• 2012年05月13日 森村泰昌映像作品、シズオカ×カンヌウィーク2012で特別上映!!

    「森村泰昌モリエンナーレまねぶ美術史」展、開幕から1カ月が経ちました。あっという間です…。

     

    さて、「静岡市」と「カンヌ市」が、姉妹都市だということ、皆さんご存知ですか?
    カンヌといえば、カンヌ映画祭という言葉が浮かぶ方も多いと思います。
    このカンヌ映画祭の時期にあわせて、5月25日(金)~27日(日)に
    「シズオカ×カンヌウィーク2012 〜野外と映画とフランスの3日間〜」が静岡市で開催されます!
    会場は映画館やミニシアターだけでなく、海辺や街角など野外でも上映されるとの事。面白そうです。

    シズオカ×カンヌウィークに、静岡市美術館もお邪魔させていただくことになりました。
    「世界予告編映画祭」にて、森村泰昌映像作品を特別上映いたします!!
    入場無料ですので、この機会にぜひご覧ください。
    ※静岡市美術館で開催している「ドキュメンタリー上映会」の映像とは別の作品です。

     

    日時:5月25日(金)19:10頃~、5月26日(土)、27日(日)15:20頃~
    会場:青葉シンボルロード メインテント (静岡市美術館から徒歩5分ほどです)
    詳細は、シズオカ×カンヌウィーク2012公式ホームページ(http://www.cannes-shizuoka.jp/)をご覧ください。

     

     

     

    そして昨日は、「森村泰昌モリエンナーレまねぶ美術史」展とシズオカ×カンヌウィークの
    広報活動(チラシ配りなど)のため、アウトソーシングスタジアム日本平に行ってきました。

     

     

     

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    階段の下までたくさんのお客さんが並び、開場を今か今かと待っています。

     

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    開場前、警備員さんの指導を受ける(ふりをしている?)、清水エスパルス・マスコットキャラクターのパルちゃん。

     

     

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    スタジアムの大型ビジョンでは森村展のCM映像も放映!

     

    皆さん、5月25日(金)~26日(日)はシズオカ×カンヌウィークへ!
    そして映画を楽しんだ後は、静岡市美術館へ!
    展覧会「森村泰昌モリエンナーレ まねぶ美術史」は6月10日(日)までの開催です。
    ご来館を、お待ちしております。

    (c.o)

     

  • 2012年05月05日 「まねぶこころ」とは? [森村泰昌モリエンナーレ まねぶ美術史]

    「森村泰昌モリエンナーレ まねぶ美術史」のカタログは、みなさまご覧になりましたか?

     

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    森村さんが高校生の時に描いたデッサンを表紙に使った、印象的な表紙です。

    まるで教科書のようにしっかりしたハードカバーでしつらえてあります。

    キラリとひかる箔押しの文字。

    そして黄色いシールに書かれた「まねて、まなんで、今の私がここにいる。」という、森村さんの言葉。

    もう表紙からグッとくるポイント満載です!

    デザインは「UMA/design farm」の原田祐馬さんです。http://umamu.jp/

     

    あ、先に図録のことを説明してしまいましたが。

    ここで紹介したいのは森村さんが寄せた巻頭テキスト「まねぶこころ」についてです。

    4ページに及ぶテキストのなかで、森村さんは、「まねぶ」という言葉について、そして、美術を志す若い人へのメッセージを語っておられます。

    それはどういうメッセージか?

    じつは、いま「CINRA.NET」さんhttp://www.cinra.net/のなかに、森村展特設ページがありまして。

    そこで森村さんご本人のインタビューとして、詳しく掲載されてるのです!!

    http://www.cinra.net/tu/morimura-shizuoka/

    ぜひご一読を!森村さんが本展に込めた思いが分かります。

    ページを開いた瞬間に、ちょっとした仕掛けもあるので、見てみてくださいね。

     

    あと図録も好評販売中です!

    遠方の方、通信販売も行っております。

    美術館のミュージアムショップまでお問い合わせください。

    静岡市美術館ミュージアムショップ&カフェ 054-260-5531

     

    (R.A)

     

  • 2012年05月04日 HPに森村さん動画をアップしました! [森村泰昌モリエンナーレ まねぶ美術史]

    みなさま、ゴールデンウィークは楽しんでらっしゃいますか?

    現在開催中の「森村泰昌モリエンナーレ まねぶ美術史」展について、お知らせです。

    当館ホームページのトップ、「EVENT」のページで、森村さんの写真がアップされてるのはお気づきですか?

    じつはコレ、森村さんご本人が、この展覧会を紹介している動画なのです!!

    ページはこちらから→https://shizubi.jp/exhibition/120407_05.php

     

    昨夜の雨も上がり、明日も静岡はいい天気のようです。

    森村さんの紹介を見て、少しでも気になった方、美術館でお待ちしております!

     

    (R.A)

     

  • 2012年04月07日 3/20「春分の日だ!春もようのパンをつくろう」を開催しました。

     

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    3月20日春分の日に、ドミニック・ジュラン静岡駅前店の協力のもと、
    暦とあそぶワークショップvol.1
    「春分の日だ!春もようのパンをつくろう」を開催しました。

    今回作るのは、食べられるパンではなく、飾ることを目的とした”飾りパン”です。

    フランスやドイツには伝統的な飾りパンの文化がありますが、
    日本では飾りパン自体、あまり知られていません。

    今回の講師、ドンクのグランシェフ・江﨑さんは、
    日本における飾りパンの第一人者です。

     

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    今回は、江﨑さんから直接飾りパンづくりを教えていただける貴重な機会。
    また、江﨑さんのほか、5名のパン職人さんが丁寧に作り方を指導してくださいました。

    まず、当日は”春分の日”ということで、
    みなさんに”春”について考えていただきました。

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    春といえば? 春に食べるものは? 春に咲く花は?
    「入学式! 桜! いちご! つくし!」
    思い浮かんだものを、みんなでワークシートに書きこんでいきます。

    次に、開催中の展覧会「竹久夢二と静岡ゆかりの美術」展(3/25終了)をみんなで鑑賞。
    今日は、夢二の作品の中から春のもようを見つけ、それを飾りパンのテーマにします。

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    椿に桜、ふきのとう、いちご、よもぎの葉…
    作品をよーく見てみると、春をイメージさせるモチーフがいっぱい。

    ワークショップ室へ戻り、展示室で見つけた春のもようと、
    ワークシートに書きだしたみなさんの春のイメージを合わせ、
    飾りパンのイメージを絵にします。

    下書きが完成したら、早速飾りパンづくりに入ります。

    まずは伝統的な飾りパンのモチーフ、チューリップ作りに挑戦です。


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    あらかじめご用意いただいた土台と、カラフルな色の生地。

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    江﨑先生の作り方をよーく見て…


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    みんなもさっそくチューリップ作りに挑戦です。

    約1時間で、みなさん素敵なチューリッププレートが完成。

    次に、チューリップ作りで学んだ飾りパンの技術を活かし、
    本番の”春もよう”の飾りパンづくりに入ります。

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    そして…完成した飾りパンがこちら!

    みなさん、はじめてとは思えないほど素晴らしい作品が出来上がりました。


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    最後に…江﨑さんからみなさんにバラの飾りパンのプレゼントが!
    参加者の皆さんのために、丸3日かけて作ってくださったそうです。


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     ワークショップ終了後、みなさんの飾りパンは
    地下1階のドミニック・ジュラン静岡駅前店へ運び、焼き上げた後、
    再びワークショップ室へ移動し、ニスを塗ります。

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    ニスを塗って完成した作品がこちら。

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    作品には夢二作品の中から見つけた春や、
    皆さんの春のイメージのモチーフがいっぱい。

    皆さん、ぜひお家に飾ってくださいね!

    暦とあそぶワークショップは今年度も継続して実施していきます。
    次回をどうぞお楽しみに!

    さて、昨年度は計114回のワークショップを実施し、
    なんと1,193名の方にご参加いただきました!

    今年度もさまざまなワークショップを開催していきますので、
    皆さんHPをこまめにチェックしてくださいね。

    只今参加者募集中のワークショップはこちらです。

    「母の日だ!2世代で贈るプレゼントづくり」

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    (m.y)

     

  • 2012年03月16日 知られざる名コレクション③ 江尻が生んだ平野富山

    「竹久夢二と静岡ゆかりの美術」展前期展示で紹介した中川雄太郎作品と同様に、現在清水文化センターで保管している静岡市所蔵の富山作品と彼自身のコレクションも、旧清水市および遺族の協力なくしては成しえなかった、静岡市にとってかけがえのないコレクションです。

    このコレクションは、旧清水市が遺族より寄贈を受け、以来、毎年清水文化センターで少しずつ公開していましたが、全作品を彼自身が作品制作の参考に蒐集したであろうコレクションとともに展示することは今回が初めてでしょう。

     

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    富山は知る人ぞ知る、彩色木彫の名手。
    彩色木彫とは、木を素材とした彫刻に、日本画で使う胡粉(ごふん)をぬり、その上に色をつけるというもので、日本の伝統的な木彫、例えば木の仏像、あるいは木でできた人形、置物などの彩色は、このような手法で作られているものが多くあります。

     

    明治末期から大正初期にかけて、東京藝術大学の基礎となる東京美術学校を創立した岡倉天心を敬愛し、天心に認められ、写実的な木彫で有名な平櫛田中という日本を代表する木彫家がいます。
    富山は、この田中の木彫の彩色の協力者でもあり、田中の彫刻の殆どの彩色を請け負っていました。
    もちろん自身の彩色木彫作品も制作しています。

    富山は、西欧のロダン風の彫塑(ちょうそ)が全盛だったころ、彩色木彫をより深めるために、彫塑を学び、日展の彫塑作家としても名の知られる存在にまでなりました。
    晩年の作には、日本の伝統的な主題、例えば《羽衣》《鏡獅子》や仏像などの他に、《花ごころ》など、モダンな女性像も制作しています。
    仏像や能に取材した作品の着物の織り目までも描きだした、迫真的な描写力はまさに見事ですが、裸婦像にみる白い肌もまた美しく、まさに彩色木彫の美といえるでしょう。

     

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    この度、当館でこうした優れたコレクションを展示公開することが、雄太郎や富山といった静岡が生んだ作家の再評価につながり、かつ市民の皆様に静岡の生んだ優れた美の遺産を伝えることができれば幸いです。

     

     

    「竹久夢二と静岡ゆかりの美術」展は3月25日(日)までの開催です。
    ご来館、お待ちしております。

     

    (e.y)

     

     

  • 2012年03月16日 知られざる名コレクション② 瀬名の中川雄太郎 

    「竹久夢二と静岡ゆかりの美術」展も、残すところあと10日ほどとなりました。
    この展覧会は、前期・後期で一部の作品が入れ替わっています。
    本展の有料観覧券を持参いただくと、団体料金でご鑑賞いただける”リピーター割引”も実施しています。
    前期展示は観たが、後期は観ていない!という方、もう一度展示を観たい!という方、ぜひご活用ください。

    さて、今回は前期展示で紹介した中川雄太郎(1910~75)のお話を…。

     

     

    「竹久夢二と静岡ゆかりの美術」展では、前期に中川雄太郎、後期には清水・江尻出身の平野富山(1911~89)の特別コーナーを設け、それぞれ雄太郎約60件(含む資料)、富山36点を展示する好機に恵まれました。

    前期展示で紹介した中川雄太郎は、竜爪山の南麓、竜南の里にある瀬名(旧西奈村瀬名)に生まれ、生涯この地で村の人と共に生きた版画家であり、郷土史家であり、教育者でした。
    河童の研究でも知られ、頼まれれば村人たちのために絵を描く、気さくな版画家でした。
    一時期、村の助役をも務め、また若いころから竜南の民俗・伝説に関心をよせ、晩年その成果をまとめた著書を刊行しました。
    作品のテーマも最晩年には再び郷土の伝説、民俗に関するものとなる、まさに「ふるさとの版画家」というにふさわしい生涯でした。
    そんな雄太郎作品を、静岡市美術館は15点所蔵しています。

     

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    雄太郎の郷土愛が静岡人に今も通じているのでしょう、静岡市西奈生涯学習センター(リンク西奈)では、これまでもしばしば雄太郎作品の展覧会が開催されており、本展準備中も、その頃、雄太郎作品に魅せられた方々、ご遺族、町の方々の地道な調査研究と作品保存、蒐集力に多くを助けられました。

    雄太郎の作品は、後期展示でも一部紹介しています。ぜひご覧ください。

     

    (e.y)

     

  • 2012年03月10日 つぎは、森村さん。 第3回”今日から前売券発売です!”

    こんにちは。学芸課のAです。

    温かい日が続き、花粉が辛い時が続きましたが、みなさんは花粉症大丈夫ですか。

    ぼくは、今年から花粉症が復活したようです・・・。

    数年前までは治ったと思っていたのに・・・目が・・・かゆい。

     

    あ。僕の花粉症はどうでもいいですよね。それよりも大事なことを。

    みなさま。

    今日から「森村泰昌モリエンナーレ まねぶ美術史」前売券発売です!!

     

    こないだから、今回の印刷物がステキであること、やんわりとお伝えしてきました。

    実はチケットも、非常にキレイなデザインなんです。

     

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    券種ごとに色別なんです。

    上から、銀、青、黄、緑、赤となっております。

    前売券は、「前売一般 700円」「前売大高生・70歳以上 500円」の2種類があり、

    色はぞれぞれ緑、赤です。(他のものは当日券、招待券です)

    展覧会タイトルの美しいタイプフェイスを活かした、シンプルかつキレイなたたずまい!

    品の良いデザインです。

    そして、かわいいです。

     

    前売券は、美術館、ならびに近隣書店様にて扱っていただいております。

    ぴあ、ローソンチケットでは、それぞれ各社様の既存の用紙に印字されたものになっています。

    ですので、美術館や書店様で買っていただいた方が、このチケットで、展覧会までのウキウキ感が

    高まります。

    私、保証します。

     

    展覧会まであと一ヶ月を切りました!

    みなさま、ぜひぜひお求めいただきますよう、よろしくお願い致します!

     

    ◆前売券情報

    前売券販売期間:3月10日(土)~4月6日(金)

    販売箇所:静岡市美術館、チケットぴあ[Pコード:765-035]、ローソンチケット[Lコード:47905]、

    谷島屋呉服町本店、戸田書店静岡本店、戸田書店静岡城北店、江崎書店パルシェ店、

    MARUZEN&ジュンク堂書店新静岡店

     

    (R.A)

  • 2012年03月08日 『しずびチビッこプログラム』、ダイジェストでお送りします…!

    去る2月11日(土・祝)、『しずびチビッこプログラム 第5回』を実施しました。
    今回で5回目、いつもたくさんのご応募、ありがとうございます!

    このイベントは、小さな子ども達(2歳以上の未就学児)がアートプログラムを体験している間、保護者の方には展覧会鑑賞を楽しんでいただくというもの。

    さっそく、第5回の様子をご報告します!
    まずはじめは、チビッこプログラム恒例の、フリース素材の、ファスナーでつながる『巨大ニョロクッション』をみんなで完成させよう!の時間です。

    アーティスト関野宏子さんが手掛けた『巨大ニョロ』さんは、子ども達みんなの人気者!ちょっと緊張気味の子ども達の心をすぐにほぐしてくれるのです。

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    みんなで力を合わせて『巨大ニョロ』さんを運んだら、
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    メインプログラムのはじまりです!
    子ども達は「今日は何するの~?」と興味津々。
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    今回は、開催中の「竹久夢二と静岡ゆかりの美術」展の関連イベントでもおなじみの、https://shizubi.jp/blog/2012/02/post-72.php(過去ブログ、チェックしてくださいね)
    夢二が描いた図柄のハンコと日本の文様のハンコを使って、オリジナルのもようをつくろう、というものを楽しみました!

     

    まずは、ハンコを選んで、スタンプ台を選んで、、
     
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    えいっと押していきます。

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    小さい子どもの手には少し大きめのハンコ。
    ちょっと難しかったかな、、と思いつつも、
    子ども達の勢いは止まりません!
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    たとえば、イチゴの実は赤系、葉っぱは緑系で…
    なんて、大人だったから選びがちですが、
    子ども達は自由です!
    こんな、ブルーベリーのようなイチゴになりました。
     
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    まだまだ続きます。
    イチゴのへたは「おうかん!!」・・・たしかに^^
    椿の花は「ふうせんだよ!!」・・・なるほど!
     
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    ハンコを押して、現れた形を自由に楽しむ子ども達。
    おじいちゃん、おばあちゃんたちに「ポストカード」を、
    自分用に「らくがき帳」を、
    おかあさんへのプレゼントに「カレンダー」をつくりましたよ♪
      

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    続いて、すっかり遅くなってしまった第2回、第3回のチビッこプログラムの模様もあわせてご報告させてください。

    第2回では、「歌川国芳」展に関連したプログラムを行いました。

    まずは、江戸時代の人たちも楽しんだという”影絵あそび”を子ども達も体験!
    国芳が描いたモチーフのシルエット当て…(幕末の影絵指南書からも出題しましたよ♪)
     

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    続いて、手影絵あそびです。

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    こんなものも投影してみました♪
     

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    つぎに、大の猫好きだった国芳の《其まゝ地口猫飼好五十三疋》のネコシールを貼って、
    お話や、しおりをつくりましたよ♪

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    続いて 第3回も、お送りします!

    第3回は「セガンティーニ」展に関連した内容で、マスキングテープを使って絵を描きました。
    まずは、セガンティーニが描いた絵をみんなで鑑賞します。
    「空がきれいだね~」
    「牛さんがよだれたらしてる!」…お水を飲んでいるのですけどね^^
     
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    つづいてセガンティーニさんの「パレット」をつくろう!です。
    パステル調のテープを絵の具に見立てて、紙のパレットに貼っていきます。
     

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    パレットが出来上がったところで、、
    いよいよ「テープ」で絵を描いていきます!
    セガンティーニが描いた牛型の紙に、いろんな色のテープを組み合わせて、

    貼っていくと、
     

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    こんなにカラフルな牛ができあがりました!
    子ども達は、一枚一枚、こだわりをもって、貼り合わせているのですよ!

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    その後、みんなの牛を、セガンティーニの絵の背景に配置してみました。
     
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    牛さんを遊ばせている子もいましたよ^^

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    カラフルな牛さんは、セガンティーニの額の中に配置して、
    まわりも、テープで描いていきます。

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    ぜひ、家で飾ってくださいね♪

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    「しずびチビッこプログラム」は来年度以降も続きます!
    年間スケジュールもアップされておりますので、
    「この展覧会は鑑賞したい!」という親御さん、ぜひ、チビッこプログラムも合わせてお申込みくださいね。
    これからも、小さな子ども達のための、楽しいアートプログラムを実施していきます!
    (s.m)

  • 2012年03月07日 知られざる名コレクション① ”志田コレクション”竹久夢二

    「竹久夢二と静岡ゆかりの美術」展、みなさまご覧いただけましたでしょうか?
    今回は「知られざる名コレクション」と銘打って展覧会の魅力を改めてご紹介いたします。
    ちょっと長いですが…どうぞお付き合いください。

     

    竹久夢二といえば、”夢二式”と呼ばれるその叙情的な美人画で今なお根強い人気を誇ります。
    また最近では、若手デザイナーらによる夢二のグラフィックをモチーフにした様々なデザイン展開が見られ、
    “夢二風”の雑貨類も目にすることが増えました。
    明治末から大正期、和と洋が入り混じった世の風潮を鋭敏に察知し、
    封筒や便箋、半襟や着物のデザインなどを手掛け、一躍時代の寵児となった夢二。
    また、57冊の自著装幀本を含む300冊に及ぶ本の装幀、「セノオ楽譜」に代表される楽譜の装画なども手掛け、
    「装幀」の仕事を芸術の域にまで高めました。
    自著装幀本を一枚一枚めくってみると、時にあでやかな浮世絵風美人、
    時に可愛らしい動物のカット、そして溜息が出るような、粋な見返し…。

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    そんな、夢二の世界に魅了され、自らを「熱烈なファン」と称し、夢二作品を蒐集した一人の女性がいます。
    旧蒲原町在住の志田喜代江氏(1924~)です。
    当館で収蔵する竹久夢二”志田コレクション”は、かつてはこの志田氏が愛蔵していた作品群でした。
    平成19年度、静岡アートギャラリー(平成22年閉館)にて収蔵記念展を開催してから約4年。
    この度当館開館一周年を機に、当館及び静岡市の収蔵品を中心とした「竹久夢二と静岡ゆかりの美術」展にて、
    改めて”コレクター志田氏”を浮き彫りにする展覧会を企画しました。

     

     

    志田氏の夢二蒐集の始まりは一冊の本。
    「父から、『母の遺品だから大切に取っておくように』と渡された数冊の中に『青い小径』があった」

     

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    それまで夢二の名も知らなかった12歳の志田氏。
    手に乗るほどの小さな本が「どんなにいとおしく思われましたことか」と、志田氏は懐述します。

     

    以後、夢二の自著装幀本収集に没頭し、装幀物や絵ハガキ類が多数占めるコレクションは、
    全国的にも珍しい、女性ならではの視点が反映されています。
    また、本コレクションの代表作の肉筆《草に憩う女》、《時雨の炬燵・小春》双幅などは、
    夢二作品の中でも、重要なものに位置付けられます。

     

     

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    今回、志田氏の作品蒐集過程を調査し、旧蒲原町内の2人の夢二愛好家の存在が明らかとなりました。
    志田氏が一目ぼれした肉筆《木に寄る女》などを所有していた旧蒲原町特定郵便局長のS氏、
    コレクションの白眉、夢二の《日記帳》を所有していたU氏です。
    U氏は全国の夢二蒐集家が集う夢二会や、旧蒲原町の郷土史研究の先輩でもありました。
    かつてU氏が所蔵した多数の作品が志田氏の手に渡ったことは、その所蔵印で確認することができます。
    彼らが所有していた夢二作品は、若き志田氏の夢二への情熱にほだされ、自然と志田氏の元に集まっていったのでしょう。

     

     

    本展では、これらの作品を一堂に会し、志田コレクションの魅力を存分に味わって頂ける内容となっています。
    もちろん、志田氏の愛した夢二自著装幀本も勢ぞろい。
    展示室内には複製本がございますので、ぜひ手に取ってページをめくってみてください。

     

     

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    皆さまのご来館、お待ちしております。

     

    (s.m)

     

     

  • 2012年03月03日 つぎは、森村さん。 第2回 “ちらしが出来ました!”

    こんにちは。学芸員のAです。

    前回のブログのなかで、「ちらしが3月初頭にできる・・・」と発言しました。

    お待たせしました。

    お披露目させていただきます。

     

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    (あ・・・ちょっと写真が斜めですみません。)

    前回のポスター、覚えてらっしゃいますか?

    アンディ・ウォーホルの《マリリン》と、森村さんのマリリン(※)が、並んだ構図でした。

    ちらしは、A3二つ折りで、両A面の作りになっています。

     

    開くとこんな感じ。

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    とても、かっこいい。

    ポイントはここ。タイプフェイスです。

     

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    タイトルは展覧会の顔、とも言えます。

    文字、かなり細かく作り込んであるんです。

     

    中面もキレイ、かつシンプルなレイアウトです。

     

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    紙もいいんです。

    しっとりとした質感ながら、適度なコシがあり、手に持つとふんわりした感触です。

    デザインに興味がある方、特に印刷物なんかに興味を持っている学生の方、

    機会があればぜひ見てください。ビビッとくると思います。

    ちらし等、印刷物のデザインは、本展カタログを制作してくれた方と同じ方です。

    ちらしの雰囲気とカタログの雰囲気との間に、親和性も感じていただけるのではないでしょうか。

     

    出来たてホヤホヤです。これから各所にお送りするので、見かけた際は、

    ぜひ手に取って見て下さい!

     

     

    ※各作品の正式タイトル、制作年等は以下のようになります。

    ・アンディ・ウォーホル 《マリリン》 1967年 高松市美術館蔵 

    ・森村泰昌 《Mのセルフポートレイト No.56/B(あるいはマリリン・モンローとしての私) 

     1995年 作者蔵)

     

    (R.A.)