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2012年07月14日 「フィンランドのくらしとデザイン」前売券、発売開始しました!
「七夕の美術」展が好評開催中ですが、早くも次の展覧会
「フィンランドのくらしとデザイン-ムーミンが住む森の生活」の前売券が
本日7月14日から発売開始となりました!
本展は、皆さんご存知の「ムーミン」を案内役に、絵画・建築・工芸・デザインなど、約350点の作品で
フィンランドのライフスタイルを紹介する、これまでにない大規模な展覧会です。
先日チラシも出来上がったばっかりです。
フィンランドのデザインプロダクトに通じる、清潔感のある、爽やかなチラシに仕上がりました!
中を開くと…
盛りだくさんな展覧会の一部をご紹介しております。
日本ではなかなか馴染みがありませんが、フィンランドの国民的画家と呼ばれている
ガレン=カレラや建築家エリエル・サーリネンの作品や…『ムーミン』の原画や…
マリメッコのテキスタイルや、カイ・フランクの食器、アアルトの家具など…
これからまた少しずつ展覧会のご紹介をしていきますが、
フィンランドの魅力が詰まった展覧会となっております。
是非この機会にお得な前売券をご利用下さい!
一般 1,000円→800円
大高生・70歳以上 700円→500円
※中学生以下無料
※障害者手帳等をご持参の方および必要な介助者は無料販売期間:7月14日(土)-8月31日(金)
販売場所:静岡市美術館、チケットぴあ[Pコード:765-259]、ローソンチケット[Lコード:40701]、
谷島屋呉服町本店、戸田書店静岡本店、戸田書店城北店、江崎書店パルシェ店、MARUZEN&ジュンク堂書店新静岡店そして!
展覧会関連イベントの
ヤンネ舘野トーク&コンサート「フィンランドの響き」(
詳細はこちら) と
ShizubiシネマアワーVol.5 「フィンランドを楽しむ映画」 『かもめ食堂』(
詳細はこちら) のチケットも発売開始となりました。
展覧会の会期は9月1日(土)~10月8日(月・祝)とちょっと短めですが、
会期中無休で開館し、毎週末、様々なイベントをご用意しておりますので、
あわせてご参加ください!
(a.i)
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2012年07月08日 七夕のまつりに
昨日は七夕
太陽暦の七月七日にしてはめずらしく雨にあわずに、雲の間からお星様一つ、見えました!ただ今当館では七夕の美術展、好評開催中です☆
この展覧会は、静岡音楽館AOIのコンサート、「日本の響きでつづる 七夕のまつりに」に触発されて、静岡駅前の音楽館、科学館、美術館が連携して七夕をテーマに事業展開する中で生まれたものです。三館がスクラム組んでできた”七夕”を静岡の皆さんに満喫してもらっております。
七夕の前日七月六日の夜は、美術館で、伶楽舎の三人の方による「雅楽:星空の調べ」というミュージアムコンサートが、七夕の夜は、静岡音楽館AOIでコンサート「日本の響きでつづる 七夕のまつりに」が開かれました。
七夕前夜のミュージアムコンサートでは、美術館の多目的室に幻想的な風景が広がりました。宮田まゆみさんのお話も、笙の音も、無限に広がる宇宙が展開していくようで、とても不思議な気持ちになりました。
七月七日の「七夕のまつりに」も、とっても素晴らしいコンサートでした。
まず、朗詠「二星」
「二星適(たまたま)逢えり、
未だ別緒(べっしょ)依々(いい)の恨みを述べざるに
五夜将に、明けなんとす
頻りに、涼風颯々(さつさつ)の声に驚く」
透き通った、清らかな声が、体中にしみわたりました。。。続いて、義太夫節「杉酒屋の段」
人形浄瑠璃がなくても、こんなにリアリティーがあるんだなあと改めて思いました。
お三輪が思いをよせる、求馬(もとめ)の心が変わらないよう七夕様に願をかけ、赤い糸の苧環を持たせ、自分は白い糸の苧環を持つ。このお三輪の恋心がひしひしと伝わってきます。そして、琉球舞踊「かせかけ」
ゆったりとした、そして品格のある、まさに琉球王国の調べ、とでもいうのでしょうか。なんともいえない風格がありました。そして舞踏がまた素晴らしい。頭の先から足の先まで隙が無い!もちろん衣装も色鮮やかで、この世のものとは思えないほどの美しさでした。そしてそして、なんといっても
箏歌「星合曲(ほしあいのうた)」
七夕の 逢ふ夜の庭に おく琴の あたりにひくは ささがにの糸
乞巧奠を象徴するような、この和歌をはじめ、ゆったりと、清らかに、澄んだ音に体中が包み込まれ、別世界へつれていかれるような、そんな気持ちになりました。
こんな素晴らしいコンサートとコラボレーションして作った七夕の美術展
展示室では、コンサートの清らかさ、崇高さに負けないくらいの美しく、人々の思いが込められた作品がたくさん展示されています。
ポスターで御馴染になった、橋本花乃の懐かしく純粋な心持の《七夕》、夢二の薄物の着物が見事な《七夕》、北野恒富の《願いの糸》。盥桶に天の川が映ったところまでも描いた、小村雪岱の《星祭り》。そして冷泉家の乞巧奠星の座。名匠隅谷正峯による《七星剣》は、まさに太古へ思いを馳せるに相応しい名刀。
さらに、もう一つの七夕、天稚彦の物語絵巻きは三種類展示されています!
七月七日は、この天稚彦の物語について、大月千冬さんという若い研究者によるとても明解なご講演もあり、本当に七夕尽くしでした!展覧会は本当の天の川が見える、旧暦の七月七日(本年は八月二十四日)までは無理でしたが、八月十九日まで続きます。七月二十二日で前期が終了し、大きく展示替えがあります。(因みに旧暦の七夕、八月二十四日はエントランスで旧暦七夕コンサートが開かれます!)
皆様のご来館をお待ちしています☆(e.y)
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2012年07月04日 エントランスホールに天の川が登場!
展覧会「七夕の美術-日本近世・近代の美術工芸にみる」開幕から約2週間。
あと数日で7月7日、もうすぐ七夕の日がやってきますね。静岡市美術館のエントランスホールには、長さ約30mの天の川が流れています。
天の川にはカラフルなお星様がたくさん!この天の川を設計したのは、黄金比の研究者で造形作家の日詰明男さん。
一風変わったお星様は、日詰さんが考案した幾何学模型「トルネード」です。
わずかな風にも反応し、くるくると回るさまはまるで風車のよう。今回、天の川に飾っているお星様は、島田市立川根中学校の生徒の皆さん、
静岡市藁科生涯学習センター「みのり大学藁科学級」受講者の皆さんが、日詰さんと一緒に作ってくれました。
よーくみると”健康第一””孫のお嫁さん”などなど…願い事が書かれているお星様もあります!
天の川は8月24日(金・旧暦の七夕)まで展示していますので、ご来館の際は天の川を見上げてみてください。日詰さんによる「アーティストトーク&ワークショップ黄金比の七夕飾りをつくろう!」
7月14日(日)《プレアデス》を作る
7月16日(月・祝)《星籠》を作る
いずれも若干名ですが、参加申込みを受け付けています。
静岡市美術館へ、お電話でお申込みください(TEL:054‐273-1515)。そして・・・
静岡市美術館のお星様が、アイセル21(静岡市葵生涯学習センター)に飛んでいったようです!
エントランスに飾られている七夕飾りの中に、お星様がかくれています!この七夕飾りは、7月8日(日)まで展示されています。
お出かけの際は、ぜひお星様を探してみてくださいね。静岡市生涯学習センターのホームページには、講座情報・イベント情報がたくさん!
楽しい”学び”を見つけるチャンス!ぜひご覧ください。
静岡市生涯学習センター http://sgc.shizuokacity.jp(c.o)
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2012年06月24日 6/17、親子撮影会を開催しました!
6月17日、プレゼントワークショップvol.5
「親子の日だ!ブルース・オズボーン 親子撮影会 ~未来の私たちへの贈り物~」
を開催しました。当館のワークショップシリーズのひとつ「プレゼントワークショップ」は、
母の日、父の日などの記念日に合わせ、
家族や大切な人への想いをかたちにし、プレゼントをつくるワークショップです。「作って、贈る」ことから生まれるコミュニケーションに主眼を置きます。
今年度は、
5月13日に母の日ワークショップ
(1週間早いですが)6月10日に父の日ワークショップ
を開催しました。5月の第2日曜日が「母の日」。
6月の第3日曜日が「父の日」。
じゃあ、7月の第4日曜日を「親子の日」にしよう!年に一度、親と子が向かい合う日があったっていいじゃないか。
そして、親と子が向き合い、お互いの絆を強めるきっかけの1日にしよう!
・・・と10年前から提唱されている方が、
今回の講師で写真家のブルース・オズボーンさんです。
また、オズボーンさんは自身のライフワークとして
30年前から「親子」をテーマに写真を撮り続けています。
今までに撮影した親子は、なんと3,500組を超えます!毎年親子の日には親子撮影会を開催し、なんと1日で100組の親子を撮影!
今年でその活動も10周年を迎えます。(親子の日HP)今回、ここ静岡市美術館でも、オズボーンさんによる親子撮影会を開催。
当日は21組の親子が参加しました。
オズボーンさんは、とっても笑顔が素敵で元気いっぱい!
みなさん、最初は緊張気味でしたが…
オズボーンさんたちの掛け声に合わせ、体を動かすうちに
少しずつ表情が柔らかくなっていきます。会場にはオズボーンさんの選曲による楽しい音楽が流れ、
見ている私たちまで自然と体が動きます。
飛んだり、跳ねたり、走ったり、
寝転がったり、抱き合ったり、肩車したり…汗だくになりながらの撮影!
最初は泣き顔だった女の子も…
オズボーンさんがカメラを向けると、自然と笑顔に!
そして、今回はなんと…!
田辺静岡市長とご両親にもご参加いただきました。
市長の素敵な笑顔は、ご両親譲りだったのですね!
参加者の中には、さまざまなアイテムや衣装を持ってきてくださった方も!
そして、撮影の合間に、10年後の自分たちへ宛てた手紙を書きます。
今回、この親子撮影会を
「プレゼントワークショップ」シリーズとして実施したのは、オズボーンさんに撮っていただいた親子写真と、
10年後の自分に宛てた手紙を
未来の私たちへの贈り物にしてほしい、と考えたからです。皆さんに書いていただいたお手紙は、
後日現像した写真と共にマットに入れ、プレゼント。10年後の親子の日…2022年7月24日に、
親子で、家族で、このマットを開け、手紙を読んでください。イメージは、平面タイムカプセル!です。
そして、オズボーンさんに撮っていただいた写真を、
みんなで、改めて、見てください。オズボーンさんの撮る親子写真は、
親子の目には見えない絆やつながりを、
未来の私たちへ残し、伝えてくれるメッセンジャーです。10年後の親子の日、みんなはどこで、何をしているでしょう。
今日の日を思い出して、10年後も、親子で、笑って、過ごせますように。
最後にみんなで集合写真!
今回オズボーンさんに撮影いただいた20組の親子写真は、
7月22日(日)の親子の日から8月26日(日)まで
静岡市美術館 多目的室で展示します。静岡の親子写真と併せて、オズボーンさんが長年撮り続けてこられた
貴重な親子写真数十点も展示します!
みなさんも知っている有名人の親子写真も多数展示予定です。皆さん、ぜひお越しください!
会 期:2012年7月22日(日)~8月26日(日)10:00~19:00 観覧無料
会 場:多目的室
休館日:毎週月曜 但し8月13日(月)は臨時開館
8月7日(火・終日)、8月26日(日・16時まで)は他事業開催のため観覧いただけません。また、静岡市美術館ミュージアムショップでは、
入手困難なオズボーンさんの親子写真集等を取り揃えております!
他ではなかなか手に入りません!
数量に限りがありますので、ご希望の方はお早めにお買い求めください。※掲載しているカラー写真は、美術館スタッフが撮影したものです。
オズボーンさんの撮影した親子写真は、ぜひ写真展会場でご覧ください!(m.y)
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2012年06月23日 6/10 『父の日だ!2世代で贈るプレゼントづくり』を開催しました!
父の日より1週間早い6月10日(日)に、
プレゼントワークショップvol.4
『父の日だ!2世代で贈るプレゼントづくり』を開催しました。参加してくれたのは、小学生とそのお父さん9組18名。
タイトルにもあるように、子どもからお父さんへ、お父さんからおじいちゃんへ、
2世代でプレゼントを贈り感謝の気持ちを伝えよう、
というのがこのワークショップのコンセプトです。お父さんにも参加してもらうワークショップは当館初の試みで、申込が心配されましたが、
当日はちょっと照れながらも輝くような笑顔で、親子そろって参加してくれました!さっそく、ワークショップの様子をご紹介します。
まずはじめに、子どもとお父さんは別々の席にすわって、
“お父さんチェックシート”に挑戦。もちろん、お父さんもおじいちゃんのチェックシートに挑戦します。
「お父さんの趣味は?」
「お休みの日は何してる?」
「お父さんとのいちばんの思い出は?」ちょっと苦戦ぎみな子ども達も、お父さんのことを考えている様子はうれしそうです。
チェックシートの次は、カンディンスキー、クレーら著名な美術家の抽象絵画を鑑賞します。
「どんなかたちが見えるかな?」の問いかけに、
こちらが狙っていた通りの答えが。「まるとか、さんかくとか、しかくとか!」
「あ、森の中にねこがいる!」
その後、今回のワークショップの原案にもなった、
開催中の展覧会「森村泰昌モリエンナーレ学ぶ美術史」出品作である、
森村さんが描いた絵をじっくり鑑賞します。子ども達は●▲■を基調とした抽象的な作品を自由に何かに見立て、
どんどんと声に出していきます。お父さん達も、なるほど~と感心した様子。
ここで初めて、今回制作するものについての説明を。
「●▲■でお父さんとの思い出をTシャツに描きます!」
そう、今回は「お父さんとの思い出」という、
絵で表現しようとするとちょっと難しいテーマを、
●▲■という形を使って、子どもたちでも簡単に、
照れてしまいがちなお父さんも気軽に取り組んでもらおうというものです。
ここから、子どもとお父さんは隣同士で座って、制作開始。
Tシャツに描く前に、●▲■の様々なパズルをつかって
「お父さんとの思い出」の下図を作っていきます。「お父さんと川に魚釣りにいった時のようすだよ!」
「お父さんと工作して遊んだ思い出にしたいんだけど…」
お父さんの下図を覗き込んだり、相談に乗ってもらったり。お父さんも子ども達もとても楽しそう。
いよいよ、本番です。
●▲■に切り抜いた型枠をTシャツに当て、
その上から布用インクをしみこませたスポンジで、
ポンポンと押していきます。用意した色は7色ですが、
色と色を重ね合わせればとても面白い表現ができあがります!お父さん達は真剣そのもの、お一人お一人、
こだわって作っていらっしゃいました。終わった人から、おじいちゃんが来るまでの時間を利用して、
子どももお父さんも、お父さんに向けてお手紙を書きます。おじいちゃんが到着されたところで、みんなで一斉にTシャツを手渡し。
せっかくなので、お父さん、おじいちゃんにTシャツを着てもらいました!
そして、一列にならんで記念撮影。
お父さんも子どもも、みんないい表情をしていますね。
普段はお仕事などで忙しいお父さんと、
ワイワイいいながら、時にはケンカしながら?
半日がかりでTシャツを制作。お父さんについて、お父さんと自分との関係について
じっくり考える機会にもなりました。こうやって、お父さんと一緒に、Tシャツづくりをしたという思い出自体が、
父の日の思い出として、ずっと子ども達の心の中に残ってくれればいいなと感じた、
スタッフたちもとても幸せな気持ちになれた一日でした。お父さんとの工作の思い出 ハサミが効いてます!
(s.m)
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2012年06月05日 タワー完成しました![日詰明男 フィボナッチタワーをつくろう]
先週末の6/2(土)、3(日)に、フィボナッチタワーの組立作業を行いました。
前回の記事では、部材の制作について書きましたが、いよいよ、完成までのレポートです。
組立前日となる6/1(金)の夜、日詰さんが現場確認と、タワー基部となる杉板の搬入に来ました。
これが杉板。長いもので2m40cmあります。全部で35枚です。
カーペットを敷いて、実際の配置箇所に置いてみます・・・・
五角形になります。
この上に、竹を組んでいくわけですね。
さて、作業当日です。
10名前後のボランティアさんに加わっていただき、組立作業を行いました。
前日に杉板で作ったパーツに、次々と板を組んでいきます。
板の組み方は校倉造(あぜくらづくり)。
奈良の東大寺にある「正倉院」と同じ造りですね。
人の背丈ほどの高さになりました!
ここから竹を組んでいくわけですが・・・
竹を開口部に入れています。
タワーの内側から登り、組み上げて行きました。
上から見た一枚。
ヒモやビスなどは一切使いません。全て竹の杭を打ち込んで、組み立てます。
ここから早かったです。サクサク組んで行きました。
途中経過です。らせん状に組んであるのがお分かりになるでしょうか。
内側はこんな感じです。
ハシゴも使っていますが、白いヒモで結わえてあるのは、竹製の足場です。
細くてタワーの部材に使えない竹も有効利用しました。
タワーの傍らでは、このように部材をスタンバイ。
杭を刺した状態で、順次竹を手渡ししていきます。
ブルーのシャツでてっぺんにいるのが日詰さん。
途中の写真ですが、すごい高さ!
笑顔。いいお顔です。
タワーに登っての組立作業は、全て日詰さんが行われました。
133本の竹、しかも高所での作業ですので、大変な作業だったと思います。
作業は順調に進み、3日の午後に、タワーは完成しました。
8mの作品は、かなりの迫力です。
それは、見上げているボランティアの方の身長と比べてみても、お分かりいただけるかと思います。
道ゆく方々も「これは何??」という感じで、歩みを止め、見て下さいました。
内部から見上げるとこんな感じ。
らせんのかたちがキレイですねー。
てっぺんから鎖が降りています。これは何かというと・・・
鐘が繋がれてるんですね。
飾りではありません。塔の頂点から重りを吊るすことで、地震が起きてもタワーが揺れない免震構造を備えているわけです。
これ、京都の五重塔と同じです。
こんなに大きな作品は、作家や美術館スタッフだけでは、到底作ることはできません。
ボランティアで加わっていただいた、29名の方々のお力添えがあってこそだと思います。
本当にありがとうございました。
この作品は、8/24(金)まで展示します。
今年は現代アートの作品で、七夕を楽しんでみるのはいかがでしょうか。
お買いもののついでに、ぜひお立ち寄り下さい!
(R.A)
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2012年05月27日 今話題の「家康の洋時計」も掲載! 家康と慶喜―徳川家と静岡展図録
重要文化財「洋時計」(1581年マドリッド製刻銘)
久能山東照宮博物館所蔵多くのメディアで取り上げられたので、ご存じの方も多いかと思いますが、
先日、久能山東照宮(静岡市駿河区)が所蔵する
国指定重要文化財「洋時計」の
大英博物館の専門家による分解調査が行われました。鑑定の結果、真鍮(しんちゅう)製の本体や内部の機械部品など、
当時のままで原型をとどめている例はおそらく世界に一つとの見解が発表され、
極めて価値が高い時計であることが明らかになりました。
歴史的価値が評価されたことで、今後の国宝指定にも期待が寄せられています。静岡市美術館では2010年12から2011年1月にかけて実施した、
「家康と慶喜―徳川家と静岡展」にてこの「洋時計」の展示を行いました。もちろん展覧会の図録には「洋時計」の写真、解説も載っています。
とりわけ注目すべきは、昭和24年に行われた解体調査の写真も掲載されている点です。
これはかなり貴重ですよ!図録はその他にも徳川記念財団、久能山東照宮博物館の至宝を中心に、
家康、慶喜にゆかりのある約200件の展示作品が紹介され、充実の内容です。「家康と慶喜―徳川家と静岡展」の図録は、当館ミュージアムショップにて販売しています。
遠方の方には図録の通信販売も行っています。
詳しくはこちらをご覧ください。図録の販売は数に限りがございます。
興味のある方、どうぞお早めにお求めください!!
(t.m)
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2012年05月24日 すこしだけ組んでみました。[日詰明男 フィボナッチタワーをつくろう!]
今日から「日詰明男 フィボナッチタワーをつくろう!」二週目の作業が始まりました。
今週の主な作業は、先週カットした竹に、杭をとおす穴を開けることです。杭も引き続きつくります。
作業の場所も、美術館のトラックヤード(車庫)に移りました。
そういえば、トラックヤードは、関係者以外は知らない、美術館の秘密の場所です。
場所は葵タワーの1階。
展覧会準備のために運ばれてきた作品の搬入作業場(奥のエレベーターで3階の美術館フロアまで運び入れます)、または、展示室設営業者さんや、関連イベントの講師用駐車場などなど、実はわりと活躍するスペースです。
大きさは、10t車まで入ることができます。
・・・そんなスペースが、いまは・・・・・
床一面、竹で覆われています!
・・・4~5mの竹50本を、約140本にカットしましたからね。かなりの存在感です。
歩くスペースを見つけるのも厳しいため、足場用に、竹の上にコンパネを敷いてます。(画面左)
さて、作業風景です!
まずは採寸。
決まった竹を順序立てて組み上げていくため、開ける穴の位置を間違えると、大変なことになります。
慎重に。慎重に。
日詰さん気合い入ってます。
そのあと、先に細いドリルで下穴を開けます。
両脇の女性スタッフ、何をしてるか分かりますか?
じつは2人で、各方向から垂直を見ているのです!
日詰さんが手にしているドリルにも、水平器が付いています。
竹を置く台座と、空いた穴それぞれに竹ヒゴを通し、横から見て二本が重なっているか、
ここでもチェック。
下穴が全て開いたら(表裏4ヵ所ずつ)、杭を通すために、太いドリルで改めて穴を開けます。
これを繰り返します。今日は30本ほど開けました。
穴を開け終わり、ひと段落だ、と思ったその時。日詰さんからある言葉が。
「ちょっと組んでみましょうか。テストを兼ねて。」
や、やってみましょう!(ちょっとびっくりしつつ、ワクワクしました)
日詰さん、手慣れた様子で組んでいきます。
並べて・・・
杭を差し込みます。
組み合わさるとこんな感じ。
ちょっとかたちが・・・見えてきました!
竹の角度によって、杭が入りにくいところもありました。みんなで調整!
そして・・・
組み上がり!五角形になりました!!
みんなで記念撮影。
休憩がてら座ってみました!(笑)
いま写真では6人が座っていますが、竹はびくともしません。
杭だけで繋がるというシンプルな構造ながら、とても堅牢なんです。
なんだかこのままベンチになってしまいそうな和やかな雰囲気に。
日詰さんの即席数学講座も始まりました。
「黄金比の造形物は、いやってほど非周期的なかたちをしています。でもそれが面白いんです。」
作家と一緒に作業し、作品の魅力を知る。これぞワークショップの醍醐味ですね!
今週いっぱい、こうした作業が続きます。
作業は、ボランティアスタッフの方のおがけで、とても順調です。
引き続きレポートしてゆきます。どうぞお楽しみに!
(R.A)
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2012年05月23日 「七夕の美術」展 前売チケット発売開始しました!
当館からの最新のお知らせを掲示している掲示板。
そう、いよいよ今週から「七夕の美術」展の前売りチケット発売です!!!!
一般の方は当日800円が600円!
70歳以上の方と大学生・高校生は400円!これはもう買うしかないでしょう!!!!
美術館のほか、市内主要書店、チケットぴあ、ローソンチケット等でも販売しています!そして今回のポスター、チラシ。
黒バックの中の黄色い文字は七夕の星空をイメージしています。
スタッフの中でも好評ですが、ご来館の皆様からも大変好評をいただいています。
ちなみにチラシでは、黄色の部分は蛍光色を使っていて、さらに夜空に星がきらめいているように見えますよ♪
「笹の葉さらさら」「短冊」「織姫と彦星」など、七夕という言葉を聞いて連想するものはたくさんありますが、
もともとは古代中国の「乞巧奠」という魔除けの風習に端を発しています。展覧会では、日本の近世・近代美術を中心とした様々な七夕をめぐる表現をご紹介します。展覧会会期中は、関連事業を多数実施するほか、
JR静岡駅前に位置する静岡音楽館AOI、静岡科学館る・く・るでも「七夕」をキーワードに、コンサートや夏の夜空の観望会など様々なイベントを実施します!
今年の七夕は是非静岡で過ごしてみませんか?
(K.O)
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2012年05月20日 タワー制作はじまりました! [日詰明男 フィボナッチタワーをつくろう!]
こんにちは。学芸課のAです。
みなさま、この週末はどこかお出かけになりましたか?天候に恵まれた、気持ちの良い日でしたね。
美術館では、この週末に新しいイベント「日詰明男 フィボナッチタワーをつくろう!」がスタートしました。
これは、6/23(土)から8/19(日)まで開催する夏の展覧会「七夕の美術-日本近世・近代の美術工芸にみる」展の関連事業として、川根本町在住の造形作家、日詰明男(ひづめあきお)さんをお呼びし、実施するものです。
日詰明男さんHP
http://www.starcage.org/japaneseindex.html
内容は、28名の一般のボランティアの方とともに、竹を使って、約8mのタワーを、葵タワー1階の国道側ロビーに8日間で作る、というもの。
・・・いまちょっとサラッと言いましたが。
くりかえしますね。8mの竹のタワーです。
気になりませんか・・・?
さっそくご報告です!
この方が日詰さん。
植物の葉の付き方や、惑星の運行など、自然界に存在する不思議な比率「黄金比」をテーマに、造形作品や音楽を制作されています。
イベント初日となる19日(土)は、午前中、事前説明会が行われました。
日詰さんから参加者のみなさまに、今回のイベントのことや、日詰さんが研究している「黄金比」のこと、ご自身の作品のことなどなど・・・約2時間に及ぶ、熱の入ったレクチャーでした。
午後は、作業現場となる「石上木材竹材店」さんに移動。
素材である長い竹の切り出しと、タワーを組み立てる際に、竹と竹をつなぐための「杭」の制作にかかりました。
まずは、竹林から切り出したままの、竹の根元を切って、かたちを整えます。
太さごとに仕分け。
みんなで頑張ります!
この竹の量。そしてこの長さ!
これをタワーの部材用に、一本一本カットしていきます。
全部で約140本に切り分け。
ミリ単位で長さを調整するため、慎重に採寸。(黒のキャップの男性が日詰さん)
切るときは思い切ってカット!
みなさん、みるみるうちにノコギリの使い方が上手くなっていました。
制作予定数は300本!ガンガンつくります!
そんななか、石上さんちをブタくんが訪問。
・・・かわいかったです。
仕事を忘れてたわむれるみんな。ブタくんは食欲旺盛でした。
あんなに長かった竹が、作業終了時刻にはこんなかたちに。
(これはほんの一部。20日の午前中に全て切り終えました)
19日、20日と、非常に多くのスタッフの方にご参加いただいたおかげで、とてもスムーズに
作業を行うことができました。
これからは、作業現場を美術館に移動し、切り出した竹に穴を開けていく作業となります。
進捗、随時レポートしていきます!
最後に。
このタワー、どんな姿になると思いますか?
予告の意味も込めて、ちょっとだけ紹介です。
6/3(日)に完成予定です!
みなさま、こうご期待。
(R.A)
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