-
2012年12月13日 12/1 アドベントカレンダーをつくりました!
ここ数日は、吐く息が白くなるほどの寒さですね。
今年は念願のホワイトクリスマス、ここ静岡でも見られるでしょうか。さて、12月1日(土)、
プレゼントワークショップ vol.6「クリスマスの準備をしよう!」を開催しました。昨年度よりスタートしたこの”プレゼントワークショップ”シリーズは、
記念日などに合わせて実施しています。家族や、大切な人のことを想いながら、その気持ちをかたちにし、プレゼントをつくります。
ワークショップの最後には、プレゼントを手渡しするのも、本ワークショップの特徴です。過去の”プレゼントワークショップシリーズ”の様子は、↓から覧いただけます。
vol.1 父の日(昨年度)
vol.2 敬老の日(昨年度)
vol.3 母の日
vol.4 父の日
vol.5 親子の日12月のはじまるこの日、カレンダーを見て
子どもたちは “もうすぐクリスマス!”と、わくわくした気持ちになるのではないでしょうか。
(大人になると、今年もあと1ケ月か…と、どちらかというと後ろ向きな気持ちになりがちですが…)今回は、クリスマスまでの日を、毎日カウントダウンして楽しめる
「アドベントカレンダー」づくりに挑戦しました。アドベントカレンダー…あまり聞きなれない言葉ですね。
日本ではまだ一般的ではないかもしれませんが、海外ではメジャーなようです。どんなものかというと…
クリスマスまでの期間(=アドベント…日本語では待降節、降臨節などと言います)を
より楽しく過ごすため、12月1日から24日までの間(地域や宗派によって異なります)を
カウントダウンしていく”日めくりカレンダー”のことです。日付の書かれたカレンダーの小窓を、毎日1つずつ開けていくなど、そのしかけも千差万別。
もちろん市販品もありますが、家族で手作りすることも多いようです。…ということで、今回は、しずびオリジナル!の、
ちょっと変わった「アドベントカレンダー」をつくります!「これが、今日つくるアドベントカレンダーです!」
「どこがカレンダーなのー?」
じつは…
まん中のツリーは剥がすことができ…
24等分されています。
それぞれ裏には番号が書いてあって…
1日は1と書かれたパーツを、2日は2を…と、
毎日、その日の数字のパーツをひとつずつ、カレンダーの日付の上に貼っていくと…
24日、クリスマスツリーが登場!絵が完成する、というしかけです。
ツリーの部分は、布でできています。
「ふわふわだ!」
「サンタさんのお洋服の生地だ!」
早速制作に取りかかります。
まずは、ツリーの中に描く図柄を決めます。
ワークシートでクリスマスのイメージや思い出を言葉にし、それを絵にしていきます。
図柄が決まったら、それをシール状シートにもう一度描きます。
それをはさみで切りぬいて…
シールをはがし…
ツリー型の布に貼ります。
その上から…刷毛で絵具を塗っていきます!
「布に描くのも、刷毛で塗るのもはじめて!」という子がほとんど。
最初のひと筆はみんな緊張…。
でも、やりだしたら早い早い!
ツリーがどんどんと色づいていきます。塗り終えたら、シールをそぉっとはがします。
すると…
その部分がマスキングされて、ツリーの中から
みんなの「クリスマスの思い出」が浮かび上がります!
次は、ベニヤに色を塗ります。
さっきより大きな刷毛で、全身を使って、大きなベニヤを塗っていきます!
塗り終わったら、型紙をはがして…
中に数字を描いていきます。
そして…完成した作品がこちら!
しかし…今日はこれで終わりではありません!
ツリーを切って…
ひとつひとつのパーツを丁寧にラッピング。
忘れず表に数字を書いて…これを24回繰り返します。
紙袋の中に入れたら、やっと完成!
16時、お父さんやお母さんに今日つくったアドベントカレンダーをお披露目します!
「どこがアドベントカレンダーなの?」
子どもたちが「これはね…」と、アドベントカレンダーのしかけを伝えます。
おうちに帰って、さっそく1のパーツを貼ってくれたかな?
きっとこんな感じになっていることでしょう…!
クリスマスまであと12日!
ツリーの姿が半分、見えてきた頃でしょうか。家族のみんなは、ツリーの中に何が描かれているかは知りません。
クリスマスまでの1日1日を、今回のアドベントカレンダーでさらに楽しく、
家族みんなで、ワクワクしながら過ごしてくださいね。(m.y)
-
2012年11月24日 今日はロートレック、明日はドニの誕生日!
ストラスブール美術館展も残すところ20日を切りました。
まだご覧になられていない方、お早目に静岡市美術館にお越しください!
ということで、本日は画家たちの誕生日を祝いながら、展覧会の見どころをご紹介するという好評企画(?)の第2弾。
今週末はなんと2人の画家が誕生日を迎えます。
まずは本日11月24日生まれ、生きていれば御年148歳、
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック さんです。
長い名字から推察できるかもしれませんが、彼は貴族の息子として1864年に南仏のアルビという町に生まれました。
1882年に画家を志してパリに出た彼は、キャバレーの踊り子や女優など華やかな都市生活を彩る女性たちの姿を描き、また数多くのポスターを制作したことでも知られています。
今回の展覧会では、マルセル・ランデールという女優を描いた作品をご紹介しています。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 《マルセル・ランデール嬢の胸像》1895年 8色リトグラフ・紙 ストラスブール美術館
このマルセル・ランデールは「赤毛のマルセル」とも呼ばれ、当時のパリでは1、2を争う女優の一人でした。ロートレックは彼女のことを気にいっていて、なんと24回も(!)マルセルが出演する同じ演目を見に行っていたとか。この作品以外にも、彼はマルセルを描いた作品をたくさん残しています。
そして明日25日は、モーリス・ドニの誕生日。
1870年生まれ、生きていれば142歳です。
ゴーギャンの影響を受け、平面的な彩色、画面構成を特徴とした「ナビ(預言者の意)派」の一人であったドニは、家族や友人などの身近な人々のいる風景を多く描きました。またキリスト教美術の復興にも力を注ぎ、教会のステンドグラスなども制作しています。
今回の出品作の《室内の光》には、そうしたドニの2つの特徴がよくあらわれています。
モーリス・ドニ 《室内の光》 1914年頃 油彩・カンヴァス ストラスブール美術館
この作品では、彼の妻と娘たちが描かれ、一見幸せな家族の肖像画なのですが、娘たちの取るポーズは、祈りや神への感謝を表すための奉納を表しており、神への愛という意味も持たせています。いわばドニなりの「愛の象徴」として描かれている作品なのです。
また、ドニは調和と均衡を大切にし、この作品の中でも右の果物盆を持つ娘と、背景の壁画の人物のポーズを同じにするなどして安定的な構図を作り出しています。
ちなみに私生活でも良き夫、良き父だったそうで、娘が文学に興味を持ったときはお互いにアイデアの交換などもしていたようです。
ドニの幸福感があふれ出ているような作品で、見ているこちらも幸せな気分になってきませんか?
と、いうことで、
ロートレックさん、ドニさん、お誕生日おめでとうございます!
(K.O)
-
2012年11月18日 「Shizubi Project 2 ひそやかな眼差し 小林且典」11月25日まで開催中です!
展示室では「ストラスブール美術館展-モダンアートへの招待」が好評開催中ですが、
エントランス・多目的室では、「Shizubi Project 2 ひそやかな眼差し 小林且典」が同時開催されています。
こちらの展示、タイトル通り”ひそやかに”、実は8月28日から始まっておりました。
そして、会期も残すところあと一週間ほど…。
遅くなりましたが、関連イベントのご報告も兼ねてご紹介したいと思います。
「Shizubi Project」とは、当館のどなたでも無料でお入り頂けるエントランスホール、多目的室の
開放的な空間を活かして、現代のさまざまな美術の姿をご紹介するプロジェクト。
第1回目は昨年度、彫刻家の袴田京太朗さんをご紹介しました(→https://shizubi.jp/event/20110712-1023.php)。
第2回の今年は、彫刻家・写真家の小林且典さんを取り上げています。
「彫刻家・写真家」とあるように、小林さんは、彫刻作品制作して、その作品を自ら写真に撮る、
というスタイルをとっていらっしゃいます。
手前に映っている作品はブロンズで出来ていますが、
向こう側の壁には、そのブロンズを映した写真作品がかけられています。
また今回の展示では、最新作だけでなく、小林さんのこれまでの作品も展示しています。
イタリア留学時に出会ったろう型鋳造法をもとに制作されたブロンズ作品のほか、
フィンランドの芸術家村フィスカルスでの滞在を機に始めた、木のシリーズ。
写真作品もゼラチンシルバープリント、カラープリントのほか、
プラチナプリントという、字のごとく「プラチナ」を使った焼き付け方法で印画された作品まで、
ダイジェストではありますが、ご紹介しています。
永い時間を生き抜いてきたような佇まいをみせるブロンズ彫刻と、
その彫刻を撮影しながらも、どこか人の気配を匂わせる写真作品。
ふらりと美術館に訪れた方々が、小林さんの作品世界に惹きこまれるかのように
じっくりと鑑賞している姿が、会期中よく見られました。
この想定外の作品との出会いが、まさに「Shizubi Project」の醍醐味です。
そして!
今回の展示にあわせて、『小林且典作品集 ひそやかな眼差し』が
当館監修のもと、みすず書房さんから刊行されました!
西洋美術史家の岡田温司さんによる素敵なテキスト、
平野太呂さんによるアトリエ撮りおろし写真、当館学芸員の解説2本のほか、
インスタレーションビュー、英訳が付録でついてきます。
内容も盛りだくさんですが、小林さんの作品に通じるような、
カタログというより美しい本に仕上がりました。
こちらの作品集は一般書店でも販売してますが、、当館でお買い求め頂くと
小林さんのサイン入りになります!(数量限定、ご購入の詳細はこちら→https://shizubi.jp/cafe/mailorder.php)
この作品集の刊行を記念して、去る9月29日(土)に
小林さん、岡田温司さん、当館学芸課長の以倉による対談イベントが行われました。
台風17号直撃のなか、お越し頂いた方々、ありがとうございました!
また、9月30日、11月10日は小林さんによるアーティストトークを行いました。
当日は小林さん愛用のカメラ(しかも手作りのレンズ!)を見せて頂いたり、
ブロンズの制作方法など、作品を前にお話して頂きました。
参加して下さった方からも質問が出るなど、終始和やかな雰囲気でした。
長々と書いてしまいましたが、
「Shizubi Project 2 ひそやかな眼差し 小林且典」は11月25日まで開催中です!
どうぞお見逃しなく!
(a.i)
-
2012年11月16日 プレゼントワークショップvol.7「新年だ!うるし塗りの竹スプーンをつくろう」を開催します!
気が付けば街並みはクリスマス飾りで彩られ、寒さも深まってきた今日この頃。
美術館館内は暖かく、ほっと落ち着きます。ただ今開催中の展覧会「ストラスブール美術館展」をはじめ、様々なイベントの開催を予定しております。
今日はその中でも、おすすめワークショップを、開催に先駆けてちょっとご紹介させていただきます。皆さんご存知のとおり、静岡には竹細工や漆工芸などの伝統工芸が今も伝わります。
その伝統工芸を取り入れ、また地域の竹林整備も兼ねた「うるし塗りの竹カトラリー」制作の授業に取り組まれている特別支援学校の先生との出会いから、このワークショップが生まれました。
そう、今回は当館恒例のプレゼントワークショップ第7弾として、うるし塗りの竹スプーンをつくります。
新年の準備に、手作りのスプーンを2本つくって、自分と大切な人への贈り物にしよう、というものです。日時:12月15日(土)、1月6日(日) 両日とも13:00~16:30 【全2回】
参加費:1,000円(材料費含む)
対象:小学生4年生以上 20名
技術指導/協力:静岡県立静岡北特別支援学校南の丘分校 教諭・生徒制作は一枚の竹板を削りだすところから始まります。
また、安全面がしっかりと配慮された、本物のうるしを使う本格的な内容です。それでは、ワークショップ2日間の工程をご紹介していきます。
●1日目●
スプーン型を写し取った竹板をクランプで固定した後、専用の彫刻刀とノミを持って丸く円を描く様に削っていきます。
粗方けずれたら、微調整をかけます。
やすりをかけたら、スプーンのくぼみの完成です!
次は糸のこを使って、スプーン型に削り出します。ギコギコギコ…
削り出せました!
1日目の工程はここまで!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ワークショップ本番では、参加者の皆さんのスプーンをいったんお預かりし、学校にてベルトサンダーを使った削り作業を行います。
作業に習熟した生徒さんが、参加者の皆さんのスプーンを1本1本大切に削りだします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●2日目●
紙やすりでやすりがけを行ったあと、本物のうるしを使った塗り作業に入ります。
これがうるしです。NOA漆という、かぶれにくいうるしを使用します。
直接うるしに触れることのないよう、二重に手袋を装着。
通常、うるしは直接肌に触れることがなければかぶれませんが、空気中の成分による刺激を避けるため、この装置を用いて万全の対策をとります。
筆を使って、丁寧に塗っていきます。
すくう部分を二度塗りして…
完成です!竹の素朴な質感と、うるしの光沢がとても美しく、上品な仕上がりです。ワークショップでは、スプーンを包むための「折形」も体験していただきます。
申込締切は今月末、11月30日(金)まで。
小学校4年生以上の方であれば、どなたでも参加できます。特別支援学校の先生、生徒さんが丁寧に教えてくれますよ。
お申込みはこちらから↓
https://shizubi.jp/event/vol7.php
皆さんのご参加をお待ちしております。 (s.m)
-
2012年11月10日 明日11/11はシニャックの誕生日です
ストラスブール美術館展では、約60作家の作品をご紹介しています。
当然ながら、展覧会会期中に誕生日を迎える画家もたくさんいる訳なのですが・・・
なんと明日は、今回のポスター・チラシのメイン画像になっている、ポール・シニャックの誕生日!
生きていれば、御年149歳です(1863年うまれ)。
今回の展覧会の中でも担当者一押しのシニャック。
スーラとともに当時としては最先端の光学研究をもとに、筆触分割の技法を用いて制作を行った、新印象主義の代表作家の一人です。
↑ポール・シニャック《アンティーブ、夕暮れ》1914年 ストラスブール美術館
今回の出品作品からもわかるように、シニャックは現実の風景の再現よりも、
色彩がもたらす絵画的な効果を優先させました。
実際、彼は目の前の風景を見て描くのではなく、代わりにアトリエで、事前に書き留めた
一日の様々な時間を描いた水彩画やエスキースなどをもとに風景画を制作したそうです。
港に降り注ぐ夕暮れの光がきらめく様子を、様々な色を使って表しています。
南フランスの港町の美しい一瞬へのシニャックの感動があらわれているようです。
ちなみに、シニャックの作品には海を描いた作品が多いのですが、
これは彼がマリンスポーツ好きだったことも関係しているようです。
購入したヨットはなんと30隻以上!
そしてそのヨットで1907年には、イスタンブールにも出かけています!!
ヨットのネーミングもおしゃれで、「オランピア」(画家マネの代表作から)、「ワルキューレ」
(作曲家ワグナーの作品から)、「シンドバット」などなど。
1892年にブルターニュから南仏に引っ越した時も、ヨットで移動したんだとか。
まさに「海の男」なのかもしれませんね。
長くなりましたが、
シニャックさん、お誕生日おめでとうございます!!
(K.O)
-
2012年11月09日 11/18コンサート チケット好評発売中!!!
ストラスブール美術館展、オープンから2週間たちました★
オープン以来たくさんの方にご来場いただいております。
そして、まもなく関連事業の第一弾
コンサート「美術と音楽の幸せな出会い」 が
11月18日(日)に開催されます。
ご出演いただくのは、
シカゴ交響楽団など世界各地の有名オーケストラとの共演もある、
ストラスブール近郊在住のピアニスト、パトリシア・パニーさん。
現在はスイス国立ベルン芸術大学教授も務められています。
静岡でのコンサートは2005年、2009年、2011年に続いて4回目で、
ファンの多いピアニストです!
今回は、開催中のストラスブール美術館展に合わせ、
途中展覧会出品作品の画像を背景に投影しながらの演奏もあります。
「美術と音楽の幸せな出会い」をこの機会にぜひお楽しみください!
チケットは当館受付にて発売中。
残りわずかとなっておりますので、お早目にお買い求めください。
【曲目などイベントの詳細はこちら】
(K.O)
-
2012年10月27日 ストラスブール美術館展 オープンしました!!
お待たせしました!
「ストラスブール美術館展 モダンアートへの招待」本日からオープンです!
昨日は関係者をお迎えして内覧会が開催されました。
式ではストラスブール美術館のピエトルジック学芸部長からもお祝いのメッセージをいただきました!
さて、展示室内はこのような雰囲気になっています。
ほかにもたくさん紹介したいのですが、
この続きは美術館に来てのおたのしみ。
そして、本日に引き続き、明日28日(日)も本展開幕を記念し、先着50名様に素敵なプレゼントがあります!!
芸術の秋は是非静岡市美術館でお過ごしくださいね★
(K.O)
-
2012年10月16日 ストラスブール展、準備中!
朝晩冷えるようになってきましたが、いよいよ「芸術の秋」も本番ですね!
さて、静岡市美術館の「芸術の秋」は、「フィンランドのくらしとデザイン」に変わりまして、
「ストラスブール美術館展 モダンアートへの招待」 です(10月27日から開催)。
フランスのアルザス地方の町・ストラスブールの近現代美術館の作品を中心に、
ロセッティ、ゴーギャン、シスレー、シニャック、ピカソ、マグリットなど、
どこかで耳にしたことのある西洋美術の巨匠たちが多数展示されますよ~
現在美術館は「ストラスブール美術館展」に向けて、少しずつ準備が始まってます。
エレベーターの扉(B1、1階)はマリメッコから、模様替え。
エレベータを降りた、3階のエントランス前もこんな感じに変わりました!
両方とも展覧会のポスターデザインがベースになっています。
展覧会まであと1週間ちょっと。
前売券も好評発売中です!どうぞお楽しみに!
(K.O)
-
2012年10月04日 フィンランドのくらしとデザイン展 2万人、3万人達成! & 講演会のご報告
「フィンランドのくらしとデザイン―ムーミンが住む森の生活」展の来場者が、
9月20日(木)に2万人を達成、10月1日(月)には3万人を達成しました!開催20日目での2万人達成、31日目での3万人達成は、
昨年度実施した「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」展と並び、最速です!
記念すべき2万人目のお客様は、掛川市よりお越しの菅沼さんご一家!
子どもの頃、学校で「ムーミン踊り」(?)なるものをした思い出があるというお母様、展覧会のお目当てはムーミンとデザインとのこと。
そして、3万人目のお客様は、静岡市内よりお越しの鹿沼さん親子!
ちょうどこの日はトークフリーデーでした。
親子で楽しくお話ししながら、ご鑑賞いただけましたでしょうか?菅沼さん、鹿沼さんには、当館館長より記念品を贈呈しました。おめでとうございます!
さて、「フィンランドのくらしとデザイン」展では、関連イベントとして講演会を2本開催いたしました。
開幕初日の9月1日(土)に「アクセリ・ガレン=カレラと民族叙事詩『カレワラ』」を開催。
フィンランド、エスポーという都市にあるガレン=カレラ美術館のコレクション主任、ミンナ・トゥルティアイネン氏を講師に迎えました。
フィンランドでは、国民的画家として知られているアクセリ・ガレン=カレラ。
近年、オルセー美術館で大回顧展が開催されるなど、世界的にも再評価が高まっている画家のひとりです。民族叙事詩『カレワラ』は、フィンランド文学のうち最も重要なもののひとつとされています。
ロシアの支配下にあったフィンランド。『カレワラ』を題材に多くの芸術家が音楽や絵画などを制作、民族意識を高めたというお話も。
ガレン=カレラという画家を通して、フィンランドの歴史も垣間見えました。本展には出品されていませんが、アフリカ滞在時にはこのような明るい色彩の作品も制作していたそう。
また、フランス留学している時に触れた浮世絵の影響もあるのではというお話もあり、ガレン=カレラが多様な表現を取り入れていたことがわかりました。
展覧会ではガレン=カレラの油彩画、挿絵原画、工芸品など約40点を出品しています。
ガレン=カレラをはじめとする画家たちの作品を通じて、フィンランドの国について、じっくり知っていただく機会になれば幸いです。
また、9月22日(土・祝)には「北欧デザインの中のフィンランド・モダンデザイン」を開催しました。
「北欧デザイン」研究の第一人者である、島崎信氏(武蔵野美術大学名誉教授・日本フィンランドデザイン協会理事長)を
講師にご講演いただきました。
国土の78%が森というフィンランド。
フィンランドの風土や歴史、文化などからフィンランドデザインが生まれた背景などもお話しいただきました。「”使う人の事を考えたデザイン”だから、長い年月がたっても残っている」という
島崎先生のお言葉、みなさん印象深かったようです。
また、フィンランドの文化と日本の文化には共通点が多いというお話も。
お客様からのアンケートには「フィンランドのデザインを見るとなぜかホッとする理由がわかった」という声もありました。「フィンランドのくらしとデザイン―ムーミンが住む森の生活」展は、
フィンランドのライフスタイルを紹介するこれまでにない大規模な展覧会です。
会期も残すところ数日となりました…本当にあっという間です。
この連休は静岡市美術館へ、ぜひお越しください!
みなさまのご来館をお待ちしています!(c.o)
-
2012年09月18日 フィンランド展 観覧1万人達成!&ヤンネ舘野コンサートのご報告
9月9日(日)、「フィンランドのくらしとデザイン―ムーミンが住む森の生活」展の観覧者が、
開幕9日目にして1万人を突破しました!
1万人目のお客様は、愛知県春日井市からお越しの永井さんご一家!
フィンランド展のために、遠方からご来館いただきました。ありがとうございます!
永井さんご一家、実は5人家族だそうで、中学生のお兄さん(お姉さん?)は、おうちでお留守番されていたそうです。今度は家族みんなで遊びにいらしてくださいね♪
エントランスホールに設置されている『森の家』の前で、当館館長より記念品を贈呈。
おめでとうございます!そして同日、ヤンネ舘野トーク&コンサート「フィンランドの響き」を開催しました。
ヘルシンキ出身のヴァイオリニストのヤンネさん。ピアニストの舘野泉氏を父に、ソプラノ歌手のマリア・ホロパイネン氏を母に持ち、まさに二つの祖国「フィンランドと日本」で活躍していらっしゃいます。
今回は、バリトン歌手の井上雅人さん、ピアニストの水月恵美子さんが共演。
フィンランドの作曲家による作品や、フィンランド歌曲を中心に演奏いただきました。ヤンネさんのヴァイオリンは、優しく流れる風のよう。お人柄をそのまま表しているようです。
ぬくもりのある井上さんの歌声が、会場いっぱいに(お腹にも!)響きます。
水月さんの軽やかなピアノの音色。「フィンランドの川の流れを感じました」というお客さんの感想も納得です。
演奏の合間には、フィンランドのお話もたくさん。
フィンランド滞在時の体験談や、フィンランド語と日本語のちょっと変わった共通点など、ユニークなお話ばかりでした。アンコールは、お三方一緒に。
会場はお客様の大きな拍手に包まれました。
たくさんのご来場、ありがとうございました!おまけ。
終演後のお三方。ロゴマークを使って、こんなに楽しい写真がとれるなんて!(c.o)
HOMEBLOG