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2020年12月23日 「しずび初の文明展」
静岡市美術館では開館10周年を記念して、12月19日(土)より、初の文明展となる「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展」を開催しています。
ここでは展覧会の見どころを3つにわけて紹介します。1、世界屈指のエジプト・コレクションが来日!
世界最古の国立博物館の一つ、オランダ・ライデン国立古代博物館は、2万5千点ものエジプト遺物を所蔵し、ヨーロッパ五大エジプト・コレクションで知られます。本展では、人や動物のミイラや棺、石碑、パピルスなど約250点を厳選し、3000年に及ぶ古代エジプトの世界に迫ります。2、本展出品のミイラをCTスキャン、その成果を世界初公開!
ライデン国立古代博物館では、1818年の創設以降、遺跡の発掘や調査・研究を行い、次々と古代エジプトの謎を明らかにしてきました。近年では、最先端の科学技術を用いて所蔵品の調査も進められています。本展の開催に合わせて出品されるミイラの調査も行われ、コンピューター断層撮影(CTスキャン)が行われました。本展ではその解析結果を世界初公開しています。3、圧巻の立体展示!多彩な棺が一堂に
永遠の生を信じた古代エジプトの人々にとって、死は来世への一時的な通過点でした。死後ミイラになるのもその一つですが、ミイラを納めた棺は物理的にも呪術的にもそれを保護する重要なものでした。棺は表面だけでなく内側や側面も色彩豊かな美しい装飾が施され、いずれも呪術的な意味が込められています。通常寝かせて展示される棺を、本展では出品する14点のうち10点を立てて展示します。さまざまな棺を細部まで鑑賞できる貴重な機会です。
本展は歴史、美術、科学とさまざまな視点からエジプトを紹介する新しい視点の展覧会です。ぜひ会場にお越しいただき、古代エジプトの魅力をじっくりお楽しみください。
(s.o)
静岡市美術館開館10周年記念
中日新聞東海本社40周年記念ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展
会期:2020年12月19日(土)〜2021年3月31日(水)
観覧料:一般1,500円、大高生・70歳以上1,000円、中学生以下無料
*障がい者手帳等をお持ちの方及び介助者原則1名は無料詳細はこちらをご覧ください。⇒「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展」
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2020年11月11日 2020年11月11日 「絵本画家・赤羽末吉展」 来場1万人を達成!
本日11月11日(水)に、「絵本画家・赤羽末吉展 『スーホの白い馬』はこうして生まれた」の来場者が1万人を達成しました!
1万人目のお客様は、掛川市からお越しの富田さんご夫婦。
いつもお孫さんに『したきりすずめ』などの絵本の読み聞かせをしているそうです。
『スーホの白い馬』に描かれたモンゴルの壮大な風景も印象的だったとお話しいただきました。
お二人には、当館館長から絵本画家・赤羽末吉展の図録と記念品を贈呈しました。おめでとうございます!
またのご来館をお待ちしています!「絵本画家・赤羽末吉展」は、11月29日(日)までの開催です。
50歳のときに絵本画家としてデビューを果たした赤羽末吉(1910-1990)は、モンゴルの雄大な風景を描いた『スーホの白い馬』などで知られています。
本展では『スーホの白い馬』誕生の軌跡を探るとともに、ちひろ美術館所蔵の絵本原画やデビュー以前に描かれた作品約300点をとおして、赤羽の画業の全体像をご紹介します。
この機会にぜひご覧ください!閉幕が近くなりますと混雑が予想されますので、お早目のご来館がおすすめです♪
なお、ご来館の際には日時指定予約をお願いいたします。(k.t)
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静岡市美術館開館10周年記念
生誕110年・没後30年
絵本画家・赤羽末吉展
『スーホの白い馬』はこうして生まれた会期:2020年10月3日(土)〜11月29日(日)
観覧料:一般1,200(1,000)円、大高生・70歳以上800(600)円、中学生以下無料
*( )内は前売料金
*障がい者手帳等をお持ちの方及び介助者原則1名は無料
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2020年10月03日 静岡市美術館 開館10周年記念ソング ikire「aoi(あおい)」が完成しました!
2010年に開館した静岡市美術館は、今年10周年をむかえました。
開館10周年を記念し、映画監督/マルチクリエーターの岩井俊二氏の率いるアコースティックユニット ikire(イキレ)に記念ソングを制作いただき、10月2日(金)のグランドオープン記念日に、特設サイトにて楽曲を公開しました。こちらからご覧いただけます → www.shizubi.jp/10th
タイトルは「aoi」(あおい)。
静岡市美術館の特徴やこれまでの活動をイメージしながら、当館にぴったりな10周年記念ソングを制作いただきました。
美術に限らず、様々な表現を紹介しながら、“ちょっと面白い街のなかの広場”を目指して歩んできた当館の想いが、この音楽とともに広がっていくことを願っています。公開に先立つ2020年9月23日、当館のエントランスホールにて、ミュージックビデオの撮影を行いました。
ikireの3人(岩井俊二さん、シンガーソングライターのChimaさん、ギタリストの市川和則さん)に加え、ピアノの中村由利子さん、ヴァイオリンの荒井桃子さん、チェロの林田順平さんとともに撮影スタート。
広々としたエントランスホールの空間に6人が円形になって、カメラを360度回したり、メンバーひとりずつ撮影したり。
岩井さん自らカメラを持ってカット割りの提案をするなど、およそ4時間かけて、じっくりと撮影に臨んでいただきました。
ikireの透明感のある楽曲と、当館の開放感のある空間が重なり合うような、そんな素敵なミュージックビデオになりました。
ぜひ、多くの方にご覧いただければと思います。この日は、当館のロゴマークを手掛けたアートディレクターの柿木原政広さんにも撮影に同席いただきました。
実はこの10周年の特別企画は、「10周年の節目の機会に、しずびの想いを改めて伝えていきたい」と、昨年、当館から柿木原さんに相談をしたことをきっかけに始まりました。
今回も全体のアートディレクションを担当してくださっています。
視点と奥行きの変化によって見え方が変わる当館のロゴマークには、美術館が様々な視点を与えられる場所でありたいという想いが込められています。
「ikireの楽曲を通して、また違う視点で、静岡市美術館を視ることができるのでは」と、長年しずびを見守ってきてくれた柿木原さんならではのコメントをいただきました。撮影後に、6人そろって記念撮影。
みなさん、ありがとうございました!
(この日、展示室内ではショパン展の撤収をしていましたが、「aoi」が心地よいBGMのように聴こえていたそうです)この後、岩井俊二氏監修による10周年記念映像も公開予定です。
どうぞお楽しみに!(c.o)
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2020年09月09日 2020年9月9日 「ショパンー200年の肖像」展 来場1万人を達成!
本日9月9日(水)に、「ショパンー200年の肖像」展の来場者が1万人を達成しました!
1万人目のお客様は、静岡県内からお越しの塩澤さん親子。
お母様は普段ピアノを教えていらっしゃるため、展覧会の内容に関心を持たれたそうです。
展示をご覧になり、「ショパン本人の左手像やデスマスクを見て『じーん』ときた」との感想をいただきました。
お二人には、当館館長からショパン展の図録と記念品を贈呈しました。
またのご来館をお待ちしています!
「ショパンー200年の肖像」は、9月22日(火・祝)までの開催です。
閉幕が近くなりますと混雑が予想されますので、お早目のご来館がおすすめです♪(k.t)
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「ショパンー200年の肖像」
会期:2020年8月1日(土)~9月22日(火・祝)
観覧料:一般1,200(1,000)円、大高生・70歳以上800(600)円、中学生以下無料
*( )内は前売りおよび当日に限り20名以上の団体料金
*障がい者手帳等をお持ちの方及び介助者原則1名は無料
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2020年08月07日 ショパン―200年の肖像
8月1日(土)より開幕した「ショパンー200年の肖像」は、
ショパンの故郷ポーランドにある国立フリデリク・ショパン研究所(略称NIFC)の
全面的な協力によって開催される展覧会です。
NIFCは、2001年にショパンの遺産保護に関する法律が成立したことを機に創立された、国家機関です。
この時、ショパンに関するあらゆる遺産は “国が主体となって守るべきもの”となったのです。
NIFCは5年に一度開催される「ショパン国際ピアノコンクール」の主催者でもあり、
関連機関のひとつであるショパン博物館のコレクションの一部は、ユネスコの世界記憶遺産にも登録されています。
博物館のなかでも特に重要視されているのは、ショパン直筆による楽譜や手紙です。
本国でも公開の機会が限られる、まさに「ポーランドの至宝」ともいうべき資料です。
本展で日本初公開となる《エチュード へ長調 作品10-8、自筆譜(製版用)》(1833年以前)をよく見てみると、
丁寧に書かれた楽譜の所々にショパン自身による修正がみられ、作曲の過程での思考の軌跡が分かります。
また、親しい友人宛に出した手紙からは、歴史上の遠い存在ではなく、
一人の人間としてのショパンの姿が浮かび上がってきます。
その他ショパンに直接関係がある出品作といえば、デスマスクと左手像です。
後年鋳造されたものではありますが、本人から直接型取りされたデスマスクは、
ショパンの“存在の写し”に他なりません。
西洋近代においてデスマスクは、単に故人の面影を伝える役割だけでなく、
天才/英雄崇拝と結びつき、繰り返し複製されてきました。
多くの人が偉人たちの存在(の写し)を手元に置くことを望み、
さらに美術作品のように鑑賞したり、解釈を加えようとしたのです。
(こうしたデスマスクをめぐる興味深いイマージュの問題については、
美術史家・岡田温司氏の『デスマスク』(岩波新書、2011年)を参照ください)
本展ではショパンと同時代に描かれた肖像画のほか、後の時代の画家によるショパン像も複数出品されます。
彼が残した曲の影響力はもちろんのこと、更新され続けるショパン・イメージの根っこには、
肖像彫刻としてのデスマスクも深く関わっているのかもしれません。
(a.i.)
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2020年06月12日 ART at home ~自宅で楽しむアートな本~ ④
2010年に開館した静岡市美術館は、今年の5月1日で開館10周年を迎えました。
ミュージアムショップは2010年7月1日にオープンしたので、ちょっと遅れて「もうすぐ10周年」です。
ショップスタッフがお気に入りの書籍を紹介する「ART at home」の4回目は、ショップオープン当初から取り扱い続けている、ひそかなベストセラーとも言える文庫本です。
「柳宗民の雑草ノオト」
みなさんは雑草と聞いてどんなことをイメージしますか。
丹精込めて育てている野菜や花の邪魔をする厄介者で、抜いても抜いても生えてくる…。
あまりいい印象を持たれない方も多いのではないでしょうか。
反面、アスファルトの割れ目から健気に花を咲かせる姿は、逆境に負けず頑張る人の代名詞になることもありますね。雑草魂なんて言葉が流行ったように、努力の象徴としてイメージする方もいるかもしれません。
この本は園芸研究家の柳宗民が、植物の特性についてまとめた図鑑のような一冊です。
専門的なポイントはきちんと押さえられていますが、優しい言葉で綴られた解説はとても読みやすく、時折添えられるエピソードにクスッとさせられます。
美しい花も厄介者の草も分け隔てない、筆者の草花に対する深い愛情を感じます。
そしてもうひとつの魅力は、植物ひとつひとつに添えられているイラストです。
細部まで描きこまれた水彩画は、自分自身が本物の植物を観察しているような気分にさせてくれる程、思わず見入ってしまいます。
ぜひお家の中でも四季の風情を感じながら読んでみて下さい。
読み終える頃には憎かった雑草も少し愛おしく見えるかも。
□柳宗民「雑草ノオト」筑摩書房、2007年
(y.s & t.m)
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2020年06月09日 図録&グッズで展覧会気分!
当館で5月24日まで開催予定だった「日・チェコ交流100周年 ミュシャと日本、日本とオルリク めぐるジャポニスム」展は、新型コロナウイルス感染拡大防止のための臨時休館以後、残念ながら展示再開を迎えることなく閉幕となってしまいました。
お客様から「展覧会は観れなかったけど、グッズはまだ扱っていますか?」とのお問い合わせも多く頂いています。
ご安心ください!!
ミュージアムショップでは美術館再開後も7月末までの予定で展覧会オリジナルグッズ、関連グッズの販売を行っております。
どの商品も数に限りがございます。どうぞお早めにミュージアムショップでお求めください!!
■ミュージアムショップ&カフェの営業時間について
当面の間、下記のとおりとさせていただきます。
展覧会期間中/ショップ10:00~19:00、カフェ10:00~17:00
展覧会期間外/ショップ、カフェともに10:00~17:00
(a.y & t.m)
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2020年06月03日 しずびの立体ロゴマークができました!
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2020年05月20日 ART at home ~自宅で楽しむアートな本~ ③
世界で最も知られるストリートアーティスト、バンクシー。
今回は謎多き覆面アーティスト、バンクシーを特集した雑誌のご紹介です。
2018年、彼の代表作品がオークション落札直後、自動的にシュレッダーが起動して裁断されるという出来事は世界中を驚愕させました。「シュレッダー事件」としてメディアで取り上げられたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。小池都知事のツイッターで彼の名を知った人もいるでしょう。特集では「シュレッダー事件」の真相から、経歴、彼が設立した認証機関“ペストコントロール”のことまで、様々な情報が満載です。
中でもバンクシーが手掛けた《世界一眺めの悪いホテル》の全貌は必見! ホテル内の細部まで華麗な写真と共に堪能することができます。また、彼の素顔を知る人物たちからの貴重な証言も見逃せません。
分かりやすい解説と共に、約100点の作品を紹介しているので、「そういえば作品はあまり知らないな」「ストリートアートの知識がないわ」なんて人でも十分楽しめます!
彼の魅力と作品の世界観が存分につまった内容です。ぜひこの機会にストリートアートの世界に触れてみるのはいかがでしょうか。
□「Casa BRUTUS 2020年3月号」マガジンハウス
(a.s & t.m)
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2020年05月14日 ブログで展覧会気分(4)
4回目の原稿を書いている本日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、静岡市の公共施設の休館延長が発表となりました。本展は休館のまま閉幕を迎えることになります。
版画など光に弱い作品は、作品保護の観点から長期間展示することが出来ません。本展でも、会期半ばで展示替えを行う予定でした。そのため、現在の展示室には飾られていない作品もあります。
しかも、チラシでこんな風に紹介していたものも…。
「初登場」は果たせませんでしたが、登場予定だった展示室はこちらです。
19世紀後半にヨーロッパでの日本美術への関心をかき立てた琳派の版本、型染めの型紙、浮世絵という3つの要素を紹介する序章の一部です。
展示風景。ケース内は『冨嶽百景』(千葉市美術館)、『伝神開手北斎漫画』(千葉市美術館、ラヴィッツコレクション)。
壁面は左から葛飾北斎《冨嶽三十六景 相州七里浜》(千葉市美術館)、葛飾北斎《冨嶽三十六景 隠田の水車》(千葉市美術館)、歌川広重《東海道五十三次之内 浜松 冬枯ノ図》葛飾北斎の《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》は、現代でも世界的に人気が高い作品ですが、19世紀後半のヨーロッパでも画家たちの目を惹いたようです。そのことを物語る作品がこちらです。チェコの美術の革新を目指して1887年に創立された「マーネス美術家協会」の展覧会を告知するためのポスターです。
アルノシュト・ホフバエル《「マーネス美術家協会第2回展覧会」ポスター》1898年 チェコ国立プラハ工芸美術館大きな波にさらわれそうになる人物に、救命の浮き輪が届こうとしています。大胆な波の表現に北斎の「浪裏」が連想されます。
船首の紋章の「S」「M」はマーネス美術家協会の頭文字、帆には「トピチェのサロン」と展覧会場名が記されています。下部には「マーネス美術家協会第2回展覧会」の文字と会期(11月3~30日)があしらわれています。保守的な美術界で溺れあがく芸術家に、先鋭的なマーネス美術家協会が救いの手を差し伸べるという象徴的な意味が込められています。
このポスターを描いたプラハ出身の画家で装飾美術家のアルノシュト・ホフバウエルは、プラハ美術工芸学校在学中から日本の浮世絵版画を集めていたといいます。本展には1898年から99年にかけてホフバウエルが描いたポスターが出品されていますが、これらのポスターの構図にも浮世絵の影響が感じられます。さらに、ホフバウエルは、1908年にマーネス美術家協会の機関誌『ヴォルネー・スムニェリ』に北斎や歌麿について論考を寄せてもいます。
展示室では、このホフバウエルのポスターを、北斎と広重の浮世絵版画が並ぶ壁のちょうど向かい側に配置しています。部屋の中央には北斎の版本や『ヴォルネー・スムニェリ』を置きました。浮世絵とチェコのポスターとが響き合う空間をお楽しみいただこうという趣向です。
展示風景。ところで、このホフバウエルのポスターは前回のブログで触れたように1901年の白馬会第6回展ミュシャらのポスターとともに出品され、ヨーロッパの最新流行を示すグラフィックとして日本にインパクトを与えたのでした。
日本美術の刺激から生まれたヨーロッパのポスターが、さらに日本へともたらされ、新しいイメージが生み出される。展示を通じてこのうねりを直接感じていただけないのが残念でなりませんが、本連載を通じて、めぐるジャポニスムの面白さを少しでもお伝えできれば幸いです。
展示風景。ケース内は右から杉浦非水装幀の菊池幽芳著『百合子』(愛媛県美術館)、橋口五葉装幀の夏目漱石著『虞美人草』、『モリエエル全集』(いずれも個人蔵、千葉市美術館寄託)。(k.y.)
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