2023年11月19日徳川秀忠役・森崎ウィンさんが来場!‐ 後編 国宝《太刀 銘 真恒》
静岡市美術館で開催中のNHK大河ドラマ特別展「どうする家康」。
大河ドラマ「どうする家康」で家康の息子・徳川秀忠を演じる森崎ウィンさんに展覧会をご覧いただきました。
ブログ後編では、秀忠が久能山東照宮に奉納した、国宝《太刀 銘 真恒》をご紹介します。
<前編(徳川秀忠書状)はこちら>
- 神となった家康に捧げた 国宝《太刀 銘 真恒》
元和3年(1617)12月7日に行われた久能山東照社の正遷宮に際し、二代将軍・秀忠が奉納した古備前(こびぜん)真恒の太刀です。久能山東照宮には正遷宮や将軍の就任報告といった折々に歴代将軍から寄進され、刀剣が数多く伝来しますが、そのなかでも最も年代が遡る奉納品です。
実物を目の前にして、太刀の大きさに驚かれていた森崎さん。
通常の太刀の多くは70~80センチメートルほどの大きさですが、この太刀は約90センチメートルに迫る長寸で、身幅が広く豊かな反りがついた堂々とした姿は、平安期につくられた太刀のなかでは珍しいとされています。
また、後世になると使い勝手が良いように寸法を切り詰めることもありますが、本作は全く手を加えられていません。しかるべきところにあった太刀を、秀忠が特別な品として奉納したと想像されます。制作された当初の姿のまま現在も鑑賞することができる数少ない例です。
ガラス1枚を隔てていても、歴史の重みを感じたという森崎さんは、
「その刀にまつわるストーリーを感じながら鑑賞できたことは、素敵な体験でした。
また、あれだけ良い状態のままで残っているという、当時の職人たちの技術力の高さは、すごいものだなと思いました。」
と話してくださいました。
森崎さんのコメントは動画でご覧いただけます!
このほか、家康が関ヶ原の戦いで着用し、大坂の陣にも携行したと伝わる吉祥の鎧《歯朶具足(伊予札黒糸威胴丸具足)》もご覧いただきました。
森崎さん、ご来場ありがとうございました!
大河ドラマも展覧会も、いよいよクライマックスへと向かいます。
東京・三井記念美術館、愛知・岡崎市美術博物館を巡回した特別展は、静岡市美術館が最終会場です。
家康の第二の故郷・静岡で、どうぞご覧ください。
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●NHK大河ドラマ特別展「どうする家康」
会期:2023年11月3日(金祝)~12月13日(水)
休館日:11月20日(月)のみ