過去の展覧会

グランマ・モーゼス展

グランマ・モーゼスについて

Anna Mary Robertson Moses
アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス
(1860年9月7日ニューヨーク州グリニッチ生まれ)

人生の大半を農家の主婦として家庭を切り盛りしてきたが、70代になりリウマチの悪化で得意の刺繍絵が上手くいかなくなり、絵筆を手に作品を描き始める。ニュー・イングランドの自然や農村の暮らしを素朴な筆致で描いた作品は地元のドラッグストアに飾られ、偶然、村を訪れたルイス・J・カルドア(エンジニア、アマチュアコレクター)の目にとまる。ニューヨーク近代美術館メンバーズ・ルームでのグループ展を経て、ニューヨークの画廊、ギャラリー・セント・エティエンヌで初個展が開催されると、一躍人気画家となる。モーゼスが80歳の時のことだった。グランマ・モーゼス(モーゼスおばあちゃん)との愛称により国内外で作品が展示され、大統領から表彰を受けるなど著名になってからも、堅実な暮らしを守り、101歳で亡くなる年まで1,600点以上の作品を描き続けた。

写真:Otto Kallir©2021, Grandma Moses Properties Co., NY