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2010年12月18日 家康と慶喜-徳川家と静岡展
あわただしい年の瀬です
そんな中、
静岡市美術館では開館記念展〈Ⅱ〉として
家康と慶喜-徳川家と静岡 展が開幕しました
ちょうど一週間になります。
この展覧会は、家康と慶喜という、江戸幕府の初代将軍と十五代将軍をとりあげた、静岡市美術館でなければ、企画しえない展覧会です!
巡回展ではありませんから、静岡市美術館でしかみられません。
実際、企画書をもって全国津々浦々、作品拝借のお願いにまわると、「近世初頭と幕末明治を同じ空間にならべるなんて、一体どういう展覧会になるんですかあ~」と、はっきり言われないまでも、顔に書いてあるご担当者様ばかりでした。
さてさて、どんな展覧会になっているか!これから随時お知らせしますが、今日は概略をご紹介します。
この展覧会は、家康については、駿府大御所時代に、慶喜については、静岡時代の30年に力を入れた展覧会です
なんといっても「徳川家と静岡」展ですから。
まず、第一章家康では、「金陀美具足」「義元左文字」など歴史ファン必見の武具の名品や、大御所時代の所用品である「洋時計」「目器」、様々に表現された家康の肖像画など、国指定の重要文化財も多数展示されます。
第二章慶喜では、将軍になった時の決意を書いた大幅「誠」が久々に展示されます。書を嗜む皆様、ぜひぜひご覧ください。
また、静岡時代を中心に慶喜撮影写真を集めました。初公開作品も多数!
慶喜が自ら描いた油彩画9点も一堂に展示されています。これまた、初の試みですし、初公開作品2点を含んでいます。
他に、静岡ならではの試みとしては、第二章第三節に「家達と静岡誕生」というコーナーを設けたことです。
ここに、新聞テレビその他で報道され、ご存知の方も多いかと思いますが、この度の展覧会企画中に発見された「駿河藩印」が特別出品されています!
そして、今日、皆様にぜひお知らせしたいのは、教科書でもおなじみの
「徳川家康三方ヶ原戦役画像」
が特別に展示されているということです!
明日19日まで、期間限定の展示です
お見逃しなきよう
(E.Y.)
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2010年11月21日 閉幕まであと8日!
開館記念展〈Ⅰ〉「ポーラ美術館コレクション展-印象派とエコール・ド・パリ」
いよいよ閉幕まであと8日となりました!
10月2日にグランドオープンをむかえてから、
あっという間にここまできてしまいました。
会期が終わりに近づくと、担当としてはちょっぴり悲しくなりますが…。
連日多くのお客様にお越し頂いておりますが、
実は昨日、三万人目のお客様をお迎えしました!
記念すべき三万人目のお客様は掛川市からお越しの桜井さん親子。
本展を楽しみに来て下さっていたようです。
当館館長と清水銀行の漆畑善文取締役より記念品の贈呈行いました。
美術館に行くのが好きだという桜井さんご家族。
これからも静岡市美術館に遊びにきてくださいね。ありがとうございました♪
印象派、エコール・ド・パリ…。モネ、ルノワール…。
言葉は聞いたことあるけど、よくわからない…。
と躊躇していたお客様も心配なさらず来てみてください!
今回は「展覧会ガイド」という小冊子を会場内でお配りしています。
この展覧会ガイド、最初は小・中学生向けに作ったものなのですが、
大人の方にもわかりやすいと好評です。
作品の魅力、展覧会の概要をぎゅぎゅっとまとめてありますので、
是非こちらをご覧になりながら会場を回ってみてくださいね。
ポーラ美術館コレクション展はのこり8日間です!
明日22日(月)も臨時開館しております。
是非お越しください!
(a.i)
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2010年11月20日 ポーラ展 イベント報告
本日11月20日をもって、ポーラ美術館コレクション展の
会期中関連イベントがすべて終了しました!
今日は前回のブログでもお伝えした
「親子で楽しむギャラリートーク」の2回目でした。
今日も60名ほどの親子の方にご参加いただきました。
(鑑賞マスター認定証は今日も人気でした♪)
遅くなってしまいましたが、その他のイベントの様子も少しですがご報告を。
11月6日(土)には「清水銀行プレゼンツ 特別講演会 コレクター鈴木常司とポーラ美術館」
が行われました。
ポーラ美術館の荒屋鋪館長にご講演いただいたのですが、
こちらの講演会、事前申込殺到の人気のイベントでした!
(抽選に外れてしまった方、申し訳ありません…。)
静岡会場の特別出品作品であるレオナール・フジタの《誕生日》。
実はこの作品、ポーラ美術館のコレクションを築いた2代目オーナー鈴木常司さんが
最初に購入した、記念すべき作品なのです。
しかもその購入場所が、静岡市内の田中屋デパート(現伊勢丹、葵タワーからもすぐです)。
静岡市ともとってもゆかり深い作品なのです。
この藤田の作品からはじまったポーラ美術館の作品群に共通するものや、
鈴木常司さんのコレクターとしての人生をわかりやすく丁寧にご講演いただきました。
こちらの講演会の内容は11月21日の静岡新聞朝刊に掲載予定です。
10月9日、11月13日には「美術館で夕暮れトーク&カフェ」 が行われました。
こちらはいわゆるギャラリートークなのですが、
ご参加の方に美術館のカフェで使用できる割引券をお配りしました。
実は印象派の画家たちにとっても「カフェ」というのは重要なキーワード。
画家たちは連日カフェに集まって、お互いの芸術観を語りあっていたそうです。
そんな話をしながら展示室をまわったのですが、
2回とも好評で、予想以上の方にご参加いただきました!
静岡市美術館の最初の展覧会ということで不安もあったのですが、
どのイベントも沢山の方にお集まりいただき、本当にうれしかったです。
ありがとうございました!
(番外編)
実はその他にも…。
“イベント”ではないのですが、展覧会会期中には色々な教育普及活動をしていました。
その代表的なものが「ミュージアム教室」。
開館前の朝の時間にご来館頂いた学校さん向けの
自由鑑賞を含めて一時間ほどのギャラリートークです。
開館時間中にお越し頂いた学校向けには、
簡単な美術館でのルールや展覧会を楽しむポイントを最初にお話しています。
どの生徒さんも作品とじっくり向き合っていたのが印象的でした。
この学校むけの解説は、幼・保・小・中学校だけでなく、
高校の部活動や大学生も利用していただいてます。
大学生むけにはもう少し踏み込んだ内容もお話したりしました。
毎回、多くの子どもたちに出会え、作品に対する色々な感想が聞けて
私自身とても楽しかったです!
この教育普及活動は、今後の展覧会も継続していきますので、
もしご興味ある先生方いらっしゃいましたら、ぜひ美術館までお問い合わせください!
(a.i)
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2010年11月07日 コンサートのお知らせ
「ポーラ美術館コレクション展-印象派とエコール・ド・パリ」
にあわせて、市内の色々な施設が協力してくださっています。
11月11日19時からは、静岡音楽館AOIにて
「印象派の音楽とその発展~うたとピアノによるフランス音楽の60年~」
というコンサートが開催されます♪
ソプラノ歌手の浜田理恵さんとAOIの芸術監督でいらっしゃる野平一郎さんが出演されます。
印象派からエコール・ド・パリの画家たちが活躍した時代を
音楽でたのしむことができます。
AOIは静岡市美術館の目の前ですので、
コンサートの前に当館で作品を鑑賞すれば
よりフランスの雰囲気に浸れるのではないでしょうか♪
詳しい情報は→http://www.aoi.shizuoka-city.or.jp/1a_series.html
当館の窓口でもチケットを販売していますのでお気軽にどうぞ!
(a.i)
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2010年10月24日 講演会「光学調査で読み解く絵画の秘密」&親子で楽しむギャラリートーク
今日は展覧会にあわせて行われたイベントを2つご紹介します。
10月16日(土)には、ポーラ美術館の学芸員でいらっしゃる内呂博之さんをお招きし、
講演会「光学調査で読み解く絵画の秘密」を開催しました。
内呂さんはポーラ美術館のなかで保存・修復の担当もされており、
今回の展覧会でも、当館に作品が運ばれたあとの作品状態のチェックに立ち会って頂いたりしました。
X線や赤外線を使って美術作品を調査することで、様々なことがわかるのですが、
(下絵のデッサンや後年の補彩、支持体の構造などなど…)
今回は展覧会に出品されている作品を中心にお話して頂きました。
例えば、今回の展覧会の目玉のひとつである、ピカソの《海辺の母子像》。
実はその下に別の絵が描かれていたことが、光学調査によってわかりました。
この作品が描かれたのはピカソが20代前半の頃なので、まだ新しいカンヴァスを買う余裕がなかったのかもしれません。
肉眼だけではわからないことまでわかってしまう光学調査。
作品をまた違った角度から知ることができる機会となりました。
10月23日(土)には「親子で楽しむギャラリートーク」を行いました。
こちらは小学生とその家族の方を対象としたイベントで、
美術館に行くこと、作品をみること、を身近に感じてもらえたらなぁ、
という思いから
このイベントを企画しました。まずは最初はみんなで一緒に作品をみてまわりました。
「何が描かれている?」からはじまり
「他の作品とはどこが違う?」
「この作品で一番描きたかったものは?」まで。
作品解説ではなく、作品について一緒に考える時間となるようにしました。
参加してくれた子どもたちは、まさにそこが作品の本質!
というところをしっかりと観ていて、
画家のことや作品のことをよく知らなくても、鑑賞する楽しさがある!
ということを知ってくれたようでした。
自由鑑賞の時間では、家族単位で鑑賞していただき、
子どもも大人もそれぞれ最後に好きな作品を一点見つけてもらいました。
75点の作品のなかから、好きな作品を見つけてくれた子には
「鑑賞マスター認定書」をお配りしました!
(いい笑顔です。)
お母さんが選んだ作品はあんまり好きじゃない…。
という子もいて、親子で色々感想を言い合いながら展覧会を楽しんでくださったようです。
こちらの親子で楽しむギャラリートークは、
11月20日(土)にもう一回開催されますので、
ぜひご参加ください。
(a.i)
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2010年10月19日 展覧会だけでなく…。
現在開催中の「ポーラ美術館コレクション展-印象派とエコール・ド・パリ」
展覧会はもちろんのこと、その他にも様々な楽しみ方がありますので、
今日はそちらをご紹介します♪
展覧会をご覧いただいたあとはミュージアムショップに是非お立ち寄りください。
期間中しか買えない展覧会グッズを多数取りそろえております!
そのなかの一番のオススメはやはり展覧会図録。
今回展示されている全作品が収録されており、
特別出品のレオナール・フジタの《誕生日》も掲載されています。
主要作品の詳しい解説や関連年表、地図、論文6本、と充実した内容ながら、
2000円(税込)というお手頃な値段です。
時間がたってから図録を見返してみると、展覧会を観たときの思い出がよみがえったり、
作品の新たな魅力に気づいたり、と何度も楽しめます。
ポストカード、クリアファイル、しおりなど。
展覧会のポスターに使用されている、モネの《睡蓮》をモチーフとしたグッズも多数取り揃えております。
上の写真手前にみえる人形みたいなのは…
キューピー???睡蓮????
(なかなか他では手に入らないレアグッズです)
ショップは無料でどなたでもお入り頂けますので、お気軽にお立ち寄りください。
また、今回の展覧会チケットの半券はなくさずに取っておいてくださいね!
葵タワーの地下や近隣店舗でチケットをご提示頂くと、お食事代が割引になったり、
プレゼントがもらえたり、と様々なお得なサービスが受けられます。
詳しい店舗情報はこちらをご覧ください↓
展覧会を観たあとは、ゆっくりお食事やお買いもの、というのも楽しいかもしれませんね。
(a.i)
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2010年10月16日 ポーラ美術館コレクション展 一万人突破!
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2010年10月10日 ポーラ美術館コレクション展 開幕しました!
開館記念展Ⅰ ポーラ美術館コレクション展-印象派とエコール・ド・パリ
ついに始まりました!
今日は3連休のまんなか、ということで朝から多くのお客様にお越し頂いております。本展では、箱根のポーラ美術館のコレクションのなかから
印象派とエコール・ド・パリの作家25名74点の作品を展示しています。モネ、ルノワール、セザンヌ、ピカソ、シャガール…
美術の教科書に出てくる”巨匠”たちの作品がまとめてご覧頂け、
この展覧会でフランス近代美術の流れがわかってしまいます。しかも、モネは7点、セザンヌ5点、ピカソ4点と、それぞれ数点出品されていますので、
一人の画家の変遷まで知ることができてしまう、何重にも楽しめる展覧会かと思います。今回は静岡市美術館の開館記念展ということもあり、
静岡市ともゆかり深いレオナール・フジタの《誕生日》という作品も特別出品されています。
絵を観る楽しさを教えてくれる作品ばかりですので、
是非皆さまご来館ください!11月28日(土)まで開催していますので、
これからこのブログでも様々な舞台裏?をお伝えできればと思います。詳細はこちら↓
https://shizubi.jp/exhibition/future_101002.php
(a.i)
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2010年07月16日 德川慶喜家
こんにちは。
そろそろ梅雨明け、毎日暑い日が続きますね!
我が家ではついに「かき氷器」を物置から引っ張り出しました。
(しかも電動ですよ!電動!!削るスピードはやたら遅いですが…)
私、かき氷は「みぞれ」に練乳派なのですが、皆さんはどうですか?
さあ、そんな話はさておき…
静岡市美術館では7月13日(火)~19日(月・祝)、8月10日(火)~15日(日)に
德川慶朝撮影“德川慶喜家の住宅“
を開催しております。
德川慶朝さんは、第四代德川慶喜家ご当主で、なんと曾祖父は慶喜公です。
今回は、フリーカメラマンでもある氏が撮影したパノラマ写真のうち、厳選した8点を多目的室でご紹介します。
会場の様子はこんな感じ…
德川慶喜家が暮らした土地や家々の今の姿がご覧いただけます。
ぜひ、ご来館下さい。
また、併せて当館ミュージアムショップでは、期間限定で德川慶朝さん関連の商品も取り扱っております。
目玉はやはり将軍珈琲。
コーヒー好きでも知られた德川慶喜公が飲んだ味を慶朝さんが再現したものです。
どんな味なのかしら…
気になる!!
と思われたら、夕涼みも兼ねてぜひご来館下さいね!
(s.o)
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2010年05月12日 石田徳行先生講演会
5月9日 開館記念展〈Ⅱ〉「家康と慶喜―徳川家と静岡」展のプレイベントとして、 元静岡県立中央図書館館長で、現在、(財)静岡市文化振興財団理事長の石田徳行先生に 「静岡学問所と葵文庫~徳川藩教育の遺産」 というタイトルでご講演いただきました。 石田先生は、もともと静岡県立静岡商業高等学校など、県立高校の社会科の先生でした。在職中に、県立中央図書館にも出向され、県立中央図書館の館長も勤められた方です。
聴講者の席の方に降りられて、お話なさる様子は、さすが長年高等学校の教壇にたっておられた先生ですね。 充実したレジュメと、貴重な画像を交えながら、ご講演されること90分。
明治初年の静岡は、日本中の「知」が集結した地であったことを、具体的に教えいただきました。明治2年の静岡学問所が設立の状況、また、その時にもたらされた沢山の貴重な書籍については、かつて現場で葵文庫の整理に携わられた先生ならではの興味深いお話のかずかず、、、、 聴講者は102名を数え、大変熱心に先生のお話に聞き入っていました。 ご参加、ご協力いただきました方々、そして、石田先生ありがとうございました。 講演会第一回目、多目的室をつかってのイベントの第一回目だったこともあり、音声についてお聞き苦しい点が多々ありましたこと、お詫び申し上げます。
(s.o)
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