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2011年01月11日 特別講演会&展示替え
みなさまこんにちは。
毎日毎日寒いですね!←雪の降らない静岡だって寒いのですよ(笑)
まだまだお正月気分(?)の私としては、朝起きて気温氷点下&日の出前だとがっかりします…。さて、ここ最近の出来事をお話します。
先日8日には現在行われている「家康と慶喜」展の関連事業である特別講演会を行いました。
ご講演頂いた方は徳川記念財団理事長 徳川恒孝氏。
「江戸の文明を生んだ静岡」と題しまして、静岡にちなんだお話をしていただきました!
戦国期の「武」による統治から江戸期の「文」による統治により、民衆の生活がどのように変わったのか。
世界・文化・経済・学問など多くの観点からお話頂き、とても勉強になりました!!講演会終了後には、今回特別にサイン会も実施していただきました。
理事長のお名前の後には、なんと「花押」が!!
かっこいい…私もサイン欲しかったです…
今回講演会の演題は、2、3日に書き初め大会の監修をしていただいた松本先生に書いていただきました。
3m以上ある紙による大作!
とても素敵な演題でした!!もうひとつご報告。
「家康と慶喜」展は1月12日より大幅な展示替えが行われています。
現在12月11日~1月10日までの展示とはまた違った作品も出ていますので要チェックです!
家康の戦におけるトレードマーク!金扇馬標【きんせんうまじるし】や慶喜が大政奉還を決意した場所、二条城黒書院に飾られていた障壁画(ふすま絵)など見どころが沢山あります!
ぜひご来館下さい!!(S.O)
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2011年01月02日 書き初め大会 ~ 1月2日 家族編 ~
新年明けましておめでとうございます!
年明けにふさわしく、よく晴れた穏やかな天気に恵まれましたね。
本年も静岡市美術館をどうぞ宜しくお願い致します。さて、当館は本日2日から開館させて頂いています!
年始最初のイベントとしまして、「家康・慶喜・家達に挑戦!書き初め大会」を開催致しましたのでご報告します。この書初め大会は、現在開催中の展覧会「家康と慶喜-徳川家と静岡」展で展示されている書を手本にし、「祖父母・親・子」のご家族3世代で‟寄り合い書き”にチャレンジして頂きました。
‟寄り合い書き”とは、みんなでひとつの作品を書きあげるというもの。簡単にいうと、今でも皆さん、色紙に寄せ書きをしたりすると思いますが、寄り合い書きもそのようなものです。
ですから、普通の書き初めとは異なり、みんなでひとつの作品を作成していきますから、家族の会話も弾みます。
お手本とするのは、徳川慶喜・家達・慶久・家正の4人が‟寄り合い書き”した書「和楽且湛(わらくかったん)」です。
これは、明治35年に、慶喜が「公爵」という爵位として最高の称号を授かったときに、徳川家がそろってお祝いをしました。その席上で、徳川家一族が「和楽且楽、壽考萬年」と、寄り合いが書きをしました。今、家康と慶喜展の展示室には、二幅の掛軸に仕立てられ、記念写真とともに展示されています。
ところで、「和楽且湛」とは、『詩経』という中国の詩にある言葉で、「和楽して且つ湛しむ(わらくしてかつたのしむ)」という意味。
「和楽」とは、やわらぎたのしむこと。
「湛」は、やすらか、てあつい、ゆたか、みちあふれる、きよらか、たのしむなどの意味があります。
新年を飾るのにふさわしい、素敵な言葉です。
今回、講師としてお招きしたのは、静岡市服織小学校長の松本健作先生。
まず最初に松本先生から書き初めの心得などをご説明頂きました。それから展示室に入場し、実際に展示されている書を見学。
特に慶喜は書にも才の有った方なので、実際の書は大変迫力があります。
みんなで文字のバランスのよさや、筆遣いなどを学びました。さて、このあとはいよいよ本番!
まず、講師の松本先生がこの書の書き方をポイント解説して下さいました。
その後、各々で担当する文字を決めます。みなさんとっても上手くてちょっとびっくりでしたが、それぞれの特徴が文字に現れて、非常に面白いです。
参加者の多くが、‟寄り合い書き”が初めての方ばかりでしたが、みなさん一様に
「みんなで書くのって楽しい!」と笑顔を見せていました。今回初めて書初めにチャレンジするという外国の方も参加して下さって、大盛り上がりです。
番外編で「風林火山」も書いていかれました(笑)
しかし、初めてとは思えない出来栄えです。素晴らしい!
名前の書き方を自主的に先生に教わっている子もいましたよ。
すごい!あっという間にマスターしちゃった。
「これ、私が書いたの!」と教えてくれました。
お母さんとの合作ですが、本当に上手に書けていますよね!
書くたびに上達していて、感心してしまいます。飛び入り参加の方も来て下さいましたよ~。
ありがとうございます!無事に全5組のご家族の作品が完成しました。
どの作品も、それぞれの個性が出ていて素晴らしいですよね。この作品は「家康と慶喜-徳川家と静岡」展の会期中ずっと、静岡市美術館の多目的室で展示させて頂きます。(~1月30日)
是非ご覧になって下さいね。なお、明日1月3日は、静岡市内の小学校・中学校の代表者50名ずつ、計100名の生徒さんによる大書き初め
大会を開催します!
小学生の部が11:00~
中学生の部が14:00~です。
自由に見学できますので、お時間の都合が合えば是非見に来てみて下さい。今年も良い年になりますように!
(k.s)
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2010年12月22日 金陀美具足をつくろう
みなさまこんにちは。
今日は冬至。一番日の短い日ですね!
17時のチャイムが鳴り響く現在、外はまっくらです…。本日美和生涯学習センターと連携講座を行いました。
どういった講座かといいますと…
ますはじめに現在行われている、「家康と慶喜」展の作品をみんなで見て、それからミニチュアの甲冑を作るというもの。
そのモデルとなる甲冑は、金陀美具足。久能山東照宮博物館所蔵の文化財です。
こちら、19歳の松平元康(徳川家康)が着用したといわれる甲冑なのですが、名前の通り”金きらきん”のかっこいい鎧であります。
その甲冑を身近な素材で作ってしまおうというワークショップ。実は6月の等身大、8月のミニチュアに続き3回目の実施となります。
しかも前回まではアルミホイルを使った”銀”陀美具足だったのですが、今回は、”金”です。
作り方はいたってシンプル。金の画用紙に印刷した、甲冑の型をハサミで切って、ホッチキスでぱっちんぱっちんと留めていくというもの。
ですが、侮るなかれ。
かなり細かい作業になります。(笑)
みんな真剣に取り組んでいらっしゃいました!(下が汚くてすみません…)
ちなみにモデルとなったこの金陀美具足、当館で1月10日まで展示されています。
四方からじっくりご覧いただけるので、お勧めの作品です。
お見逃しなく!!あ、そうそうもう一つ。
現在静岡市美術館のカフェでは、「徳川将軍珈琲」が飲めます。
去る7月19日、1日限定で発売したこの「徳川将軍珈琲」、満を持して再登場です。
会期終了の1月30日までの限定となりますので、こちらも要チェックですよ!(s.o)
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2010年12月22日 つながるクッションを作ろう!ふわふわクリスマスオーナメント
4日に引き続き、18日(土)・19日(日)に、ワークショップシリーズVol.3 関野宏子
「つながるクッションを作ろう!ふわふわクリスマスオーナメント」を実施しました。先日、関野さんが制作した「巨大クリスマスツリークッション」。
今回はこのツリーに飾り付ける、オーナメントを作るワークショップです。
4日の様子はこちら。ツリー同様、オーナメントもフリースで作ります。
先ずは、約15色のフリースの中から、表に使う2色を選びます。
みんな真剣な眼差し!フリースに好きな模様を描き、その上をミシンで縫っていきます。
ミシンを使うのが初めての子には、
関野さんやサポーターの皆さんが、親切に使い方を教えてくれました。
ミシンで縫えたら、周りの布を切り落とします。
縫ったところを切らないように、ゆっくり、ゆっくり…。外側の形を決めて、ミシンで縫ったら、中に綿を詰めます。
ワークショップを開始して約2時間後…
みんな、すてきなオーナメントが完成しました!両脇に縫い付けたファスナーで
ひとつひとつのオーナメントがつながっていきます。18・19日、それぞれ2回ずつ行い、計60個のオーナメントが完成しました!
最後にツリークッションに飾り付け…
みんなの想いがつながった、世界でたったひとつのクリスマスツリーが完成!
手前にあるミニツリーは、3日間ワークショップに参加してくれた5人が作りました。
中学生の2人は、関野さんのオリジナルキャラクター『ニョロ』でツリーを飾ります。
小学生の2人は、小さなオーナメントと、星のついた帽子を作りました。
みんなで作ったクリスマスツリーは、
26日まで美術館多目的室に展示しています。
みなさん、ぜひぜひ観に来てくださいね。そう言えば、ワークショップの合間に、
関野さんにかわいいお客さんが。なんと、「ニョロ」のクッキーを焼いてきてくれました!
ニョロとニョロクッキー。よく似ているね!
ちなみに、関野さん手作りの、かわいい『ちびニョロストラップ』、
ミュージアムショップにて販売中です!このちびニョロくんたち、1匹 1匹、色合いが違うんです!!
早い者勝ちですよ。数量限定です!早いもので、クリスマスまであと3日。
皆さま、たのしいクリスマスをお過ごしください♪(m.y)
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2010年12月19日 ギャラリートーク開催しました!
最近急に冷え込んできました。
風邪も流行ってきたみたいです。
時折マスクをしている方もチラホラ…。
夏はあんなに暑かったのに、冬の寒さは厳しいままです。
手洗いうがいをしっかりして、予防に努めて下さいね。
2010年も残すところあとわずかですから、元気なまま新しい年を迎えたいところです。
さて、今年、静岡市美術館は12月29日(水)まで開館しています。
年明けはなんと2日(日)から開館!!
年末年始、特にする事もなく暇を持て余す…なんてことありませんか?
そんな際にはぜひご来館下さい♪
さて、実は本日11:00より「家康と慶喜-徳川家と静岡」展のギャラリートークを開催しました。
当館の学芸員が一緒に展示室内を巡り、作品のみどころを解説していきます。
一見しただけではわからないポイントなど、備え付けの解説文や貸出し音声ガイドとは
また違った解説も聞けますので、展覧会をより深く知りたい方におススメです。
合戦図の屏風など、本当に細かく描かれているので
「どこに誰がいるのかよくわからない!」との質問をよく頂きます。
ギャラリートークでは、そんな細かい部分の楽しみ方なども丁寧に解説していきます。
今回、事前に告知をほとんど行っていなかったにも関わらず、多くのお客様が参加して下さいました。
ご参加下さったみなさま、どうもありがとうございました!
「えー!こんなのやるなんて知らなかった!」なんて思われた方。
このブログで「行ってみたいなぁ」なんて興味を持って下さった方。
まだあと2回、ギャラリートークを開催予定です!
宜しければご参加下さい。
【ギャラリートーク開催日程】
第2回目 平成23年1月 9日(日) 11:00より
第3回目 平成23年1月23日(日) 11:00より
料 金 : 無料 (要展覧会チケット)
申 込 : 不要 (当日インフォメーション前にお集まり下さい)
所要時間は30分~1時間程度です。
解説を聞いた後に、「またゆっくり見たい!」となれば再入場も可能ですし、
ひと通り見終わった後に、改めて解説を聞く事も可能です。
お時間繰り合わせの上、ぜひ足を運んでみて下さいね。
( k.s )
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2010年12月18日 家康と慶喜-徳川家と静岡展
あわただしい年の瀬です
そんな中、
静岡市美術館では開館記念展〈Ⅱ〉として
家康と慶喜-徳川家と静岡 展が開幕しました
ちょうど一週間になります。
この展覧会は、家康と慶喜という、江戸幕府の初代将軍と十五代将軍をとりあげた、静岡市美術館でなければ、企画しえない展覧会です!
巡回展ではありませんから、静岡市美術館でしかみられません。
実際、企画書をもって全国津々浦々、作品拝借のお願いにまわると、「近世初頭と幕末明治を同じ空間にならべるなんて、一体どういう展覧会になるんですかあ~」と、はっきり言われないまでも、顔に書いてあるご担当者様ばかりでした。
さてさて、どんな展覧会になっているか!これから随時お知らせしますが、今日は概略をご紹介します。
この展覧会は、家康については、駿府大御所時代に、慶喜については、静岡時代の30年に力を入れた展覧会です
なんといっても「徳川家と静岡」展ですから。
まず、第一章家康では、「金陀美具足」「義元左文字」など歴史ファン必見の武具の名品や、大御所時代の所用品である「洋時計」「目器」、様々に表現された家康の肖像画など、国指定の重要文化財も多数展示されます。
第二章慶喜では、将軍になった時の決意を書いた大幅「誠」が久々に展示されます。書を嗜む皆様、ぜひぜひご覧ください。
また、静岡時代を中心に慶喜撮影写真を集めました。初公開作品も多数!
慶喜が自ら描いた油彩画9点も一堂に展示されています。これまた、初の試みですし、初公開作品2点を含んでいます。
他に、静岡ならではの試みとしては、第二章第三節に「家達と静岡誕生」というコーナーを設けたことです。
ここに、新聞テレビその他で報道され、ご存知の方も多いかと思いますが、この度の展覧会企画中に発見された「駿河藩印」が特別出品されています!
そして、今日、皆様にぜひお知らせしたいのは、教科書でもおなじみの
「徳川家康三方ヶ原戦役画像」
が特別に展示されているということです!
明日19日まで、期間限定の展示です
お見逃しなきよう
(E.Y.)
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2010年12月15日 ワークショップシリーズVol.3 関野宏子 「つながるクッションを作ろう!ふわふわクリスマスオーナメント」
先日12月4日(土)に当館多目的室にて、ワークショップシリーズVol.3 関野宏子
「つながるクッションを作ろう!ふわふわクリスマスオーナメント」を実施しました。造形作家の関野宏子さんは、この時期になるとよく見かける素材、
ふわふわ、もこもこの『フリース』を使って作品を作ります。「暮らしの中から生まれる、たのしい、おもしろい、わくわくするような気持ちを、
やわらかなフリースと、ふわふわの綿で縫って包んでかたちにしています。」
と、関野さん。見るだけでなく、触れたり、身につけたり、
自由に組み合わせて遊ぶことのできる関野さんの作品は、
どれもオリジナリティ溢れるものばかり。さてさて、今回のワークショップでは、フリース地をミシンで縫って、
ふわふわのクリスマスツリーを作りました。まずは関野さんがお手本を作ってくれました。(↑綿を入れる前の段階です。)
関野さんから作り方を教わり、早速、参加者の皆さんも制作開始!
今回のワークショップではミシンを使いますが、
「ミシンを使うのは初めて」「手芸は苦手」という方でも大丈夫。
サポーターの皆さんが制作のお手伝いをしてくださいました。
フリースを切って、ミシンで縫って、中に綿をたくさん詰めて・・・。
最後はていねいに手で縫いとじます。みなさん無事に、すてきなミニツリークッションが完成!
ツリーに掛っているのは、午前中に制作した名札入れです。
手前に写っている、大きな物体・・・。
実は、これ・・・
みんながミニツリーを作っている最中に
関野さんが作った巨大クリスマスツリークッションなんです!高さ120cm!!
ぽってりとしたフォルムがなんとも愛らしい。。。今月18日(土)、19日(日)に開催するワークショップでは、
この巨大クリスマスツリークッションに飾るオーナメントを作ります。オーナメントにはファスナーを縫い付けます。
みんなの作ったひとつひとつのオーナメントは
このファスナーでつながっていき、巨大ツリーに飾り付けます。ツリーは26日まで美術館にてお披露目をしますので、どうぞお楽しみに!
こちらのワークショップ、まだ若干名空きがあります。
お申込みはお電話にて受け付けておりますので、
参加ご希望の方はぜひぜひ美術館までお問い合わせください。
詳細はこちら。まだオーナメントがないので、
関野さんのオリジナルキャラクター「ニョロ」くんがツリーを彩ります。ちなみに、会場となった多目的室では、
26日まで巨大ニョロクッションであそぶことができます!この巨大ニョロクッションも、6つの大きなクッションがファスナーでつながっています。
関連イベント「巨大ニョロクッションとあそぼう!」
詳細はこちら。みなさん、ぜひ気軽に遊びに来てくださいね。
(m.y)
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2010年11月21日 閉幕まであと8日!
開館記念展〈Ⅰ〉「ポーラ美術館コレクション展-印象派とエコール・ド・パリ」
いよいよ閉幕まであと8日となりました!
10月2日にグランドオープンをむかえてから、
あっという間にここまできてしまいました。
会期が終わりに近づくと、担当としてはちょっぴり悲しくなりますが…。
連日多くのお客様にお越し頂いておりますが、
実は昨日、三万人目のお客様をお迎えしました!
記念すべき三万人目のお客様は掛川市からお越しの桜井さん親子。
本展を楽しみに来て下さっていたようです。
当館館長と清水銀行の漆畑善文取締役より記念品の贈呈行いました。
美術館に行くのが好きだという桜井さんご家族。
これからも静岡市美術館に遊びにきてくださいね。ありがとうございました♪
印象派、エコール・ド・パリ…。モネ、ルノワール…。
言葉は聞いたことあるけど、よくわからない…。
と躊躇していたお客様も心配なさらず来てみてください!
今回は「展覧会ガイド」という小冊子を会場内でお配りしています。
この展覧会ガイド、最初は小・中学生向けに作ったものなのですが、
大人の方にもわかりやすいと好評です。
作品の魅力、展覧会の概要をぎゅぎゅっとまとめてありますので、
是非こちらをご覧になりながら会場を回ってみてくださいね。
ポーラ美術館コレクション展はのこり8日間です!
明日22日(月)も臨時開館しております。
是非お越しください!
(a.i)
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2010年11月20日 ポーラ展 イベント報告
本日11月20日をもって、ポーラ美術館コレクション展の
会期中関連イベントがすべて終了しました!
今日は前回のブログでもお伝えした
「親子で楽しむギャラリートーク」の2回目でした。
今日も60名ほどの親子の方にご参加いただきました。
(鑑賞マスター認定証は今日も人気でした♪)
遅くなってしまいましたが、その他のイベントの様子も少しですがご報告を。
11月6日(土)には「清水銀行プレゼンツ 特別講演会 コレクター鈴木常司とポーラ美術館」
が行われました。
ポーラ美術館の荒屋鋪館長にご講演いただいたのですが、
こちらの講演会、事前申込殺到の人気のイベントでした!
(抽選に外れてしまった方、申し訳ありません…。)
静岡会場の特別出品作品であるレオナール・フジタの《誕生日》。
実はこの作品、ポーラ美術館のコレクションを築いた2代目オーナー鈴木常司さんが
最初に購入した、記念すべき作品なのです。
しかもその購入場所が、静岡市内の田中屋デパート(現伊勢丹、葵タワーからもすぐです)。
静岡市ともとってもゆかり深い作品なのです。
この藤田の作品からはじまったポーラ美術館の作品群に共通するものや、
鈴木常司さんのコレクターとしての人生をわかりやすく丁寧にご講演いただきました。
こちらの講演会の内容は11月21日の静岡新聞朝刊に掲載予定です。
10月9日、11月13日には「美術館で夕暮れトーク&カフェ」 が行われました。
こちらはいわゆるギャラリートークなのですが、
ご参加の方に美術館のカフェで使用できる割引券をお配りしました。
実は印象派の画家たちにとっても「カフェ」というのは重要なキーワード。
画家たちは連日カフェに集まって、お互いの芸術観を語りあっていたそうです。
そんな話をしながら展示室をまわったのですが、
2回とも好評で、予想以上の方にご参加いただきました!
静岡市美術館の最初の展覧会ということで不安もあったのですが、
どのイベントも沢山の方にお集まりいただき、本当にうれしかったです。
ありがとうございました!
(番外編)
実はその他にも…。
“イベント”ではないのですが、展覧会会期中には色々な教育普及活動をしていました。
その代表的なものが「ミュージアム教室」。
開館前の朝の時間にご来館頂いた学校さん向けの
自由鑑賞を含めて一時間ほどのギャラリートークです。
開館時間中にお越し頂いた学校向けには、
簡単な美術館でのルールや展覧会を楽しむポイントを最初にお話しています。
どの生徒さんも作品とじっくり向き合っていたのが印象的でした。
この学校むけの解説は、幼・保・小・中学校だけでなく、
高校の部活動や大学生も利用していただいてます。
大学生むけにはもう少し踏み込んだ内容もお話したりしました。
毎回、多くの子どもたちに出会え、作品に対する色々な感想が聞けて
私自身とても楽しかったです!
この教育普及活動は、今後の展覧会も継続していきますので、
もしご興味ある先生方いらっしゃいましたら、ぜひ美術館までお問い合わせください!
(a.i)
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2010年11月18日 ピーター・バラカンの「音を見る。アートを聴く。」 第2回目「脳が感動するとき」
14日、静岡市美術館多目的室にて、
連続トークイベント ピーター・バラカンの「音を見る。アートを聴く。」
の第2回目「脳が感動するとき」を開催しました。本イベントは、ブロードキャスターとして活躍中のピーター・バラカンさんを案内役に迎え、
毎回さまざまなジャンルを交叉させながら、人が「アートする」という行為について考える、
連続トークイベントです。ちなみに、第1回目は8月8日に開催しました。
最初に、そのときのお話を少し…。第1回目のテーマは「音楽が生まれるとき」。
コンゴ出身のミュージシャン「スタッフ・ベンダ・ビリリ」の資料映像を交えながら、
全ての音楽のルーツとも言うべき、アフリカ音楽の力強さやその魅力を
ピーターさんにご紹介いただきました。スタッフベンダビリリは、小児麻痺で下半身不随となったミュージシャンにより
結成されたバンドです。
しかも、本物のストリートミュージシャン…つまり、路上で生活しているんです。
楽器(※)や、自分たちの乗っている車いすは手作り。
※メンバー・ロジェの使う「サトゥンゲ」と言う一弦楽器。
拾った空き缶とギターの弦で作られいるんです!しかし、そんな逆境にもめげることなく、前向きに、ひた向きに、
ただ音楽の力の信じて演奏しつづけてきた彼ら。
彼らの生き様はドキュメンタリー映画となり、
今年のカンヌ映画祭に出品、監督週間のオープニングでも大絶賛されました。只今、静岡サールナートにて上映中です。(~26日まで)
力強い、心を躍らせるリズムや音に、
いつの間にかピーターさんも参加者の皆さんも、
身体でリズムを刻んでいました。…もちろん、私も!さてさて、そんな第1回目に続き、
静岡県藤枝市出身の脳研究者・池谷裕二(いけがや ゆうじ)さんをゲストにお招きし、
「脳が感動するとき」をテーマに第2回目を開催しました。私たちは日々、音楽を聴いたり、絵や映画を観たり、
美しい景色を前にして感動します。
衣食住のように直接、生命の維持に繋がるわけ訳ではないにも関わらず、
有史以来ずっと続けられてきたこの行為。
きっと私たち人間が生き延びるために、必要な行為なのでは。。。そんな思いから、アートと脳科学、その双方の関わりについて、
ピーターさんと池谷さんにお話いただきました。全く分野の違うお二人の対談でしたが、
ピーターさんの音楽に対するこだわりと、池谷さんの分析的な見方や考え方が重なり、
会場からは終始「ほぉ~!」「えぇ~!」と、驚きの声が挙がっていました。ピーターさんには、「人間の好ましい思う音の要素を全て集めた曲」と、
逆に「不快に思う音の要素を全て集めた曲」や、
ピアノのアタック音をとった音(大半の方は、ピアノの音には聴こえないのです!)など、
興味深い資料をご紹介いただきました。池谷さんには、 人が好ましいと思うフォルム
…大抵それがデフォルメされているというお話や、
ネズミの長方形性…長方形の積み木を選ぶとえさを与えるように教えると、
その長方形より、もっと細長い長方形を好むようになる!
などなど。他にも面白い資料をたくさんご紹介いただきました。
興味深かった話題は
・西洋音階だと12音しかないのに、いまだに誰も聴いたことのないメロディが生まれ続けている。・(アートはなぜ存在するの?)人間にとって身体を動かすことは快感だけれど、
もともとは何か別の理由があったのではないか。そこから快感のみを抽出したものが、
音楽であり、スポーツであり、芸術である。・どんな文化でも、宗教と芸術を生み出している。それには必ず何か理由があるはず。
人は極限の環境でも、クリエイティブな活動をしたがる。また、音痴の約7割が遺伝であり、且つ、音痴の人は空間認識能力が低いという話。
音も脳の中で立体処理しているのだそう!お二人のお話の後には、会場の方からの質問タイム。
こちらも大変盛り上がりました!その後はサイン会。
当日、当館ミュージアムショップには、お二人の著書コーナーが登場しました。
(現在もショップにて、お二人の著書をお買い求めいただけます!)ピーター・バラカンの「音を見る。アートを聴く。」
第3回目は、詳細が決まり次第、当館HPなどで告知いたします。次回もどうぞお楽しみに!
(m.y)
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