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2012年03月08日 『しずびチビッこプログラム』、ダイジェストでお送りします…!
去る2月11日(土・祝)、『しずびチビッこプログラム 第5回』を実施しました。
今回で5回目、いつもたくさんのご応募、ありがとうございます!このイベントは、小さな子ども達(2歳以上の未就学児)がアートプログラムを体験している間、保護者の方には展覧会鑑賞を楽しんでいただくというもの。
さっそく、第5回の様子をご報告します!
まずはじめは、チビッこプログラム恒例の、フリース素材の、ファスナーでつながる『巨大ニョロクッション』をみんなで完成させよう!の時間です。アーティスト関野宏子さんが手掛けた『巨大ニョロ』さんは、子ども達みんなの人気者!ちょっと緊張気味の子ども達の心をすぐにほぐしてくれるのです。
メインプログラムのはじまりです!
子ども達は「今日は何するの~?」と興味津々。
今回は、開催中の「竹久夢二と静岡ゆかりの美術」展の関連イベントでもおなじみの、https://shizubi.jp/blog/2012/02/post-72.php(過去ブログ、チェックしてくださいね)
夢二が描いた図柄のハンコと日本の文様のハンコを使って、オリジナルのもようをつくろう、というものを楽しみました!えいっと押していきます。
小さい子どもの手には少し大きめのハンコ。
ちょっと難しかったかな、、と思いつつも、
子ども達の勢いは止まりません!
たとえば、イチゴの実は赤系、葉っぱは緑系で…
なんて、大人だったから選びがちですが、
子ども達は自由です!
こんな、ブルーベリーのようなイチゴになりました。
まだまだ続きます。
イチゴのへたは「おうかん!!」・・・たしかに^^
椿の花は「ふうせんだよ!!」・・・なるほど!
ハンコを押して、現れた形を自由に楽しむ子ども達。
おじいちゃん、おばあちゃんたちに「ポストカード」を、
自分用に「らくがき帳」を、
おかあさんへのプレゼントに「カレンダー」をつくりましたよ♪
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続いて、すっかり遅くなってしまった第2回、第3回のチビッこプログラムの模様もあわせてご報告させてください。
第2回では、「歌川国芳」展に関連したプログラムを行いました。
まずは、江戸時代の人たちも楽しんだという”影絵あそび”を子ども達も体験!
国芳が描いたモチーフのシルエット当て…(幕末の影絵指南書からも出題しましたよ♪)
続いて、手影絵あそびです。
こんなものも投影してみました♪
つぎに、大の猫好きだった国芳の《其まゝ地口猫飼好五十三疋》のネコシールを貼って、
お話や、しおりをつくりましたよ♪
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続いて 第3回も、お送りします!
第3回は「セガンティーニ」展に関連した内容で、マスキングテープを使って絵を描きました。
まずは、セガンティーニが描いた絵をみんなで鑑賞します。
「空がきれいだね~」
「牛さんがよだれたらしてる!」…お水を飲んでいるのですけどね^^
つづいてセガンティーニさんの「パレット」をつくろう!です。
パステル調のテープを絵の具に見立てて、紙のパレットに貼っていきます。
パレットが出来上がったところで、、
いよいよ「テープ」で絵を描いていきます!
セガンティーニが描いた牛型の紙に、いろんな色のテープを組み合わせて、貼っていくと、
こんなにカラフルな牛ができあがりました!
子ども達は、一枚一枚、こだわりをもって、貼り合わせているのですよ!その後、みんなの牛を、セガンティーニの絵の背景に配置してみました。
牛さんを遊ばせている子もいましたよ^^
カラフルな牛さんは、セガンティーニの額の中に配置して、
まわりも、テープで描いていきます。ぜひ、家で飾ってくださいね♪
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「しずびチビッこプログラム」は来年度以降も続きます!
年間スケジュールもアップされておりますので、
「この展覧会は鑑賞したい!」という親御さん、ぜひ、チビッこプログラムも合わせてお申込みくださいね。
これからも、小さな子ども達のための、楽しいアートプログラムを実施していきます!
(s.m) -
2012年02月17日 週末は静岡市美術館へ!
「竹久夢二と静岡ゆかりの美術」展は、明日から後期展示がスタートします。
後期展示では、第3章の内容が一新します!
平野富山(ひらのふざん)は静岡市(江尻)生まれの彩色木彫家です。
仏画を木彫に描くような精緻で迫真的な描写力は、布目の質感までも再現しています。ぜひ間近で、じっくり、ご覧ください!
さて、今週末も「しずびオープンアトリエ はんこでつくろ!夢二デザイン」を開催します。
先週は各回とも、開始10分前にはチケットが完売してしまったため、
せっかく足を運んでいただいたにもかかわらず、
ご参加いただけなかったお客様もいらしたかと思います。
申し訳ありませんでした。チケットは当日朝10時より、当館インフォメーションにて販売しております。
参加ご希望のお客様は、少し早めにお越しいただき、チケットをご購入いただければ幸いです。当日は、展示室への再入場も可能ですので(スタッフが日付印を押印します)
オープンアトリエと併せて、ぜひ展覧会もご覧ください。チケットをご購入いただき、展覧会をご観覧いただいた後、オープンアトリエ…
というプランがおすすめです!オープンアトリエは、作品をより深く理解できる内容となっています。
開始してまだ4回目ですが、5つあるプログラムのすべてを体験いただいた方も!
すでにご参加いただいた方も、まだの方も、週末はぜひ静岡市美術館へ!
(m.y)
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2012年02月10日 2/26 ピーター・バラカンの「音を見る。アートを聴く。」 第5回のお知らせ
2/26(日)に開催するトークイベント
「ピーター・バラカンの『音を見る。アートを聴く。』」
第5回「現代音楽をあそぶ」のお知らせです。「現代音楽」と聞くと「難解なもの」という印象をもたれる方が多いのではないでしょうか。
ですが、実は私たちが普段耳にしているポピュラーミュージックやロックの中にも、
現代音楽の方法を生かした作品を聴くことができます。
それらの音楽を耳にした私たちは、決して「難解なもの」として捉えていません。今回のイベントでは、身近なポピュラーミュージックなどを通して現代音楽を聴き、
本来あるべき音楽の姿としての「楽しさ」を、現代音楽の中に見てみようと思います。今回のゲストは、キーボード奏者、作曲家、映像作家、フォトグラファー、ライトペインティング作家等、
多方面で活躍中のモーガン・フィッシャーさんです。フィッシャーさんのプロフィールはこちらをご覧ください。
今日は、当日の内容を少しだけご紹介します。
その1:フィッシャーさん秘蔵の、珍しい楽器の生演奏!
アナログからデジタルまで、種類や時代を越えた素晴らしい楽器コレクションをお持ちのフィッシャーさん。
当日は、その中からいくつかの楽器をお持ちいただき、演奏してくださいます!どのような楽器かというと…
・Triadex Muse
約40年前につくられた、シンセサイザーの原型ともいうべき楽器です。
その他にも…
見たことのない楽器ばかり!
一体どんな音がするのでしょうか…
当日の演奏が楽しみです!
その2:ライブサンプリングによる曲作りも!
現代音楽家として有名なスティーヴ・ライヒも、この手法を用いて作曲しています。
実際にミニマルミュージックが生まれる現場を、みなさんにも味わっていただければ幸いです。さて、最後にフィッシャーさんからの問題です。
この文章は、いったい誰が、いつ、書いたものでしょうか?
答えは当日のイベントでフィッシャーさんよりご紹介します!
(後日ブログにもアップします)さて、こちらのイベントの申込締切日は2/14(火)となります。
皆さまのお申込み、お待ちしております!
※応募者多数の場合は抽選となります。予めご了承ください。イベントの詳細、お申し込みはこちらです。
(m.y)
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2012年02月08日 しずびオープンアトリエ、はじまりました!
2/4(土)からスタートした
しずびオープンアトリエ「はんこでつくろ!夢二デザイン」。
初回からたくさんの方にご参加いただきました!ありがとうございます。今日はオープンアトリエの内容や、当日の様子をご紹介します。
これから3/25(日)まで、毎週土日に1日2回開催しますので、
皆さんぜひご参加ください!(2/11(土)はおやすみです。)今回のオープンアトリエでは、
只今開催中の展覧会「竹久夢二と静岡ゆかりの美術」展に合わせ、
夢二作品をもとにした「消しごむハンコ」を利用して、
ぽち袋やカレンダー、レターセットなど、全5種類の中から
好きなプログラムを選んで制作します。竹久夢二と言えば、叙情的な”夢二式”美人画を思い浮かべる方が多いと思います。
それらの作品の細部を、注意深く見ていただくと、
さまざまな「もよう」が使われていることにお気づき頂けるのではないでしょうか。例えば、今回の展覧会の調査中に新たに市内で発見された《茶屋の娘》をご覧ください。
《茶屋の娘》
拡大して見てみると…
着物の柄には、鹿の子、網代、波に千鳥、そして暖簾は蕨…。
1枚の作品の中に、これほどたくさんの「もよう」が登場します。また、夢二は現代で言うグラフィック・デザイナーとしても優れた才能を発揮し、
本や楽譜の装幀、一筆箋、祝儀袋、ポストカード 等々…
生活美術のあらゆるデザインを手がけました。これらの作品に使われている「もよう」を消しゴムハンコにしたものがこちら!
大別すると、「夢二のつくったもよう」と「日本に古くからあるもよう」の2種類があります。
今回は、これらのハンコを組み合わせてパターンをつくり、
それを使ってぽち袋やカレンダー、レターセットなどをつくります。まず、5つのプログラムの中から好きなものを選びます。
すべて作り方ガイドがあるので、初めての方でも楽しく作れます。次に、ハンコとスタンプ台の色を選んで…
自分だけのパターンをつくります。
パターンが完成したら、切ったり折ったりして形にしていきます。
すると…夢二もようの小物が完成!
4、5日と続けてご来館いただいたお客様も!
みなさん、一度と言わず、ぜひ5つのプログラムすべてチャレンジしてみてくださいね。オープンアトリエは小学生以上の方でしたらどなたでも参加できます。
低学年向けの簡単なものから、大人向けの凝ったプログラムもご用意しておりますので、
ご家族やお友達と、お誘いあわせの上、ぜひご参加ください。オープンアトリエで夢二のデザインに触れ、作品を鑑賞すれば、
きっと夢二の作品が身近に感じられるはずです。今週の土曜日2/11はお休みですので、次回は12(日)となります。
①13:30~ ②15:00~ 各回約1時間のプログラムです。詳細はこちらをご覧ください。
では、ワークショップ室でお待ちしております!
(m.y)
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2012年01月18日 「匠の技-蒔絵」を開催しました。
3週連続で静岡の匠の技を紹介する
「静岡の匠」展関連イベント「匠の技」の第2弾は、
静岡県蒔絵工業協同組合の皆さんによる実演とワークショップです。
(第1弾 漆の実演、ワークショップの様子はこちら。)静岡県蒔絵工業協同組合の皆さんは、
1月4日に完成お披露目をした漆芸作品
《東海道五十三次ひとめ図》の制作に携わられた方々です。ひとめ図の木地に施された真っ黒な漆の上に、
流麗な線で描かれた波や帆船、富士山や安倍川。
この黄金に輝く部分を、静岡県蒔絵工業協同組合の皆さんが
さまざまな蒔絵の技法を駆使して描きました。ぜひ、近くでご覧になってください。
中には、漁をしている人の姿も…!
実演では”置き目”といって、下絵の輪郭線を転写した上に、
筒の先に絹の紗がはってある”粉筒”(ふんづつ)という道具を使って
実際に粉蒔きをしていただきました。
粉筒を使いこなせるようになるまでには、何年もかかるそう。
ぼかし蒔きという技法で、花びらを1枚1枚丁寧に描いていく職人さん。
あまりにも繊細な作業なので、見ている私まで、つい息を止めてしまいました。
当日は、貴重な道具や、粉蒔きで使用する本金粉や銀粉、プラチナ粉、
また、 “螺鈿”(らでん)とよばれる(貝の真珠層を模様の形に切って飾る)技法で用いる
夜光貝やアワビなどの貝もお持ちいただきました。どれも美しい!写真の金粉は”平目粉(ひらめふん)”といって、
金粉をたたいて、平べったくした粉です。このように、蒔絵で使用される粉には、
材料や粒子の細かさによってさまざまな種類があり、
職人さんたちはこれを使い分けて描いているんですね。奥が深い!!ワークショップでは、なんと!
実際に”粉筒”を使って粉蒔きをさせていただきました!
本格的な蒔絵の技法を体験できる、とても貴重な内容となりました。まず、職人さんが2パターンの富士山の図柄を考え、
それを型紙にしてくださったものを使い、
ローラーを使って、模様の部分に薄くカシュー漆を塗っていきます。
ローラーを転がすので”ころがし”と呼ぶそうです。
その上に、さまざまな色の粉を蒔いていきます。
富士山や富士山にかかる霞は、綿を使って描きます。
皆さん、蒔絵を体験するのはもちろん初めてです。
5人の匠が熱心に指導してくださいます。
富士山の上には、粒子の粗い粉を、粉筒を使って蒔きます。
富士山に雪が積もりました!桜の花や、枝などをカシュー漆で描いて、また粉蒔きをして・・・
完成した作品がこちら!
どの作品も本当に美しく仕上がりました!さて、「匠の技」最終回は
1月21日(土)14:00から彫金の実演を開催します。
予約は不要ですので、当日直接会場、当館エントランスホールにお越しください。そして、多目的室にて開催中の「静岡の匠」展は、
今月22日(日)が最終日となります!展示室にて開催中の「竹久夢二と静岡ゆかりの美術」展と併せて
ぜひご覧ください。(m.y)
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2012年01月18日 「匠の技-漆」を開催しました。
静岡市美術館では、多目的室にて1月7日より開催中の「静岡の匠」展にあわせ、
3週連続で、静岡の匠の技を紹介するイベントを開催中です!第1週目である8・9日は、静岡漆器工業協同組合の皆さんによる
漆の実演とワークショップを行いました。静岡漆器工業協同組合の皆さんは、1月4日に完成お披露目をした漆芸作品
《東海道五十三次ひとめ図》の制作に携わられた方々です。当日は、この《東海道五十三次ひとめ図》に用いられた技法の解説も含め、
駿河漆器独自の”変塗(かわりぬり)”の魅力を存分にご紹介いただきました。まずは実演の様子からご紹介します。
“変塗”とは、江戸時代、刀の鞘塗(さやぬり)から派生したもので、
漆に顔料で色をつけた色漆(いろうるし)、金属箔(きんぞくはく)、卵殻(らんかく)などを入れ、
模様をつくる”塗り”の技法のことです。
静岡特有の変塗が何種類も考案されており、中には特許を得た技法もあるんですよ。こちらの写真は、”駿河炭”という研磨用の炭を使って
“研ぎ出し”とよばれる作業をしているところです。
駿河炭は油桐を焼いて作った炭で、全国的にも有名なんですよ。当日は、職人さんが普段使っている道具も持ってきていただきました。
漆を塗る作業には、女性の髪の毛で作られた刷毛を使います。
最高級の刷毛は、70㎝以上ある海女の髪を切り、50年以上置いたものなのだそうです!先代から受け継いだ刷毛を、参加者の皆さんも実際に触らせていただきました。
実演の合間には、《東海道五十三次ひとめ図》の前で
それぞれの職人さんが担当されたパーツの変塗のお話もしていただきました。
(ひとめ図は国割のパーツごとに、それぞれ異なる31種の変塗で表現しています!)こちらの表面を丹念に研ぎ出していくと…
とても美しい模様が浮かび上がってきます!
この光り輝く部分には、夜光貝やアワビの貝が施されています。皆さん、熟練した職人の技に、食い入るように見入っておられました。
さて、ワークショップでは、
“卵殻ばり”という変塗の技法を用いて絵を描きました。卵殻ばりは、読んで字の如く卵の殻を貼る技法です。
まず、ひとめ図の中から卵殻ばりが施されたパーツをみんなで探し、
職人さんから卵殻ばりの歴史について教えていただきました。卵殻ばりは、漆で表現することのできない白い色を画面に作り出すために発案され、
また、その白い涼しげな色合いから夏に使用する物によく用いられた、など
貴重なお話をたくさん伺うことができました!その後、ワークショップ室へ戻り、制作に入ります。
予め漆塗りが施された板に、カシュー漆
(カシューナッツの殻から絞られた油が原料の漆)で絵を描き、
そこに小さく砕いた卵殻を、つまようじの先に水をつけ、
ひとかけらずつ丁寧に貼っていきます。年の初めということもあり、
今年の干支である辰や、富士山を描いた参加者が多かったです。ワークショップ終了後、作品は講師を務められた職人さんが
工房に持ち帰りました。この後、作品の上に2回、3回、と漆を塗り重ね、
駿河炭で卵殻ばりの図柄が浮き出るまで、丹念に研ぎ出します。作品の横にある紙には、
あわびの貝を貼ってほしい場所が記されています。研ぎ出しの作業が終わった後、職人さんがひとつひとつ手作業で
貝を切り、貼ってくださるそうです!仕上がった作品は、2週間後に美術館に届けられます。
私たちも今から完成した姿を見るのが待ち遠しいです!さて、実演やワークショップで講師を務めていただいた職人さんたちの作品展
「静岡の匠」展を、当館多目的室にて今月22日(日)まで開催中です。まだご覧になっていない方はどうぞお見逃しなく!
(m.y)
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2012年01月15日 「しずびチビッこプログラム第4回」開催しました!
ご報告が遅くなりましたが、12月3日(土)の午前・午後2回、「しずびチビッこプログラム第4回」を開催しましたので、その様子をご報告したいと思います。
チビッこプログラムは、2歳以上の未就学児を対象とした、アート体験プログラムです。
小さな子どもでも安全に楽しめるプログラムを展覧会ごとに用意し、初めての美術館体験・アート体験を応援。また、保護者のみなさまにはゆっくりと展覧会鑑賞をお楽しみ頂くという、親子ともに楽しんでめる内容となっています。当館のイベントの中でも、特に人気の高いイベントです。
興味のある方は、ぜひご応募して下さいね。
(次回のご案内は、こちらをご確認下さい )今までのチビッこプログラムは、開催中の展覧会に合わせた内容で開催してきましたが、今回はクリスマスが近いこともあり、「オーブン陶土」という粘土を使って、クリスマスツリーに飾るオーナメントを制作しました♪
粘土でオーナメント??
と思われる方もいるかもしれません。
百聞は一見に如かず。
さっそく、小さなアーティスト達のアトリエをご覧頂きましょう!まずは簡単に、道具の使い方やどのようなものを作るのかを、当館の職員が説明します。
クッキー型を使うなど、簡単に可愛い形ができてしまうから、この時点で大騒ぎ!
「お星さまだ!」
「しましまになったよ!」
「早くやりたい!」粘土はベージュ・黒・ピンクの3色。
好きな色を選んでもらい、制作開始です。色々な道具を使って、みんな思い思いに形をつくります。
大人では発想できない、芸術的な作品も生まれて、感心させられます。
こんなに可愛らしい作品が完成しました!
この「オーブン陶土」は、自宅にあるオーブンで焼成することで、陶器のような強度になります
おうちでお父さん、お母さんに最後の仕上げをしてもらって完成です。おうちに持って帰る前にツリーの台紙に飾り付けて…。
じょうずにできました!
ひと仕事終わったあとは、終わりのあそび。
絵本を読んだり、どっちの手におもちゃが入っているかを当てたり…。
1時間30分という長時間にも関わらず、みんな最後まで集中して参加してくれました。しずびチビッこプログラム第5回は、2月11(土・祝)に開催します。(詳細はこちらをクリックして下さい)
申込締切は1月24日(火)です。興味のある方は、ぜひ応募して下さいね。(k.s)
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2012年01月04日 《東海道五十三次ひとめ図》お披露目です!
新年あけましておめでとうございます。
静岡市美術館が開館して、2回目のお正月です。本日、新しい年の幕開けにふさわしい、素晴らしい作品が静岡市美術館に仲間入りしました。
静岡市美術館開館1周年を記念し、静岡市の伝統工芸技術秀士らが、
2年にわたり共同制作した漆芸作品《東海道五十三次ひとめ図》です。この《東海道五十三次ひとめ図》は、
今から410年前に徳川家康が定めた東海道五十三次を一画面に描いた、
東海道を一目で見渡すことができる作品です。静岡市美術館のロゴマークや案内サインをデザインした、
アートディレクターの柿木原政広氏が図案を描き、指物師の方が木地を切り抜き、
静岡漆器工業協同組合の皆さんが下地を作り、
駿河漆器独特の”変塗(かわりぬり)”を披露し、静岡県蒔絵工業協同組合の皆さんが蒔絵を施す、
というように皆で知恵を絞り、力をあわせ、出来上がりました。
静岡の伝統工芸”漆芸”を今に伝えるこの作品の完成を祝して、
本日、除幕式が行われました。年明け早々にもかかわらず、たくさんの方にご出席いただきました!
除幕の瞬間です!
会場からは一斉に「おぉー!」という歓声が!
《東海道五十三次ひとめ図》は縦2m、横3.2mもある、
巨大な “地図のような絵”です。遠くから見ても、その美しさに圧倒されますが、
ぜひ近寄って細部までご覧ください。
たくさんの発見があるはずです。除幕の後、何分も、なかには何十分も作品の前で見入る人の姿が。
最後に、制作者の皆さんと記念撮影!
皆さん、2年間本当にありがとうございました。《東海道五十三次ひとめ図》の横には、
この作品の制作過程や、技法を紹介するパンフレットを設置しております。
作品と併せて、ぜひこちらも覧ください。さて、もうひとつ、本日よりスタートした「静岡の匠」展をご紹介します。
「静岡の匠」展は、《東海道五十三次ひとめ図》の制作に携わった方々などの作品展です。
当館多目的室で本日より開催、観覧無料です。(会期:1月4日~22日)
なお、本展に関連したイベントも多数ご用意しております!
静岡の匠の技を間近でご覧いただくことのできる「匠の技-実演」を開催します。今週末8(日)、9(月・祝)は漆の実演、14(土)は蒔絵、21(土)は彫金です。
詳細はこちらをご覧ください。予約不要、どなたでもご参加いただけますので、お気軽にお越しください。
では、本年も静岡市美術館をよろしくお願いいたします!
(m.y)
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2011年10月04日 「Shizubi Project 1 袴田京太朗」 もうご覧いただけましたか?
当館エントランスホールで開催中の「Shizubi Project 1 人と煙と消えるかたち 袴田京太朗」
みなさまご覧いただけましたでしょうか。
展示初日から約3ヶ月が経ちました。早いものです。
今年は・・・あと2ヶ月で終わるみたいです。早い・・・ものですね。
・・・あ、すみません。話がそれました。
今回は、まだ展示を見ていない方のために、エントランスホールの風景をご紹介させていただきます。
写真は、ホール中ほどで撮った一枚です。様々な作品が並んでいます。
袴田さん近年の作品である、アクリル板を積層した作品が奥に見えますね。
この壁面、天井高は6m程あります。白で統一された、高い天井と外光が入る気持ちの良い空間(手前味噌ですが)に、作品の鮮やかな色彩が映えます。〈Families〉という作品です。
ご来館されるお客様は、たいていはまずこの壁を見上げて、しばらく佇んでおられます。
手前に見える四角い作品は、アクリル積層の作品を作る前の、FRP等の樹脂を素材とした作品です。
写真は〈内臓山脈〉という作品。
変わった名前の由来は、すぐ脇に展示してあるもうひとつの作品と比べることで、明らかに。フフフ・・・。
袴田さんと言えばアクリル積層の作品、と思う方もおられますが、今回の展示は、それ以前の作と対比してみることができます。
ポイントです、ココ。
展示のもうひとつのポイント、それは、「新作が見れる!」という点です。
新作ですので、全体像をここではご紹介しません。野暮ですから。
でも、ちょっとだけ。
あとはお楽しみです。
展示は今月23日(日)まで。気鋭の彫刻家の作品を実際に見れる、またとないチャンスです。
ご来館、お待ちしております。
さて、ふたつお知らせです。今回の展示に合わせ、カタログが発売されます。
発売は今月下旬!ただ今鋭意制作中です!袴田さんのこれまでの全作品、二百数十点を網羅した、非常に見応えのある内容です。価格は、2,700円(税込)。
いまミュージアムショップで予約すると、特典アリですヨ。
もうひとつ。最終日である23日(日)15:00から、「トークイベント「人と煙と消えるかたち」を語る」を実施します。
袴田さんと、カタログに寄稿していただいた沢山遼さん(美術評論家)、当館学芸課長の以倉による、鼎談です。
参加無料。予約も不要です。
コレ、個人的にいまイチオシのイベントですので、ぜひぜひふるってご参加ください!お待ちしてます!
秋の足音が聞こえてくるような季節になりました。
袴田さんの展示で、「芸術の秋」の扉を開けてみること、おススメします。
(R.A)
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2011年09月23日 9/19「敬老の日だ!家紋でつながるプレゼントづくり」を開催しました。
今年度よりスタートした「プレゼントワークショップシリーズ」の第二弾。
記念日に合わせて、家族や大切な人へのプレゼントをつくるワークショップです。第一回目は父の日にお父さんの面をつくりました。その時の様子はこちら。
今回は「家紋」をテーマに、子どもたちが
大好きなおじいちゃん、おばあちゃんにプレゼントをつくりました。家族のつながりを示す日本独自のマークである「家紋」は、
1,000年以上の歴史があるんですよ。
しかも、その数はなんと約2万!時代と共にデザインは少しずつ変化し、洗練されたデザインのみが、
今もなお家紋として使われ続けています。最近は、自分の家の家紋、ご存知ない方も多いと思います。
子どもたちに、この素晴らしい日本の文化を知ってほしい。
そして、代々家に伝わる家紋を通して、家族の絆を深めてほしい。
そんな思いから、今回は家紋の入ったプレゼントを制作することにしました。この日の持ち物は「自分の家の家紋がわかるもの」です。
みんな忘れずに持ってきてくれました!
まずは家紋を描いてみます。
みんなのおうちの家紋には、何が描かれているかな?
制作に入る前に、ちょとだけ家紋のお勉強。
同じ模様の家紋でも、丸で囲まれていたり、二つ並んでいたり、重なっていたり…
たくさんのパターンがあって、ひとつひとつ名前が違います。丸で囲まれていたら「丸に」。
二つ並んでいたら「抱き」、二つ重なったいたら「違い」。
〇×クイズで、みんなにも自分の家の家紋の名前を覚えてもらいました!
家紋の名前がわかったところで、いよいよ制作に入ります!
今日は「オーブン陶土」という粘土を使って、家紋の入ったコースターをつくります。
まずは「たたら」(粘土を板状にしたものです)をつくって、丸く型抜きします。
次に、違う色の粘土でうすーい「たたら」をつくって、
次はそれを家紋のかたちに切り抜いていきます。
細かい作業に、みんな真剣!土台の上に切り抜いた粘土をのせ、のし棒でころころして、
家紋の細かい模様を丁寧に描いていきます。
裏には、大好きなおじいちゃん、おばあちゃんへのメッセージを入れて…完成!
似顔絵とお手紙も書きました。
完成したコースターはきれいにラッピングして、
似顔絵を添えて一列に並べます。16時、参加者のおじちゃんおばあちゃんが美術館へ到着!
お孫さんが作った作品を、家紋と似顔絵を手掛かりに探していただきました!
日頃の感謝の気持ちと共に、子どもたちはプレゼントを渡しました。
おじいちゃん、おばあちゃん、喜んでくれてうれしかったね!
(m.y)
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