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2012年01月04日 《東海道五十三次ひとめ図》お披露目です!
新年あけましておめでとうございます。
静岡市美術館が開館して、2回目のお正月です。本日、新しい年の幕開けにふさわしい、素晴らしい作品が静岡市美術館に仲間入りしました。
静岡市美術館開館1周年を記念し、静岡市の伝統工芸技術秀士らが、
2年にわたり共同制作した漆芸作品《東海道五十三次ひとめ図》です。この《東海道五十三次ひとめ図》は、
今から410年前に徳川家康が定めた東海道五十三次を一画面に描いた、
東海道を一目で見渡すことができる作品です。静岡市美術館のロゴマークや案内サインをデザインした、
アートディレクターの柿木原政広氏が図案を描き、指物師の方が木地を切り抜き、
静岡漆器工業協同組合の皆さんが下地を作り、
駿河漆器独特の”変塗(かわりぬり)”を披露し、静岡県蒔絵工業協同組合の皆さんが蒔絵を施す、
というように皆で知恵を絞り、力をあわせ、出来上がりました。
静岡の伝統工芸”漆芸”を今に伝えるこの作品の完成を祝して、
本日、除幕式が行われました。年明け早々にもかかわらず、たくさんの方にご出席いただきました!
除幕の瞬間です!
会場からは一斉に「おぉー!」という歓声が!
《東海道五十三次ひとめ図》は縦2m、横3.2mもある、
巨大な “地図のような絵”です。遠くから見ても、その美しさに圧倒されますが、
ぜひ近寄って細部までご覧ください。
たくさんの発見があるはずです。除幕の後、何分も、なかには何十分も作品の前で見入る人の姿が。
最後に、制作者の皆さんと記念撮影!
皆さん、2年間本当にありがとうございました。《東海道五十三次ひとめ図》の横には、
この作品の制作過程や、技法を紹介するパンフレットを設置しております。
作品と併せて、ぜひこちらも覧ください。さて、もうひとつ、本日よりスタートした「静岡の匠」展をご紹介します。
「静岡の匠」展は、《東海道五十三次ひとめ図》の制作に携わった方々などの作品展です。
当館多目的室で本日より開催、観覧無料です。(会期:1月4日~22日)
なお、本展に関連したイベントも多数ご用意しております!
静岡の匠の技を間近でご覧いただくことのできる「匠の技-実演」を開催します。今週末8(日)、9(月・祝)は漆の実演、14(土)は蒔絵、21(土)は彫金です。
詳細はこちらをご覧ください。予約不要、どなたでもご参加いただけますので、お気軽にお越しください。
では、本年も静岡市美術館をよろしくお願いいたします!
(m.y)
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2011年12月17日 三万人達成&親子で楽しむギャラリートーク
先日12月8日には観覧者が三万人を達成しました。
三万人目のお客様は、三島市からお越しの佐野さんら4名様。
当館館長より、レオナルド展の図録やグッズなど、記念品がプレゼントされました!
4人は華道グループの仲間ということで、食事会の後ご来館下さったとのこと。
ありがとうございました!
さて。ここからは関連イベントのご報告です。
「親子で楽しむギャラリートーク」を11月20日(日)、12月11日(日)の二回行いました。
小学生とその保護者の方を対象としたこちらのイベントですが、
9時~10時の間、開館前の特別な時間に鑑賞できるということもあり、お申込みも沢山ありました。
当日はまずエントランスホールに集合。
簡単にマナーや展覧会の概要をお話しました。
そして展示室に入り、みんなで一緒に4点ほど作品を鑑賞しました。
「ルーブル美術館の《モナ・リザ》に一番にている作品はどれだろう?」
「レオナルドの作品とみんなの目の前にある作品、どこが似ている?」
「《裸のモナ・リザ》と同じポーズ、できる?」
と問いかけていくと、最初は緊張しておとなしかった子どもたちが
どんどん気付いたことを教えてくれました。
普段、美術館では大きな声を出して話すのに躊躇してしまいますが、
参加者だけの特別な時間ということで、肩肘はらずに作品と向き合っていた姿が印象的でした。
みんなで鑑賞したあとは、このような紙を配って自由鑑賞の時間に…。
本展は「女性美」に焦点を当てた展覧会。女性が描かれている作品がほとんどなので、
「とっておきの美女を探そう投票用紙」と題し、
自分が好きな女性、一番綺麗だと思う女性が描かれている作品を見つけてもらいました。
もちろんお父さん、お母さんにも投票してもらいました。
ちなみに、投票結果はこちら…!
11月20日(日)
1位 ≪アイルワースのモナ・リザ≫
2位 レオナルド周辺の画家≪レダと白鳥≫
3位 サライ≪聖母子と聖アンナ≫
12月11日(日)
1位 レオナルドと弟子(カルロ・ペドレッティ説)≪岩窟の聖母≫
2位 サライ≪聖母子と聖アンナ≫
3位 レオナルドとジャンピエトリーノ(カルロ・ペドレッティ説)≪マグダラのマリア(ルクレティア?)≫
静岡展のみ展示されるサライ≪聖母子と聖アンナ≫が両日ランクインしてます。
ちなみに20日の2位となった≪レダと白鳥≫はほとんどがお父さんたちの投票です。
しなやかなレダの裸体に見とれてしまった方が多かったようです。
この他にも皆、それぞれのお気に入りの女性を見つけてくれました。
最後に選んだ作品のどこが良かったかを1人1人聞き、
「鑑賞マスター認定証」をお渡しして終了しました。
みなさまどうぞお見逃しなく!
(a.i)
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2011年12月01日 「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」展 講演会のご報告
本日から12月。今年もあと一ヶ月となりました。
本展も11月3日に開幕し、会期も残すところ、あと半分。早いものですね。
「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」展、連日多くのお客様にお越し頂いております!
年の瀬の忙しさで「行き忘れた!」とならぬよう、みなさま、お早目のご来館をお待ちしております。
会期終了間際は混み合うことが予想されますが、今なら比較的ゆっくりとご鑑賞いただけます。
本日は展覧会に合わせて行われた講演会2本のご報告です。
一つ目は11月3日(木・祝)、開幕初日に行われた「レオナルドと美の世界」。
本展監修者のアレッサンドロ・ヴェッツォージ先生に、イタリアからお越しいただきました!
ヴェッツォージ先生は、レオナルドが生まれたフィレンツェ近郊のヴィンチ村にある、
「レオナルド・ダ・ヴィンチ理想博物館」の館長をされており、レオナルド研究の第一人者でもあります。
ご講演では出品作品の見どころを解説して頂きました。
出品作74点のうち、9割が日本初公開。専門家でも目にする機会が少ない貴重な作品が多数出品されています。
レオナルドの影響がみられる弟子の作品や、「モナ・リザ」を巡る謎など、
最新の研究成果を踏まえながらも、丁寧にわかりやすくご説明いただきました。
ご講演のなかで「レオナルドは晩年、東洋を旅したいという夢を持っていたようです。
今回、このように作品が海を渡り、この静岡の地にやってきたことで、作品を通じ、彼の夢は実現したわけです。」
とのお話がありました。
開幕まで準備に追われておりましたが、このお言葉を聞いて胸に響くものがありました。
レオナルドが追い求めた美の理想、第一会場の静岡市美術館で多くのお客様にご覧頂ける機会になれば、
と気を引き締める初日となりました。
二つ目は、11月12日(土)に行われた「レオナルド・ダ・ヴィンチの<謎>について」。
講師は日本側監修者でBunkamuraザ・ミュージアム プロデューサーの木島俊介先生。
出品作品に限らず、レオナルドの作品やルネサンス芸術において大きな影響を与えた
ネオプラトニズムについてもご説明頂きました。
哲学はなかなか難しいですが、木島先生のわかりやすいご説明で、中世のキリスト教世界から移行し、
名だたる芸術家たちが生まれたルネサンスという時代の根幹がわかり、とても興味深かい内容でした。
今回の2本の講演会、レオナルドの人気を証明するかのように、本当に沢山のご応募がありました。
抽選にもれてしまった方、申し訳ありません!
ヴェッツォージ先生、木島先生、お二人のご論考が本展の展覧会図録に所収されておりますので、是非ご覧下さい!
(a.i)
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2011年11月19日 公演間近!「ダ・ヴィンチ美の理想」展コンサート
みなさま、「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」展にはもうご来館いただけましたか?
イベントのお知らせです。
来週22日(火)19時、本展の関連事業である「レオナルド・ダ・ヴィンチと音楽」が開催されます。
演奏は、いま注目を集める古楽アンサンブル「アントネッロ」。
このコンサート、レオナルド・ダ・ヴィンチを知る上で、とても興味深い内容になっております。
内容をちょっと紹介すると・・・
・レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿のひとつ「ウィンザー紙葉」から復元した楽曲を演奏します!
レオナルドの手稿のひとつ「ウィンザー紙葉」には、現在の楽譜とは少し違う、言葉遊びにも似た楽譜が記されています。これを楽曲として復元し、演奏します。
タイトルは『愛は喜びを与えてくれるが、同時に痛みをももたらしてくれる』。
一体どんな曲なのか。当日のお楽しみです・・フフフ。・レオナルドも使っていた「リラ・ダ・ブラッチョ」(復元)をはじめとする様々な古楽器で、当時人気のあった楽曲をセレクト!
レオナルドが演奏の名手であったと言われる「リラ・ダ・ブラッチョ」をはじめ、様々な古楽器で、レオナルドが生きた時代の楽曲を演奏します。
ルネサンス期の音楽を、一流の音楽家の演奏で楽しむ、数少ない機会です。
芸術の秋、音楽でレオナルドの生きた世界に想いを馳せるのもいいのではないでしょうか。
ご参加お待ちしております!<チケット取り扱い>
チケットぴあにて Pコード:141-944料金:2,000円(全席自由)
ぴあ購入ページはコチラ
(R.A)
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2011年11月12日 「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」展 来場者1万人突破!!
11月11日(金)、「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」展の来場者が1万人を突破しました!!
1万人目のお客様は、福岡県北九州市からお越しの蜂須賀さん、西尾さん、大成さん。
学会の為に静岡市を訪れ、空き時間を使って当館へご来館くださったとの事。
お忙しい中、ご来館いただきまして誠にありがとうございました!!お三方には展覧会グッズのほか、とっておきの記念品をプレゼントしました。
《モナ・リザ》が転写された絵入りのリンゴです!!青森県から届いた、この「マーキングリンゴ」。
今回は《モナ・リザ》のほか、レオナルド作の《白貂を抱く貴婦人》を
リンゴの表面に写した2点を贈呈しました。「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」展は12月25日(日)までの開催です。
レオナルドや弟子、レオナルド派の作品を中心に約80点を展示。
その9割が日本初公開作品…大変貴重な機会です。
みなさま、ぜひご来館くださいませ!(c.o)
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2011年10月30日 「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」展 まもなく開催です!
最近急に寒くなって、秋らしい気候になってきましたね。
秋と言えば、芸術の秋!
素晴らしい芸術作品に触れ、身も心もリフレッシュするのはいかがでしょうか。当館では11月3日(木・祝)より、開館1周年記念展〈Ⅱ〉「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」展を開催します!
出品作品約80点のうち、なんと9割が日本初公開。
(展覧会の詳細は上記展覧会名をクリックして下さい)スタッフ一同、みなさまにお楽しみ頂けるよう、着々と準備を進めております。
どうぞご期待下さい♪さて、今日はそんなレオナルド展の準備のようすを少しだけご紹介…。
こちらの写真は、展示室の設営の様子です。
さて、この丸いものはなんでしょう…?
ぜひ、展示室でその正体を確かめてみて下さい。「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」展は11月3日(木・祝)から12月25日(日)まで開催します。
もしかしたら、あなたの人生を変える一枚に出会えるかもしれません。
(k.s)
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2011年10月20日 ワークショップ「ちぎって、はって、セガンティーニ!」大人編
10月9日・16日と2日間にわたり、セガンティーニ展関連イベント
ワークショップ「ちぎって、はって、セガンティーニ!」大人編を開催しました。9月10日に開催した子ども編の様子はこちらをご覧ください。
大人編は1日5時間、しかも2日間なので計10時間!
長丁場のワークショップにもかかわらず、たくさんのお申し込みをいただきました。
ありがとうございます。今回は子ども編同様、マスキングテープを”ちぎって、はって、”作品をつくりますが、
2日間かけてじっくり、ちぎり絵のようにして、セガンティーニの作品を細部まで再現します。まずは今回も、展示室にて作品を鑑賞し、学芸員による解説を聞いたり、
補色や色彩分割技法について学びました。その後、セガンティーニの作品「牛を飲む茶色い雌牛」と「アルプスの真昼」から、
今回制作する作品を選びます。作品が決まったところで、セガンティーニが用いた色を、
ワークシートをとおして探ります。さて、いよいよ台紙にマスキングテープを貼っていきます。
1日目は太いテープを使い、画面全体を埋めていきます。
作品のコピーを横に置いて、筆の向きを意識しながら…テープで絵を描くなんて、皆さん初めての経験ですので、
最初のひと貼りはとても緊張されたようです。ある程度貼りだすと、皆さん、夢中でテープを貼っていきます。
あっという間に1日目が終了。
制作時間は正味4時間にもかかわらず、みなさんここまで進みました!
なかには、貼り方をいろいろ工夫して、独自の描き方を生み出す方も…!
題材とした作品は2つですが、ひとつひとつの作品に個性が出て、面白いですね。2日目は、細いタイプのテープを使って、細かい表現を描いていきます。
まず、みなさんの作品の途中経過を鑑賞し、今日の進め方を確認してからスタートです。
セガンティーニの「櫛で描いたような」と表現される描き方に近づけるため、
細いテープをさらにテープを細く切って、1本1本丁寧に貼っていきます。また、セガンティーニの用いた色彩分割
(・・・パレット上で絵具を混ぜ合わせずに、純色をそのまま糸状の細い線として
キャンバスに並べ、人間の網膜上で、色彩混合が起こる)
技法を再現するため、補色の組み合わせを意識して貼っていきます。近くで見ても美しいですが、遠くから見ると…画面がより鮮やかに!
色彩分割技法を、制作を通してみなさんに体験していただきました。こちらが、完成した皆さんの作品です。
殆どの方が、普段絵を描く機会がない、とおっしゃっていました。
しかし、それが信じられないほど完成度の高い、素晴らしい作品ばかり!!帰り際に、大勢の参加者の方々が、「もう一枚つくりたい!」と、
台紙を持って帰ってくださいました。
参加者の皆さん、完成したらぜひ見せてくださいね!!マスキングテープは、ちぎり絵のように紙に糊をつける必要もありませんし、
一度貼ってもはがすことができるので、初心者の方でも安心してチャレンジできます。最近は、さまざまな文具や画材が次々と開発されています。
身近な素材を、意外な使い方で描いてみると、新しい発見があるかもしれませんね。(m.y)
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2011年10月04日 「Shizubi Project 1 袴田京太朗」 もうご覧いただけましたか?
当館エントランスホールで開催中の「Shizubi Project 1 人と煙と消えるかたち 袴田京太朗」
みなさまご覧いただけましたでしょうか。
展示初日から約3ヶ月が経ちました。早いものです。
今年は・・・あと2ヶ月で終わるみたいです。早い・・・ものですね。
・・・あ、すみません。話がそれました。
今回は、まだ展示を見ていない方のために、エントランスホールの風景をご紹介させていただきます。
写真は、ホール中ほどで撮った一枚です。様々な作品が並んでいます。
袴田さん近年の作品である、アクリル板を積層した作品が奥に見えますね。
この壁面、天井高は6m程あります。白で統一された、高い天井と外光が入る気持ちの良い空間(手前味噌ですが)に、作品の鮮やかな色彩が映えます。〈Families〉という作品です。
ご来館されるお客様は、たいていはまずこの壁を見上げて、しばらく佇んでおられます。
手前に見える四角い作品は、アクリル積層の作品を作る前の、FRP等の樹脂を素材とした作品です。
写真は〈内臓山脈〉という作品。
変わった名前の由来は、すぐ脇に展示してあるもうひとつの作品と比べることで、明らかに。フフフ・・・。
袴田さんと言えばアクリル積層の作品、と思う方もおられますが、今回の展示は、それ以前の作と対比してみることができます。
ポイントです、ココ。
展示のもうひとつのポイント、それは、「新作が見れる!」という点です。
新作ですので、全体像をここではご紹介しません。野暮ですから。
でも、ちょっとだけ。
あとはお楽しみです。
展示は今月23日(日)まで。気鋭の彫刻家の作品を実際に見れる、またとないチャンスです。
ご来館、お待ちしております。
さて、ふたつお知らせです。今回の展示に合わせ、カタログが発売されます。
発売は今月下旬!ただ今鋭意制作中です!袴田さんのこれまでの全作品、二百数十点を網羅した、非常に見応えのある内容です。価格は、2,700円(税込)。
いまミュージアムショップで予約すると、特典アリですヨ。
もうひとつ。最終日である23日(日)15:00から、「トークイベント「人と煙と消えるかたち」を語る」を実施します。
袴田さんと、カタログに寄稿していただいた沢山遼さん(美術評論家)、当館学芸課長の以倉による、鼎談です。
参加無料。予約も不要です。
コレ、個人的にいまイチオシのイベントですので、ぜひぜひふるってご参加ください!お待ちしてます!
秋の足音が聞こえてくるような季節になりました。
袴田さんの展示で、「芸術の秋」の扉を開けてみること、おススメします。
(R.A)
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2011年09月23日 9/19「敬老の日だ!家紋でつながるプレゼントづくり」を開催しました。
今年度よりスタートした「プレゼントワークショップシリーズ」の第二弾。
記念日に合わせて、家族や大切な人へのプレゼントをつくるワークショップです。第一回目は父の日にお父さんの面をつくりました。その時の様子はこちら。
今回は「家紋」をテーマに、子どもたちが
大好きなおじいちゃん、おばあちゃんにプレゼントをつくりました。家族のつながりを示す日本独自のマークである「家紋」は、
1,000年以上の歴史があるんですよ。
しかも、その数はなんと約2万!時代と共にデザインは少しずつ変化し、洗練されたデザインのみが、
今もなお家紋として使われ続けています。最近は、自分の家の家紋、ご存知ない方も多いと思います。
子どもたちに、この素晴らしい日本の文化を知ってほしい。
そして、代々家に伝わる家紋を通して、家族の絆を深めてほしい。
そんな思いから、今回は家紋の入ったプレゼントを制作することにしました。この日の持ち物は「自分の家の家紋がわかるもの」です。
みんな忘れずに持ってきてくれました!
まずは家紋を描いてみます。
みんなのおうちの家紋には、何が描かれているかな?
制作に入る前に、ちょとだけ家紋のお勉強。
同じ模様の家紋でも、丸で囲まれていたり、二つ並んでいたり、重なっていたり…
たくさんのパターンがあって、ひとつひとつ名前が違います。丸で囲まれていたら「丸に」。
二つ並んでいたら「抱き」、二つ重なったいたら「違い」。
〇×クイズで、みんなにも自分の家の家紋の名前を覚えてもらいました!
家紋の名前がわかったところで、いよいよ制作に入ります!
今日は「オーブン陶土」という粘土を使って、家紋の入ったコースターをつくります。
まずは「たたら」(粘土を板状にしたものです)をつくって、丸く型抜きします。
次に、違う色の粘土でうすーい「たたら」をつくって、
次はそれを家紋のかたちに切り抜いていきます。
細かい作業に、みんな真剣!土台の上に切り抜いた粘土をのせ、のし棒でころころして、
家紋の細かい模様を丁寧に描いていきます。
裏には、大好きなおじいちゃん、おばあちゃんへのメッセージを入れて…完成!
似顔絵とお手紙も書きました。
完成したコースターはきれいにラッピングして、
似顔絵を添えて一列に並べます。16時、参加者のおじちゃんおばあちゃんが美術館へ到着!
お孫さんが作った作品を、家紋と似顔絵を手掛かりに探していただきました!
日頃の感謝の気持ちと共に、子どもたちはプレゼントを渡しました。
おじいちゃん、おばあちゃん、喜んでくれてうれしかったね!
(m.y)
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2011年09月21日 静岡市美術館 秋のイベント情報!
秋と言えば…読書の秋、スポーツの秋、そして、芸術の秋!
静岡市美術館では、沢山のイベントを企画しています。
今回は当館のイベントを、まとめてご紹介いたします!
皆さま、この秋は、ぜひ静岡市美術館へお越しください。まずは、好評開催中の「アルプスの画家 セガンティーニ ―光と山―」展、関連イベントのご案内です。
ワークショップ「ちぎって、はって、セガンティーニ!」【大人編】
セガンティーニの用いた色彩分割技法について学び、カラフルなマスキングテープを使って、
セガンティーニの絵を再現します。
先日実施した同ワークショップ【子ども編】。
大人編では2日間かけて、じっくりと制作。大作に挑戦します!日時:10月9日(日)、16日(日) 10:00~16:00
参加料:2,000円
対象:高校生以上 20名 (※両日とも参加可能な方)
申込:HP申込フォームまたは往復はがきにて。【9月27日(火)必着】
講演会「セガンティーニの『良き母』と『悪しき母』」
2011年3月にセガンティーニの研究書を翻訳出版された、慶應義塾大学名誉教授の末吉雄二氏を講師に迎えます。
作品における母性について、同時代の美術と比較しながら、セガンティーニの魅力を紹介します。
日時:10月10日(月・祝) 14:00~15:30 (開場は13:30)
参加料:無料
申込:HP申込フォームまたは往復はがきにて。【9月27日(火)必着】当館学芸員によるギャラリートーク
日時:9月25日(日) 、10月2日(日) 、16日(日) いずれも14:00~
参加料:無料 ※要観覧券
申込:不要。当日インフォメーション前にお集まり下さい。また、エントランスホールでは、
「Shizubi Project1人と煙と消えるかたち 袴田京太朗」を開催中しています。
会期最終日には、袴田京太朗氏と美術批評家の沢山遼氏をお招きしてトークイベントを開催します。トークイベント「人と煙と消えるかたち」を語る
日時:10月23日(日) 15:00~17:00 (開場14:30)
対談者:袴田京太朗(彫刻家)
沢山遼(美術評論家)
以倉新(静岡市美術館学芸課長)
参加料:無料
対象:どなたでも70名
申込:事前申込不要、当日先着順。さらに、10月には「Shizubi Project1人と煙と消えるかたち 袴田京太朗」カタログを刊行予定!
「彫刻とは何か」を問い続けてきた作家の全貌を紹介します。その他にも、シンポジウムを開催します!!
日独国際シンポジウム
「都市とアートと美術館”ブレーメン的・シズオカ的”」
「日本とドイツ」「静岡とブレーメン」のアートや美術館の状況、街のなかでのアートプロジェクトの可能性をふまえ、
アートの国際交流のあり方、次世代へ向けたメッセージなど多様な話題を提供します。日時:10月15日(土) 13:30~16:00 (開場13:00)
パネリスト:
Peter Rautmann(美術史家、ブレーメン州立芸術大学インスティテュート’SYN’ 所長、ブレーメン州立芸術大学前学長)
Yuji Takeoka(アーティスト、ブレーメン州立芸術大教授)
長橋秀樹(アーティスト、常葉学園短期大学准教授)
堀切正人(静岡県立美術館上席学芸員)
以倉新(静岡市美術館学芸課長)
コーディネータ:蜂谷充志(常葉学園大学准教授)
参加料:無料
対象:どなたでも70名
申込:事前申込不要。当日先着順。詳細は各イベント情報をご覧ください。
皆さまのご来館を、お待ちしております!(c.o)
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