過去の展覧会
第1章 アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス
グランマ・モーゼスのほとんどの作品は、ニューヨーク州とヴァーモント州にまたがる田園とその土地の人々の日常を描いたものです。
モーゼスは、生涯を通じて暮らし、愛した身近な風景を変わることなく描き続けました。第1章ではモーゼスと縁のある場所や人生の転機となった作品、また絵画を始める前から得意とした刺繍絵などにより、モーゼスの人物像を紹介します。
得意としていた刺繍絵
(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)
(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)
(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)
第2章 仕事と幸せと
モーゼスの絵は、当時の人々がすべて自分たちで作る暮らしを送っていた事を伝えてくれます。せっけん、ろうそく作り、作物の収穫、”蜂”のように集ってキルトを作り食事するキルティング・ビー。こうした仕事は、多くの人が集まり、仲間意識を育む楽しい機会でもありました。それは、結婚式や引っ越しを手伝うといった地域の行事にも現れます。
第2章ではモーゼスが描く家族や村の人々との素朴な日常の暮らしを紹介します。
衣類や食物も自給自足だった村の暮らし
ミス・ポーターズ・スクール、ファーミントン、コネチカット
(レイモンド・F・エヴァンス夫人による寄贈)
(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)
食事を楽しむ
(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)
(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)
第3章 季節ごとのお祝い
モーゼスは農村の暮らしについて、“毎日ほとんど変化がないけれど、季節だけは移ろう”と語っています。だからこそ、村の人々は四季の微妙な変化を大切にし、季節ごとの特別な行事を楽しみました。2月にはメープルの樹液を採取してシロップと砂糖を作るシュガリング・オフ、夏にはピクニック、晩夏から初秋にかけてはアップルサイダー(リンゴ果汁)とリンゴを煮てバター状にするアップル・バター作り。そして、秋と冬にはハロウィーンや感謝祭、クリスマスと続きます。
シロップや砂糖を作る
(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)
(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)
(グランマ・モーゼス・プロパティーズ、ニューヨーク寄託)
(グランマ・モーゼス・プロパティーズ、ニューヨーク寄託)
七面鳥はごちそうのシンボル
(オットー・カリアーを追悼してカリアー家による寄贈)
(グランマ・モーゼス・プロパティーズ、ニューヨーク寄託)
第4章 美しき世界
モーゼスの絵で最も大切なテーマは、変わらない自然の美しさです。自然は過酷な仕打ちをすることもある、けれども人間が理解と敬意をもって接すれば恵みを与えてくれるのだと、モーゼスは知っていました。モーゼスはその静と動どちらにも敬意を表し、目の前に映る風景を捉えました。第4章では自然を主題にした作品、そして100歳で描き絶筆となった《虹》を紹介します。
(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)
(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)
(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)
(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)
(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)
愛用品・資料
モーゼスが描いた作品以外にも、彼女のお気に入りや手作りのものなど、プライベートを垣間見ることができる品々のほか、モーゼスの偉業や当時の影響力を示す資料など約50点を併せて展示します。
ベニントン美術館
(ゾイン・コロセウスとフランセス・ルドゥウィグによる寄贈)