これからの展覧会

平等院鳳凰堂と浄土院

展覧会のみどころ

  1. 平安彫刻を代表する名品、国宝《雲中供養菩薩像うんちゅうくようぼさつぞう》4軀を静岡初公開!
  2. 鳳凰堂研究の最前線!現代によみがえる鳳凰堂創建当初の極彩色
  3. 平安から平成まで!寺外初公開を含む多彩な寺宝を一挙公開
国宝 平等院鳳凰堂正面全景


プロローグ 平等院の開創

平等院草創の経緯や当時の伽藍の様子について記した縁起、発掘調査によって庭園跡から出土した創建期の瓦のほか、『源氏物語』の古写本や代表的な場面を描いた画帖等を紹介し、開創期の平等院の姿に迫ります。

後陽成天皇の第八皇子
良純親王揮毫の平等院縁起
京都府指定文化財 良純親王《平等院旧起(仮名本)》(部分)
寛永17(1640)年 浄土院蔵 ※前後期で巻替
平安貴族の別荘地・宇治が舞台の物語
『源氏物語』宇治十帖にみる王朝の雅
伝土佐光則《源氏絵鑑帖》 江戸時代(16-17世紀)
宇治市源氏物語ミュージアム蔵 ※前後期で場面替
庭園跡から出土
平等院創建期の鬼瓦
《鬼面文鬼瓦(平等院庭園跡出土)》
平安ー鎌倉時代(11ー14世紀) 平等院蔵


第一部 鳳凰堂の美

現世に極楽浄土を再現するべく建立された鳳凰堂ゆかりの貴重な作品の数々を通して、平安の美をご堪能いただきます。あわせて近年の調査研究の成果に基づき創建当初の色彩を蘇らせた想定復元模写なども紹介します。

鳳凰堂を華麗に荘厳した飾金具
平安の技を伝える名品の数々
《鉄地銅象嵌鍍金花先形金具(鳳凰堂飾金具)》
平安ー鎌倉時代(11ー14世紀) 浄土院蔵
《金銅宝相華唐草文透金具(鳳凰堂飾金具)》
平安ー鎌倉時代(11ー14世紀) 浄土院蔵
本尊台座内部から発見!
寺外初公開の截金装飾ガラス
《截金ガラス 壺蓋(本尊阿弥陀如来坐像台座華盤納入品)》
平安時代(11ー12世紀) 平等院蔵
鳳凰堂の圧倒的なスケールを体感!
原寸大(高さ約2.5m×幅約2.2m)の壁扉画模写と創建当初の色彩を再現した復元模写
国宝《日想観図(鳳凰堂壁扉画)》 天喜元(1053)年 平等院蔵
※出品は模写(昭和29ー31(1954ー56)年)
奈良国立博物館蔵 【後期展示】
荒木恵信《日想観図 想定復元模写》平成24(2012)年 平等院蔵 【後期展示】
静岡県内初公開!
平等院鳳凰堂の至宝 国宝《雲中供養菩薩像》
【前期(2月5日ー27日)展示】 国宝《雲中供養菩薩像》南14号(左)、北1号(右) 天喜元(1053)年 平等院蔵
【後期(3月1日ー27日)展示】 国宝《雲中供養菩薩像》北13号(左)、南1号(右) 天喜元(1053)年 平等院蔵

鳳凰堂本尊の阿弥陀如来坐像を取り囲むように配置された総数52軀を数える菩薩の群像。この《雲中供養菩薩像》は、阿弥陀像の作者である定朝が主宰する工房で制作されたと考えられる日本彫刻史上屈指の名品です。
各像はいずれも飛雲に乗り、楽器を奏でたり軽快に踊ったりと、変化に富んだ姿と表情で表現されています。しかし堂内ではおよそ5メートル頭上の小壁に懸けられているため、細部まで鑑賞することは極めて困難です。本展は全4軀(展示替えあり)の繊細かつ優美な造形を間近でご堪能いただける絶好の機会となります。



第二部 祈りの心

平等院と塔頭の浄土院と最勝院に伝来した仏像や仏画のほか、中世から近世にかけて繰り返し行われた伽藍の修復に関する資料も交え、数々の祈りの造形をご覧いただきます。

大仏師定朝の父・康尚作とも伝わる
古調な平安彫刻
宇治市指定文化財《伝帝釈天立像》
平安時代(11世紀) 浄土院蔵
ぬえ退治の逸話が残る武将・源頼政
終焉の地に遺された束帯姿の肖像画
《源頼政像(最勝院本)》
室町時代(15世紀) 最勝院蔵
室町時代の公卿で当代一の文化人
三条西実隆自筆の修造勧進状
京都府指定文化財 三条西実隆《平等院修造勧進状》(部分)
明応9(1500)年 浄土院蔵 ※前後期で巻替


第三部 守り、語り継ぐ―浄土院の収蔵品を中心に

通常は非公開である二つの養林庵書院襖絵をはじめとする塔頭の浄土院に伝わる寺宝の数々をご覧いただきます。ここでは近世以降の平等院の歩みとともに、近年の調査で新たに発見された資料などもご紹介します。

近世初期の平等院伽藍を描いた鳥瞰図
《平等院境内古図(浄土院本 甲図)》江戸時代(17世紀) 浄土院蔵
通常非公開、寺外での公開は22年ぶり!
養林庵書院(重要文化財)二の間を飾る障壁画
宇治市指定文化財 伝狩野山雪《籬(まがき)に梅図(養林庵書院襖絵)》
江戸時代(17世紀) 浄土院蔵
奉納10周年を記念し寺外初公開!全14面!
気鋭の画家・山口晃が描いた現代の来迎図
山口晃《当卋来迎図》(部分)平成24(2012)年 浄土院蔵

画像はすべて©平等院