• 2019年10月11日 静岡市美術館 来館者総数300万人達成!

    2010年に開館した静岡市美術館の来館者数が、昨日10月10日に300万人を達成しました!

    300万人目のお客様は、静岡市内からお越しの西家さん、笛田さんのお二人。
    お友達からの紹介で「印象派への旅 海運王の夢 バレルコレクション」展を知ったそうで、
    門外不出のバレル・コレクションが初めて日本で展示される事を聞いて、
    滅多にない機会だからとご来館くださいました。

    お二人には、静岡市美術館のオリジナルグッズなどの記念品を贈呈しました。

    おめでとうございます!

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    来年には開館10周年を迎える静岡市美術館。
    これからも、誰もが気軽に立ち寄れる”ちょっと面白い、街の中の広場”としての美術館を目指し、様々な展覧会や交流事業を開催していきます。
    皆様のご来館をお待ちしています。

    (c.o)

  • 2019年10月10日 英国王室より、アン王女ご夫妻がご来館!

    10月9日(水)、静岡市美術館にアン王女ご夫妻が来館され、開催中の「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」をご鑑賞されました。

    アン王女は、スコットランドラグビー協会の総裁を務めており、エコパスタジアムでのラグビーワールドカップ、スコットランド対ロシアを観戦するため来静、観戦前に当館にお立ち寄りいただきました。

    「印象派への旅」展では、スコットランドのグラスゴーで船舶の売買で大成功し「海運王」と称されたウィリアム・バレルが築いたコレクションを中心に紹介しています。

    バレル・コレクションすべてが日本初公開となる本展では、「グラスゴー・ボーイズ」や「スコティッシュ・カラリスト」といったスコットランドの画家など絵画作品も展示しています。

    アン王女は、展示作品を1点1点熱心に、特に馬の絵や海景画の作品をじっくりとご覧になっていました。

    当館にとっても、素晴らしい時間となりました。ありがとうございました!

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    アン王女とサー・ティモシー・ローレンス氏

    (c.o)

  • 2019年09月05日 「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」来場1万人達成!

    本日9月5日(木)に、「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」の来場者が1万人を達成しました!

     

    1万人目のお客様は、静岡県内からお越しの深澤さんご夫妻。
    前回の浮世絵展では母と娘で、今回はご夫婦で来館されたとのこと。
    お二人には、当館館長から記念品を贈呈しました。

     

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    展覧会をご覧になり、「油絵の作品のみと思っていたが、水彩画も印象的だった」とお話しいただきました。
    取材にも快く応じていただき、ありがとうございました。
    またのご来館をお待ちしています!

     

    (c.o)

     

    「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」

    会期:2019年8月7日(水)~10月20日(日)

    観覧料:一般1,300(900)円、大高生・70歳以上900(700)円、中学生以下無料

    *( )内は当日に限り20名以上の団体料金

    *障がい者手帳等をお持ちの方及び介助者原則1名は無料

  • 2019年08月08日 オリジナルビール開発裏話:「くるり」編

    もう一つのオリジナルビールは、静岡市文化振興財団をイメージした「くるり」です。
    こちらは、醸造長の斯波克幸さんが醸造してくださいました。
    斯波さんによると、こちらは濁った外見が特徴のHazy Pale Aleという今人気の高いスタイルで、
    通常の数倍ものホップを使って大胆に香り付けした、柔らかでふくよかな口当たりのビールとのこと!
    「くるりくるり」と軽やかに入れ替わる華やかな香り・・・ごくり。

     

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    (写真は昨年のもの)

     

    「くるり」は、多様な文化を振興し新たな文化の醸成に貢献する「静岡市文化振興財団」と、
    ワクワクドキドキが溢れる街づくりを目指す「静岡市」を象徴するような、
    “華やかで軽やか、ポップで楽しい”、そんなイメージのもと醸造してくださったとのこと!

     

    「あわい」と「くるり」、あなたはどちらのオリジナルビールが気になりますか?
    昨年度とはまたひと味違った2つのビール。
    既に心が決まっている方も、両方のビールが気になる方も、
    ぜひ今年の夜店市にて、2つのビールの飲み比べをお楽しみください♪

     

    夜店市は、8月10日(土)、11日(日)、12日(月・祝)(※各日15:00~21:00)の開催です。
    場所は、パルコの向かい側、小梳神社の目の前!皆様のご来場をお待ちしております。

     

    (a.y)

     

  • 2019年08月06日 オリジナルビール開発裏話:「あわい」編

    夜店市で販売するオリジナルビールは、「あわい」と「くるり」の2種類です。

     

    静岡市美術館をイメージした「あわい」は、
    華やかな香りのエール酵母と、スッキリとした味わいのラガー酵母の両方の特徴・・・
    ちょうど”あわい(間)”の特徴を持ったケルシュ酵母を使用したビールです。
    今回は、醸造士の福山康大さんが醸造してくださいました。

     

    5.あわい.JPG

    (写真は昨年のもの)

     

    ビールの名前の「あわい」は「間」を意味し、
    市民の皆さまと美術作品の「間」に立つ当館の役割をビールで表現してくださったとのこと。
    AOI BREWINGさんの熱い思いが伝わり、当館としては大変嬉しい限りです。
    どんな味がするのか、ますます気になります!

     

    「あわい」が楽しめる夜店市は、8月10日(土)、11日(日)、12日(月・祝)(※各日15:00~21:00)の開催です。
    パルコの向かい側、小梳神社の目の前のブースにて、皆様のご来場をお待ちしております!

     

    (次回は、もう一つのオリジナルビール「くるり」をご紹介します♪)

     

    (a.y)

     

  • 2019年08月03日 夜店市にてオリジナルビールを販売します!

    毎年恒例の「夜店市」にて、今年もAOI BREWINGさんとコラボしたオリジナルビールを販売します♪
    その名も静岡市美術館を表現した「あわい」と静岡市文化振興財団をイメージした「くるり」。
    昨年度からの継続性を大切に、今回も同じ2種類のビールをお願いしました。

     

    昨年と違うのは、それぞれのビールのご担当。
    AOI BREWINGさんの2人の醸造士(斯波さんと福山さん)が、昨年度とは担当するビールを交替して醸造。
    お二人の個性がどのようにビールに反映されるか…そのあたりも気になるところです。

     

    去る7月17日、「くるり」の仕込みにお邪魔してきました!

     

    1.タンク.JPG

    こちらは醸造長の斯波さんが、大袋から麦芽をお湯の入ったタンクの中に投入しているところです。↓

     

    2.麦芽投入.JPG

    ドババ~~~~~!重そう!
    1袋なんと25kgです。一気にあたりに香ばしくてやさしい香りが広がります。
    この容器1つでビール1,600杯分にもなるそうですよ。

     

    そして、パドルと呼ばれる金属の長い棒でタンクの中をかき混ぜます!
    酵素の働きをよくするため、しっかり攪拌(かくはん)します。
    (麦芽が容器にこびりつかないように…!)

     

    3.攪拌に挑戦.JPG

    実際やってみるとけっこう大変!
    ちょこっと混ぜただけでも、麦汁の熱気で体がぽかぽかしてきました。

     

    麦汁を隣のタンクに移送中、さきほどまで煮込まれていたタンクの中の液体の色を初めてチェックできました。

     

    4.ビールの色.JPG

    早くもビールの色ですね。
    どんな風味になるのか、楽しみです!

     

    「飲んで味わう静岡の文化」。
    気になる方は、8月10(土)、11(日)、12(月・祝)(※15:00~21:00)に開催する夜店市にぜひお越しくださいね♪
    場所は、パルコの向かい側、小梳神社の目の前です!

     

    また、その頃当館では「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」を開催中(8月7日(水)~10月20日(日))。
    外の暑さに疲れたら、ぜひ当館まで涼みにいらしてください!

     

    (a.y)

     

  • 2019年08月01日 海運王のコレクション、すべてが日本初公開!

    英国、スコットランド最大の都市グラスゴーにあるバレル・コレクションは、船舶の売買で大成功し「海運王」と称されたウィリアム・バレル(1861-1958)が築いたコレクションからなる美術館です。

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    現在のバレル・コレクション © CSG CIC Glasgow Museums Collection

    バレル・コレクションは時代や地域、ジャンルが多岐にわたるのが特徴ですが、本展ではそのなかから19世紀のフランス絵画、オランダのハーグ派、「グラスゴー・ボーイズ」や「スコティッシュ・カラリスト」といったスコットランドの画家など絵画作品をご紹介します。

    室内の風景や街中の人々の姿、海を描いた作品など、落ち着いた雰囲気の作品を眺めていると、バレルが好んだ作風というのが見えてきます。もし自分だったらどの作品を家に飾ろうか、そんな視点で作品を眺めてみるのも良いかもしれません。

    バレル・コレクションのなかでも特に大事にされてきた印象派の画家ドガの《リハーサル》は必見です。

    練習に励むダンサーたちを覗き見るようなひっそりとした空気が流れていますが、その構図は大胆です。

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    エドガー・ドガ《リハーサル》 1874 年頃 油彩・カンヴァス バレル・コレクション

    ©CSG CIC Glasgow Museums Collection

    また本展では、ファン・ゴッホが描いた画商アレクサンダー・リードの肖像が、同じくグラスゴーにあるケルヴィングローヴ美術博物館より出品されます。

    バレルはこのリードの他、何人かの画商から作品を購入することで、フランスやオランダの文化に触れていました。

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    フィンセント・ファン・ゴッホ《アレクサンダー・リードの肖像》 1887年 油彩・板

    ケルヴィングローヴ美術博物館 ©CSG CIC Glasgow Museums Collection

    バレルがグラスゴー市へ作品を寄贈する際、「大気汚染の影響が少ない郊外に作品を展示すること」「国外に持ち出さないこと」が条件だったため、この世界屈指のコレクションは永らく現地でしか見ることができませんでした。

    その門外不出のコレクションが、同館の改装に伴い海を渡って初来日を果たします。

    スコットランド議会の承認を経て海外への貸出が可能となったのですが、当初バレルが提示した条件は、海で荷物を運ぶことの恐ろしさを熟知していた海運王ならではのリスク回避と言えるでしょう(バレル卿、今回は空路で大事に輸送されるので、ご安心ください!)。

    (a.i)

    「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」

    会期:2019年8月7日(水)~10月20日(日)

    観覧料:一般1,300(900)円、大高生・70歳以上900(700)円、中学生以下無料

    *( )内は前売りおよび当日に限り20名以上の団体料金

    *障がい者手帳等をお持ちの方及び介助者原則1名は無料

     

    ★前売券:8月6日(火)まで販売

     

    静岡市美術館、チケットぴあ[Pコード:769-762]、ローソンチケット[Lコード:41811]、セブンチケット[セブンコード:076-081]、谷島屋(パルシェ店、マークイズ静岡店、高松店、流通通り店)、戸田書店静岡本店、MARUZEN&ジュンク堂書店新静岡店

  • 2019年07月12日 初摺と後摺 摺りの違いを楽しむ 歌川広重「名所江戸百景 両国花火」

    真っ暗な夜空にあがる大きな花火。
    川には舟がたくさん浮かんでおり、橋の上にも多くの見物客が描かれています。

    右の初摺(しょずり)は、打ち上げ花火がパッと花開いた瞬間を捉えたもので、
    周辺の風景も花火により明るく照らされています。
    対して左の後摺(あとずり)は花火があがった後のキラキラとはかなく散っていく様子が表現されています。
    周辺も夜空と境目がわからないほど暗く、寂寥感が漂う作品です。

    同じ作品でも異なる摺りを比較し楽しめるのは版画ならでは。
    どちらも広重最晩年の大作「名所江戸百景」を代表する夜景の傑作です。

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    歌川広重「名所江戸百景 両国花火」 安政5年(1858)8月、大判錦絵、アレン・メモリアル美術館蔵
    右:初摺、左:後摺

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  • 2019年07月11日 富士は日本一の山 葛飾北斎「富嶽三十六景 山下白雨」

    白雨(はくう)とは夕立のこと。
    山下を暗くし、右下に稲妻を走らせることで、雨を描かずとも山麓に降る夕立を示しています。
    対して富士の頂は青空の中に堂々とそびえています。
    まさに「雷さまを下に聞く、富士は日本一の山」という唱歌のとおり、雨雲すら届かない富士の高さが表現されています。
    「富嶽三十六景」シリーズの代表作のひとつです。

    北斎がこの揃物を描いたのは70歳を過ぎた天保2-4年(1831-33)頃。
    北斎は「森羅万象を描き尽くした」と言われるほど、
    90歳で没するまで美人画、風景画、花鳥画など肉筆・版画を問わず旺盛な作画活動を続けました。

    3-2 葛飾北斎《「冨嶽三十六景 山下白雨」》.jpg

    葛飾北斎「富嶽三十六景 山下白雨」 天保2-4年(1831-33)頃、大判錦絵、アレン・メモリアル美術館蔵

    (s.o)

  • 2019年07月10日 歌麿の大首絵-表情に迫る 喜多川歌麿「婦人相学十躰 面白キ相」

    鏡を手に身支度をする女性。
    お歯黒を差していることから、新婚女性の初々しい化粧の様子を描いたものでしょうか。
    ほつれた髪もそのままに口を突き出し、熱心にお歯黒を確認する微笑ましい姿が描かれています。
    表情やしぐさにより、女性の心情までもが見事に表現されています。
    歌麿は細部まで女性の魅力に迫った美人大首絵(おおくびえ/胸像)で人気を博しました。
    一方、髪の毛の繊細な彫りや背景の雲母摺(きらずり)、着物の空摺(からずり/エンボス加工)など、
    彫師・摺師の高い技術も見逃せません。
    この作品は、まさに浮世絵の黄金期を迎えた寛政期(1789-1801)の、歌麿を代表する美人画のひとつです。

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    喜多川歌麿「婦人相学十躰 面白キ相」 寛政4-5年(1792-1793)頃、大判錦絵、アレン・メモリアル美術館蔵

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