• 2013年04月12日 フジタ展 猫グッズのご提示で…!?

    「藤田嗣治 渡仏100周年記念 レオナール・フジタとパリ1913-1931」の開幕まで、あと1週間ほどとなりました。

     

    美術館近くの商店街の様子です。フジタ展の広報物デザインのトリコロールが映えています。

     
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    さて、4月20日(土)から始まる本展覧会では、特典企画をご用意しています。

     

    フジタ展 特典その① 「猫カード」で粗品プレゼント!

     

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    前回のブログでご紹介した、この猫カード。

    本展覧会をご観覧の方に限り、このカードをご持参いただくと、ちょっとしたプレゼントがもらえます。

    プレゼントの内容は当日までのお楽しみ~♪

     

     

    フジタ展 特典その② 「猫グッズ」で粗品プレゼント!

    猫を愛した画家・藤田にちなみ、本展覧会をご観覧の方に限り、猫グッズ(猫の写真でもOK!)のご提示により、美術館のオリジナルグッズがもらえます。

    さらに、「猫グッズ」をご提示いただいた方、先着500名様はスペシャル版!
    オリジナル缶バッヂをプレゼントします!

     

    これです!

     

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    缶バッヂの使い方は様々。ちょっとだけ、試してみました。

     

     

    洋服に…
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    帽子に…
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    職場でも…!!

     

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    この缶バッヂをもらえるのは、猫グッズをご提示いただいた方、先着500名様限定です。

    手にされた方は、缶バッヂの使い方を教えてくださいね♪

     

     

    「藤田嗣治 渡仏100周年記念 レオナール・フジタとパリ1913-1931」
    会期:2013年4月20日(土)~6月23日(日)
    休館日:月曜日 ※ただし 4月 29 日(月・祝)、5月 6日(月・祝)は開館、5月7日(火)は休館
    観覧料:一般1200(1000)円、大高生・70歳以上800(600)円、中学生以下無料
    *()内は前売りおよび20名以上の団体料金

    ※お得な前売り券は4月19日(金)までの販売です!

     

    (c.o)

  • 2013年04月04日 フジタ展 素敵なカードができました

    新見南吉展も好評のうちに閉幕しました。ご観覧くださった皆様、展覧会にご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。

    さて美術館では、4月20日から始まる次の展覧会
    「藤田嗣治 渡仏100周年記念 レオナール・フジタとパリ1913-1931」
    の準備が進んでいます。

    前売券やチラシに続いて告知用カードも出来てきました。

     

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    裸婦と猫の画家と呼ばれた藤田嗣治にちなみ、藤田が描いた猫がレイアウトされています。とてもかわいいものになりました。静岡市内と近隣を中心に店舗や美術館に置いてもらう予定ですので、見かけたらぜひ手に取ってご覧ください。

     

    藤田が猫を本格的に描くようになったのは1920年代に入ってからです。パリの路上で拾った猫を飼い始め、モデルのいない時に眺めては描いたのがきっかけだったとか。

     

    本展出品予定作のうち、猫が描かれたものは多くはありませんが、静かにくつろぐ姿、眠っているところ、首を伸ばして何かを見つめるしぐさ…とそれぞれ違った表情が捉えられています。彼(女)らの自然な姿は、身近に猫を飼っていた画家ならではの観察眼を感じさせます。また、猫の毛並やひげなどを描写する細い線もまた、藤田だからこそ描けたものといえましょう。

     

    ぜひ、展示室で実物の作品を見て、藤田の手わざのすごさを確認してください。
    展覧会の開幕まであと2週間あまり、もう少しだけお待ちください。

     

    なお、会期中に行われるShizubiシネマアワーvol.8でも「猫」を特集いたします。チケットは4月10日(水)から当館インフォメーションにて発売されますので、こちらもあわせてお楽しみください。

     

    詳細はこちら
    https://shizubi.jp/event/shizubivol8.php

    (k.y.)

  • 2013年03月26日 入館者数1万人達成!「ごんぎつねの世界」展、残すところあと一週間です!

    随分暖かくなって参りました。桜も満開です!
    春休みにも入り、新学期に向けての準備やお出かけにと忙しくなりますね。

     

    さて、現在当館では、そんな行楽シーズンにもおすすめな展覧会「新美南吉生誕100年 ごんぎつねの世界」展を開催しています。

     

    先週末も多くの家族連れでにぎわっていた本展も、残すところあと1週間となりました。
    まだ展覧会を見ていない、見に行くか迷うところ…とお考えの方のために、ちょっと展覧会をご紹介いたします!

     

    今年、平成25年は童話「ごんぎつね」の作者、新美南吉が生まれて100年目の記念の年。

    「ごんぎつね」は知っていても、新美南吉については知らない…という方、意外と多いのではないでしょうか。
    結核のため29歳という若さで夭折しますが、遺した童話や詩の数は300編以上に上ります。

     

     

    まず、第1章ではそんな南吉の生涯を丁寧に紹介していきます。

     

     

    肉筆原稿、資料など116点。なかなかのボリュームです。

     

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    「やはり、ストーリーには、悲哀がなくてはならない、悲哀は愛に変る。」

     

     

    弱冠15歳の時に綴った日記帳からの抜粋です。
    「ごんぎつね」の物語を知っている方ならピン、とくるのではないでしょうか。

    ひとりぼっちの子ぎつねごんが、同じく自分のいたずらのせいでひとりぼっちになってしまった兵十へのつぐないのため、くりやまつたけを運ぶ日々。

    しかし兵十は気が付きません。そんなある日、またいたずらをしにきたと思った兵十は、ごんを火縄銃で撃ってしまいます。

    衝撃的な結末を迎えた哀しみと共に、ごんへの愛おしさが、兵十のやりきれない感情が一気に押し寄せてきます。

    ごんの兵十への届かなかった「愛」がせつなすぎます。まさに「悲哀」が「愛」に変った瞬間です。
     

     

    南吉は、晩年にもこんな日記を遺しています。

     

     

    「よのつねの喜びかなしみのかなたに、ひとしれぬ美しいもののあるを知っているかなしみ。そのかなしみを生涯うたいつづけた。」

     

     

    この言葉通り、南吉の童話は哀しいものが多いかもしれません。

    誰もが感じたことのある、この世の不条理、孤独、心の弱さ。それらを見事に書き表しているのが南吉の童話です。

    南吉自身、自らの内面と向き合いながら、生にしがみつき「愛」を求め、もがき続けた作家です。

    だからこそ、私たち読者の共感を呼び続けるのかもしれませんね。
     
     

     

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    南吉が唯一生前に出版した童話集「おぢいさんのランプ」。版画家の棟方志功が装丁を担当しています。この童話集出版後の5か月後に南吉はこの世を去ります。

     

     

     
    第2章では、南吉の童話に寄せた絵本原画の数々をご紹介します!

     

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    みなさん、この絵本に覚えはありませんか?そう、南吉童話の中でも「ごんぎつね」と並んで有名なものが「手袋を買いに」。

     

    この絵本を読んで育った方も多いのではないでしょうか。絵は黒井健さんが担当しています。

     

     

    展示室では、この絵本の表紙の原画も見れますよ。たいへん貴重です!

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    このほかにも、「ごんぎつね」「手袋を買いに」をはじめとする30の童話、90点の原画を展示しています。

     

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    展示室の途中には、くつをぬいでゆっくり絵本を読める「絵本のへや」もご用意しています。山村浩二さん原画の「手袋を買いに」DVDも観賞できますよ。

     

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    そして、展示室最後には、市内小学校から寄せられた「ごんぎつね」の感想文を展示しています。

    その数、27校約2000枚!

     

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     ちょっと立ち止まって目に入ったものから読んでみてください。

     

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    「私もごんの気持ちがわかります。さみしい時や、悲しい時、だれかにきづいてもらいたくて、人にいたずらをしたときもあります。ごんは、兵十と会ってやさしい心を育てたと思います。兵十にうたれてしまったけど、ごんはこうかいはないと思います。」

     

     

    「ごんと兵十は心が通じ合ったと思います。そして、兵十はごんを助けて、いっしょにくらしたと思います。ごんと兵十は一人ぼっちでさびしかったから、いっしょに魚をとったり、くりをひろったりしながらくらしたと思います。」

     

     

    子ども達の純粋な言葉に心を動かされます。

     

     

    こんな撮影スポットも用意していますよ!
    ごんはどこにいるでしょう?

     

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    「新美南吉生誕100年 ごんぎつねの世界」展は今週末、31日(日)までの開催です!
    ぜひ、お見逃しなく!
    最終日は「ごん吉くん」に会えるかも!?

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    (s.m)

  • 2013年03月06日 「藤田嗣治渡仏100周年記念 レオナール・フジタとパリ1913-1931」前売券発売開始しました

    ひな祭りも過ぎ、春の気配が本格的に感じられるようになってきました。

    ここ静岡では、日中はポカポカと暖かい陽気の日が続いています。

     

    ただいま当館では、「新美南吉生誕100年 ごんぎつねの世界展」を開催中ですが、本日3月6日から次の展覧会「藤田嗣治渡仏100周年記念  レオナール・フジタとパリ1913-1931」前売券の発売が始まりました。

     

    お気づきの通り、両展ともタイトルに「100年」が入っています。藤田嗣治がフランスへと出発したのは1913年6月。その翌月7月に新美南吉は誕生しました。藤田はパリで成功をおさめ、1931年には南米へと旅立ちますが、その同じ年に南吉の「ごん狐」が『赤い鳥』に掲載されています。

     

    さらに付け加えると、当館ではもうひとつ100年記念展を予定しています。
    本年11月に開催予定の「徳川家康公顕彰四百年事業 没後100年 徳川慶喜展」です。
    1913年とは、徳川慶喜公が亡くなり、新美南吉が生まれ、藤田嗣治がフランスに初めて渡った年だったのですね。

     

    さて、出来立てほやほやのチケットはこちら。

     

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     画家を育んだ芸術の都パリのイメージで、チケットや広報印刷物はトリコロールのデザインです。

     

    今回の展覧会では、画家の26歳から44歳までの時期に焦点を当てています。単身フランスへ渡った藤田嗣治が、モディリアーニやパスキンなど異国からパリに集った画家仲間たちと個性を競い合い、「乳白色の地」と讃えられる独特の作風に至るまでの道のりをたどるとともに、その最初の充実期の名作をご紹介します。

    世界を目指す若き日の藤田が熱い思いをつづった手紙も出品されます。どうぞお楽しみに!
     

    「藤田嗣治渡仏100周年記念 レオナール・フジタとパリ1913-1931」
    会期:2013年4月20日(土)―6月23日(日)
    休館日:月曜日 ※ただし4月29日(月・祝)、5月6日(月・祝)は開館、5月7日(火)は休館

    観覧料:一般1200円→ 前売り料金1000円
        大高生・70歳以上800円→前売り料金600円
    *中学生以下無料
    *障害者手帳等をご持参の方および介助に必要な方は無料

     

    前売券販売期間:3月6日(水)から4月19日(金)まで
    販売場所:静岡市美術館、チケットぴあ[Pコード765-563]、ローソンチケット[Lコード47129]、セブンチケット[セブンコード021-228]、谷島屋呉服町本店、戸田書店静岡本店、戸田書店城北店、江崎書店

    パルシェ店、MARUZEN&ジュンク堂書店新静岡店

     

    (k.y)

  • 2013年01月06日 「近江巡礼 祈りの至宝展」の作品は、前期・後期で大きく入れ替わります!

    あけましておめでとうございます。
    静岡市美術館は、開館して3回目のお正月を迎えました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

     

    さて、1月2日に「滋賀県立琵琶湖文化館が守り伝える美 近江巡礼 祈りの至宝展」が開幕しました!
    全国五指に入る国宝・重要文化財の指定件数を誇る滋賀県。
    本展では、国宝2件、重要文化財25件を含む、琵琶湖湖畔の25ヶ寺6社の名宝76件を紹介します。

     

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    そして本展は、前期・後期で作品が大きく入れ替わります!
    特に仏画や近世絵画作品は2作品をのぞき、ほとんどの作品が入れ替わります。
    展覧会の会期自体も36日間と短く、さらに前後期で展示替え。
    神さま・仏さまに会える時間は少ないのです…。
    みなさま、本当にお見逃しなきよう!

     

    前置きが長くなりましたが、今回は前期・後期の見逃せない作品を絞りに絞ってご紹介します。
    (本当はすべての作品をご紹介したいくらいなのですが…)

     

    ●前期(~1/20(日))に見るなら!

     

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    重要文化財「薬師如来立像」銅鋳造 鍍金 奈良時代 聖衆来迎寺蔵

     

    展覧会のポスターに登場する「薬師如来立像」
    約1200年前の奈良時代の作で、琵琶湖から現れた薬師と伝えられています。
    左手に薬壺、右手は衣の端をぎゅっと握る珍しい姿。丸顔で優しげな微笑みが印象的です。

     

     

     

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    「日吉山王祭礼図」六曲一双、江戸時代、個人蔵 

     

    滋賀県大津市の日吉大社の山王祭礼は、1200年以上の歴史があるとされています。
    左隻には7基の神輿が船に乗せられ琵琶湖を渡る様子が描かれています。
    お祭りの熱気と興奮が伝わってきます。

     

     

     

    ●後期(1/22(火)~2/11(月・祝))に見るなら!

     

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    国宝《人道生老病死四苦相図 六道絵のうち》鎌倉時代、聖衆来迎寺蔵

     

    人道を描いた四幅のうちの一幅。
    下から上へ、生・老・病・死の順で、人間界の四つの苦しみが描かれています。
    老苦の場面では、鏡に映る自身の姿を見て嘆く老女の姿も…。
    【1/29(火)~2/11(月・祝)】のみ展示です。お見逃しなく!!

     

     

     

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    重要文化財 曾我蕭白筆「楼閣山水図」六曲一双、江戸時代

     

    月明かりに照らされた幻想的な雰囲気が魅力。別名「月夜山水図」とも呼ばれています。
    中国の西湖の風景がモチーフとして散りばめられており、憧れの景観を描いた水墨の傑作です。

     

     

    ●通期展示はこちら!何度観ても惚れ惚れします…。

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    国宝《透彫華籠》平安~鎌倉時代 神照寺蔵

     

    華籠は散華供養(けこさんげくよう)の花びらを盛る器。
    散華(さんげ)とは諸仏を供養するために蓮弁をかたどった紙の花びらを散らすこと。
    本作では宝相華唐草文(ほうそうげからくさもん)を透彫りし、とくに外面は鋤彫(すきぼり)を加えて立体的に表現されています。
    全体を鍍金(ときん)し、さらに宝相華と唐草の要所に鍍銀を施すなど、デザイン性にも技術的にも優れた名品です。

     

     

     

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    重要文化財「聖観音像」 木造 平安時代 荘厳寺蔵

     

    座った姿が穏やかな本像は、比叡山を越えてやってきた「山越観音」と考えられています。
    滋賀県以外で公開されるのは、今回が初めてです。

     

     

     

    以上、ごく一部ではありますが、おススメの出品作品をご紹介しました。

    前期・後期・通期展示の別がわかる、出品作品リストはこちら⇒
    近江巡礼祈りの至宝展 作品リスト.pdf

    本展では、リピーター割引(有料観覧券の半券をご提示いただくと、当日料金から200円引き!)も実施しています。
    前期・後期どちらもお楽しみいただければ幸いです。
    一度といわず、二度三度と足をお運びくださいね。

    みなさまのご来館をお待ちしております!

     

    (c.o)

  • 2012年11月24日 今日はロートレック、明日はドニの誕生日!

    ストラスブール美術館展も残すところ20日を切りました。

    まだご覧になられていない方、お早目に静岡市美術館にお越しください!

    ということで、本日は画家たちの誕生日を祝いながら、展覧会の見どころをご紹介するという好評企画(?)の第2弾。

     

    今週末はなんと2人の画家が誕生日を迎えます。

     

    まずは本日11月24日生まれ、生きていれば御年148歳、

     

    アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック さんです。

    長い名字から推察できるかもしれませんが、彼は貴族の息子として1864年に南仏のアルビという町に生まれました。

    1882年に画家を志してパリに出た彼は、キャバレーの踊り子や女優など華やかな都市生活を彩る女性たちの姿を描き、また数多くのポスターを制作したことでも知られています。

    今回の展覧会では、マルセル・ランデールという女優を描いた作品をご紹介しています。

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    アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 《マルセル・ランデール嬢の胸像》1895年 8色リトグラフ・紙 ストラスブール美術館

     

    このマルセル・ランデールは「赤毛のマルセル」とも呼ばれ、当時のパリでは1、2を争う女優の一人でした。ロートレックは彼女のことを気にいっていて、なんと24回も(!)マルセルが出演する同じ演目を見に行っていたとか。この作品以外にも、彼はマルセルを描いた作品をたくさん残しています。

     

    そして明日25日は、モーリス・ドニの誕生日。

    1870年生まれ、生きていれば142歳です。

    ゴーギャンの影響を受け、平面的な彩色、画面構成を特徴とした「ナビ(預言者の意)派」の一人であったドニは、家族や友人などの身近な人々のいる風景を多く描きました。またキリスト教美術の復興にも力を注ぎ、教会のステンドグラスなども制作しています。

    今回の出品作の《室内の光》には、そうしたドニの2つの特徴がよくあらわれています。

     

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    モーリス・ドニ 《室内の光》 1914年頃 油彩・カンヴァス ストラスブール美術館

     

    この作品では、彼の妻と娘たちが描かれ、一見幸せな家族の肖像画なのですが、娘たちの取るポーズは、祈りや神への感謝を表すための奉納を表しており、神への愛という意味も持たせています。いわばドニなりの「愛の象徴」として描かれている作品なのです。

    また、ドニは調和と均衡を大切にし、この作品の中でも右の果物盆を持つ娘と、背景の壁画の人物のポーズを同じにするなどして安定的な構図を作り出しています。

    ちなみに私生活でも良き夫、良き父だったそうで、娘が文学に興味を持ったときはお互いにアイデアの交換などもしていたようです。

    ドニの幸福感があふれ出ているような作品で、見ているこちらも幸せな気分になってきませんか?

     

    と、いうことで、

    ロートレックさん、ドニさん、お誕生日おめでとうございます!

     

    (K.O)

     

     

  • 2012年11月10日 明日11/11はシニャックの誕生日です

    ストラスブール美術館展では、約60作家の作品をご紹介しています。

     

    当然ながら、展覧会会期中に誕生日を迎える画家もたくさんいる訳なのですが・・・

     

    なんと明日は、今回のポスター・チラシのメイン画像になっている、ポール・シニャックの誕生日!

    生きていれば、御年149歳です(1863年うまれ)。

     

    今回の展覧会の中でも担当者一押しのシニャック。

    スーラとともに当時としては最先端の光学研究をもとに、筆触分割の技法を用いて制作を行った、新印象主義の代表作家の一人です。

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    ↑ポール・シニャック《アンティーブ、夕暮れ》1914年 ストラスブール美術館

     

    今回の出品作品からもわかるように、シニャックは現実の風景の再現よりも、

    色彩がもたらす絵画的な効果を優先させました。

    実際、彼は目の前の風景を見て描くのではなく、代わりにアトリエで、事前に書き留めた

    一日の様々な時間を描いた水彩画やエスキースなどをもとに風景画を制作したそうです。

    港に降り注ぐ夕暮れの光がきらめく様子を、様々な色を使って表しています。

    南フランスの港町の美しい一瞬へのシニャックの感動があらわれているようです。

     

    ちなみに、シニャックの作品には海を描いた作品が多いのですが、

    これは彼がマリンスポーツ好きだったことも関係しているようです。

    購入したヨットはなんと30隻以上!

    そしてそのヨットで1907年には、イスタンブールにも出かけています!!

    ヨットのネーミングもおしゃれで、「オランピア」(画家マネの代表作から)、「ワルキューレ」

    (作曲家ワグナーの作品から)、「シンドバット」などなど。

    1892年にブルターニュから南仏に引っ越した時も、ヨットで移動したんだとか。

    まさに「海の男」なのかもしれませんね。

     

    長くなりましたが、

    シニャックさん、お誕生日おめでとうございます!!

     

    (K.O)

     

     

     

     

     

  • 2012年11月09日 11/18コンサート チケット好評発売中!!!

    ストラスブール美術館展、オープンから2週間たちました★

    オープン以来たくさんの方にご来場いただいております。

     

    そして、まもなく関連事業の第一弾

    コンサート「美術と音楽の幸せな出会い」 

    11月18日(日)に開催されます。

     

    ご出演いただくのは、

    シカゴ交響楽団など世界各地の有名オーケストラとの共演もある、

    ストラスブール近郊在住のピアニスト、パトリシア・パニーさん。

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    現在はスイス国立ベルン芸術大学教授も務められています。

     

    静岡でのコンサートは2005年、2009年、2011年に続いて4回目で、

    ファンの多いピアニストです!

     

    今回は、開催中のストラスブール美術館展に合わせ、

    途中展覧会出品作品の画像を背景に投影しながらの演奏もあります。

    「美術と音楽の幸せな出会い」をこの機会にぜひお楽しみください!

     

    チケットは当館受付にて発売中。

    残りわずかとなっておりますので、お早目にお買い求めください。

     

    【曲目などイベントの詳細はこちら

     

    (K.O)

  • 2012年10月27日 ストラスブール美術館展 オープンしました!!

    お待たせしました!

     

    「ストラスブール美術館展 モダンアートへの招待」本日からオープンです!

     

    昨日は関係者をお迎えして内覧会が開催されました。

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    式ではストラスブール美術館のピエトルジック学芸部長からもお祝いのメッセージをいただきました!

     

    さて、展示室内はこのような雰囲気になっています。

     

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    ほかにもたくさん紹介したいのですが、

    この続きは美術館に来てのおたのしみ。

     

    そして、本日に引き続き、明日28日(日)も本展開幕を記念し、先着50名様に素敵なプレゼントがあります!!

     

    芸術の秋は是非静岡市美術館でお過ごしくださいね★

     

    (K.O)

  • 2012年10月16日 ストラスブール展、準備中!

    朝晩冷えるようになってきましたが、いよいよ「芸術の秋」も本番ですね!

    さて、静岡市美術館の「芸術の秋」は、「フィンランドのくらしとデザイン」に変わりまして、

    「ストラスブール美術館展 モダンアートへの招待」 です(10月27日から開催)。

     

    フランスのアルザス地方の町・ストラスブールの近現代美術館の作品を中心に、

    ロセッティ、ゴーギャン、シスレー、シニャック、ピカソ、マグリットなど、

    どこかで耳にしたことのある西洋美術の巨匠たちが多数展示されますよ~

     

    現在美術館は「ストラスブール美術館展」に向けて、少しずつ準備が始まってます。

     

    エレベーターの扉(B1、1階)はマリメッコから、模様替え。

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    エレベータを降りた、3階のエントランス前もこんな感じに変わりました!

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    両方とも展覧会のポスターデザインがベースになっています。

    展覧会まであと1週間ちょっと。

    前売券も好評発売中です!どうぞお楽しみに!

    (K.O)