014年07月17日 法隆寺展作品紹介⑤ 「徳川家康と法隆寺」

    徳川家康と法隆寺というと、あまり関連がないと思われる方もいらっしゃるかと思います。
     
    家康といえば、慶長五(1600)年関ヶ原の戦いで勝利し、征夷大将軍となって江戸幕府を開いた天下人!
    ですが、わずか2年で秀忠に将軍職を譲り駿府(静岡)に隠居し、「駿府の大御所」として実権を握りました。
    その大御所時代、亡くなる前年の慶長二十(1615)年には、「大坂夏の陣」で家康最大の脅威であった豊臣家を滅亡させています。
    記録によれば、家康は前年に行われた大坂の陣の前哨戦、「冬の陣」のさなかの11月16日、戦勝祈願のため奈良・漢國神社に甲冑を奉納、法隆寺に参拝、聖徳太子が物部守屋討伐に用いたとされる弓矢を拝し、法隆寺子院の阿弥陀院に宿泊しています。
     
    この剣はその際に家康が奉納した宝物の1つ。
    剣の表に「卍【まんじ】」、茎裏と白鞘には「源家康」とあり、白鞘・剣袋にも徳川家の家紋「三つ葉葵紋」が配されるなど、徳川家康との関係を示す”証”が随所にみられます。
    大きな戦を前に仏の加護を求め、太子の勝利にあやかりたいと願った家康の心の表れではないでしょうか。
     
     
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    剣 銘信国および剣袋 奈良・法隆寺蔵 画像提供:奈良国立博物館(撮影 佐々木香輔)
     
     
     
     
    なお、10月4日から11月24日まで開催する「国宝・久能山東照宮展―家康と静岡ゆかりの名宝」には、漢國神社に奉納された甲冑も展示予定です。
    こちら、なんと関ヶ原に着用したと言われる家康吉祥の具足、「歯朶具足」(久能山東照宮蔵)と同じ歯朶具足。(もちろん久能山の歯朶具足も出ますよ!)
    法隆寺展と久能山展併せてご覧いただくのもお勧めです。
     
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    重要文化財「歯朶具足」久能山東照宮博物館蔵 ※「久能山東照宮展」で展示

     
     
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    「伊予札茶絲威胴丸具足」漢國神社蔵 ※「久能山東照宮展」で展示

     
    (s.o)
     
     

     
    会期:2014年6月14日(土)~7月27日(日)
    観覧料:一般1200(1000)円、大高生・70歳以上800(600)円、中学生以下無料
    *( )内は当日に限り20名以上の団体料金
    *障害者手帳等をお持ちの方及び必要な介助者は無料