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2012年03月03日 つぎは、森村さん。 第2回 “ちらしが出来ました!”
こんにちは。学芸員のAです。
前回のブログのなかで、「ちらしが3月初頭にできる・・・」と発言しました。
お待たせしました。
お披露目させていただきます。
(あ・・・ちょっと写真が斜めですみません。)
前回のポスター、覚えてらっしゃいますか?
アンディ・ウォーホルの《マリリン》と、森村さんのマリリン(※)が、並んだ構図でした。
ちらしは、A3二つ折りで、両A面の作りになっています。
開くとこんな感じ。
とても、かっこいい。
ポイントはここ。タイプフェイスです。
タイトルは展覧会の顔、とも言えます。
文字、かなり細かく作り込んであるんです。
中面もキレイ、かつシンプルなレイアウトです。
紙もいいんです。
しっとりとした質感ながら、適度なコシがあり、手に持つとふんわりした感触です。
デザインに興味がある方、特に印刷物なんかに興味を持っている学生の方、
機会があればぜひ見てください。ビビッとくると思います。
ちらし等、印刷物のデザインは、本展カタログを制作してくれた方と同じ方です。
ちらしの雰囲気とカタログの雰囲気との間に、親和性も感じていただけるのではないでしょうか。
出来たてホヤホヤです。これから各所にお送りするので、見かけた際は、
ぜひ手に取って見て下さい!
※各作品の正式タイトル、制作年等は以下のようになります。
・アンディ・ウォーホル 《マリリン》 1967年 高松市美術館蔵
・森村泰昌 《Mのセルフポートレイト No.56/B(あるいはマリリン・モンローとしての私)
1995年 作者蔵)
(R.A.)
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2012年02月25日 つぎは、森村さん。
今日・・・ちょっと眠い。
あ、おはようございます。学芸課のAです。
事務所に行かねば・・・遅れる遅れる。遅r・・・あれ?
・・・貼ってあるポスターがいつもと違う。
んん?
!!
森村展のポスターだ!
なんか・・・すごいインパクトだな。
アンディ・ウォーホルの《マリリン》に、森村さん扮するマリリンが、さかさまに付いてる。
そして、文字情報も上下反転してる・・・。
いやーこれは。気になる。何がって、画像もそうだけどさ、キャッチ。
「まねて、まなんで、今の私がここにいる。」
シンプルだけど、力強い言葉。
これは・・・引き続き、情報が気になるところだな。
え?あ、ちらしは来月初頭に出来る??
ん??あ、前売は3月10日(土)から??ほうほう。もうすぐじゃないか。
これは引き続き気にしてこ。よし、気にしていこう・・・・。
(R.A)
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2012年02月17日 週末は静岡市美術館へ!
「竹久夢二と静岡ゆかりの美術」展は、明日から後期展示がスタートします。
後期展示では、第3章の内容が一新します!
平野富山(ひらのふざん)は静岡市(江尻)生まれの彩色木彫家です。
仏画を木彫に描くような精緻で迫真的な描写力は、布目の質感までも再現しています。ぜひ間近で、じっくり、ご覧ください!
さて、今週末も「しずびオープンアトリエ はんこでつくろ!夢二デザイン」を開催します。
先週は各回とも、開始10分前にはチケットが完売してしまったため、
せっかく足を運んでいただいたにもかかわらず、
ご参加いただけなかったお客様もいらしたかと思います。
申し訳ありませんでした。チケットは当日朝10時より、当館インフォメーションにて販売しております。
参加ご希望のお客様は、少し早めにお越しいただき、チケットをご購入いただければ幸いです。当日は、展示室への再入場も可能ですので(スタッフが日付印を押印します)
オープンアトリエと併せて、ぜひ展覧会もご覧ください。チケットをご購入いただき、展覧会をご観覧いただいた後、オープンアトリエ…
というプランがおすすめです!オープンアトリエは、作品をより深く理解できる内容となっています。
開始してまだ4回目ですが、5つあるプログラムのすべてを体験いただいた方も!
すでにご参加いただいた方も、まだの方も、週末はぜひ静岡市美術館へ!
(m.y)
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2012年02月10日 2/26 ピーター・バラカンの「音を見る。アートを聴く。」 第5回のお知らせ
2/26(日)に開催するトークイベント
「ピーター・バラカンの『音を見る。アートを聴く。』」
第5回「現代音楽をあそぶ」のお知らせです。「現代音楽」と聞くと「難解なもの」という印象をもたれる方が多いのではないでしょうか。
ですが、実は私たちが普段耳にしているポピュラーミュージックやロックの中にも、
現代音楽の方法を生かした作品を聴くことができます。
それらの音楽を耳にした私たちは、決して「難解なもの」として捉えていません。今回のイベントでは、身近なポピュラーミュージックなどを通して現代音楽を聴き、
本来あるべき音楽の姿としての「楽しさ」を、現代音楽の中に見てみようと思います。今回のゲストは、キーボード奏者、作曲家、映像作家、フォトグラファー、ライトペインティング作家等、
多方面で活躍中のモーガン・フィッシャーさんです。フィッシャーさんのプロフィールはこちらをご覧ください。
今日は、当日の内容を少しだけご紹介します。
その1:フィッシャーさん秘蔵の、珍しい楽器の生演奏!
アナログからデジタルまで、種類や時代を越えた素晴らしい楽器コレクションをお持ちのフィッシャーさん。
当日は、その中からいくつかの楽器をお持ちいただき、演奏してくださいます!どのような楽器かというと…
・Triadex Muse
約40年前につくられた、シンセサイザーの原型ともいうべき楽器です。
その他にも…
見たことのない楽器ばかり!
一体どんな音がするのでしょうか…
当日の演奏が楽しみです!
その2:ライブサンプリングによる曲作りも!
現代音楽家として有名なスティーヴ・ライヒも、この手法を用いて作曲しています。
実際にミニマルミュージックが生まれる現場を、みなさんにも味わっていただければ幸いです。さて、最後にフィッシャーさんからの問題です。
この文章は、いったい誰が、いつ、書いたものでしょうか?
答えは当日のイベントでフィッシャーさんよりご紹介します!
(後日ブログにもアップします)さて、こちらのイベントの申込締切日は2/14(火)となります。
皆さまのお申込み、お待ちしております!
※応募者多数の場合は抽選となります。予めご了承ください。イベントの詳細、お申し込みはこちらです。
(m.y)
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2012年02月08日 しずびオープンアトリエ、はじまりました!
2/4(土)からスタートした
しずびオープンアトリエ「はんこでつくろ!夢二デザイン」。
初回からたくさんの方にご参加いただきました!ありがとうございます。今日はオープンアトリエの内容や、当日の様子をご紹介します。
これから3/25(日)まで、毎週土日に1日2回開催しますので、
皆さんぜひご参加ください!(2/11(土)はおやすみです。)今回のオープンアトリエでは、
只今開催中の展覧会「竹久夢二と静岡ゆかりの美術」展に合わせ、
夢二作品をもとにした「消しごむハンコ」を利用して、
ぽち袋やカレンダー、レターセットなど、全5種類の中から
好きなプログラムを選んで制作します。竹久夢二と言えば、叙情的な”夢二式”美人画を思い浮かべる方が多いと思います。
それらの作品の細部を、注意深く見ていただくと、
さまざまな「もよう」が使われていることにお気づき頂けるのではないでしょうか。例えば、今回の展覧会の調査中に新たに市内で発見された《茶屋の娘》をご覧ください。
《茶屋の娘》
拡大して見てみると…
着物の柄には、鹿の子、網代、波に千鳥、そして暖簾は蕨…。
1枚の作品の中に、これほどたくさんの「もよう」が登場します。また、夢二は現代で言うグラフィック・デザイナーとしても優れた才能を発揮し、
本や楽譜の装幀、一筆箋、祝儀袋、ポストカード 等々…
生活美術のあらゆるデザインを手がけました。これらの作品に使われている「もよう」を消しゴムハンコにしたものがこちら!
大別すると、「夢二のつくったもよう」と「日本に古くからあるもよう」の2種類があります。
今回は、これらのハンコを組み合わせてパターンをつくり、
それを使ってぽち袋やカレンダー、レターセットなどをつくります。まず、5つのプログラムの中から好きなものを選びます。
すべて作り方ガイドがあるので、初めての方でも楽しく作れます。次に、ハンコとスタンプ台の色を選んで…
自分だけのパターンをつくります。
パターンが完成したら、切ったり折ったりして形にしていきます。
すると…夢二もようの小物が完成!
4、5日と続けてご来館いただいたお客様も!
みなさん、一度と言わず、ぜひ5つのプログラムすべてチャレンジしてみてくださいね。オープンアトリエは小学生以上の方でしたらどなたでも参加できます。
低学年向けの簡単なものから、大人向けの凝ったプログラムもご用意しておりますので、
ご家族やお友達と、お誘いあわせの上、ぜひご参加ください。オープンアトリエで夢二のデザインに触れ、作品を鑑賞すれば、
きっと夢二の作品が身近に感じられるはずです。今週の土曜日2/11はお休みですので、次回は12(日)となります。
①13:30~ ②15:00~ 各回約1時間のプログラムです。詳細はこちらをご覧ください。
では、ワークショップ室でお待ちしております!
(m.y)
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2012年02月08日 竹久夢二の新発見の肉筆美人画を特別公開中!!
静岡市美術館で開催中の「竹久夢二と静岡ゆかりの美術」展では、
新発見された夢二の肉筆美人画《茶屋の娘》を特別公開しています。
2月4日には、報道向けの説明会を行いました。
新聞やテレビの報道をご覧になった方も多いかと思います。《茶屋の娘》と命名されたこの作品の発見経緯を、簡単にご紹介いたします。
昨年の秋頃、展覧会の中心となる志田コレクションを調査研究する中で、
「静岡市内に重要な夢二の肉筆画がある」という内容の記述を、
夢二研究の第一人者、長田幹雄(ながたみきお)氏の志田喜代江氏宛ての書簡より発見しました。これを調査したところ、市内の旧家より、二曲一隻の屏風に貼り付けられた、美しい夢二式美人が見つかりました。
志田氏自身も、かつてこの肉筆美人画を追い求め、この旧家を訪ねてきたそうです。
展覧会への特別出品を依頼し、本展で文字通り”初公開”の運びとなりました。暖簾をくぐって現れたかわいらしい娘。
やや腰をかがめ、体を傾けた姿勢は夢二式美人ならではの姿です。
この作品は、夢二が肉筆画を描きはじめた頃の作品と推定され、夢二式美人を確立した、
夢二の貴重な肉筆画の優品であると言えます。夢二研究家の谷口朋子氏によると、夢二の作品は当時から贋作が多く、
地方の旧家から発見されることはあっても、夢二の真筆と断定されるのは珍しいとの事。
研究者の間でも知られていなかった、そして過去、どの書籍にも掲載されることのなかった
夢二の肉筆画が発見されることは稀で、この作品が公開されることは、非常に貴重な機会です。皆さまこの機会にぜひ、ご覧くださいませ。
展覧会 「竹久夢二と静岡ゆかりの美術」
前期:1月7日(土)~2月12日(日) 【特別出品】中川雄太郎と静岡の創作版画
後期:2月18日(土)~3月25日(日) 【特別出品】平野富山と”彩色木彫”の美
※作品保護の為、前期後期で一部作品の入れ替えを行います。
展示替え期間中は、本展はご覧いただけません。ご了承ください。(c.o)
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2012年01月21日 「竹久夢二と静岡ゆかりの美術」展 ギャラリートークを開催しました
寒い日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
静岡市美術館では「竹久夢二と静岡ゆかりの美術」展を開催しています。
「静岡が育んだコレクター」「静岡が生んだ作家」「静岡にやってきた作家」をキーワードに、
静岡ゆかりの作品を約330点で紹介します。さて、1月15日(日)、21日(土)にギャラリートークを実施しました。
展示室の様子と共にご紹介いたします。展示室に入ると、足元に東海道五十三次ひとめ図の完成予想図が。
東海道の中心にある静岡…ここでは屏風や絵巻に描かれた”静岡”を紹介しています。志田喜代江氏が集めた作品を前に、夢二の作風や、志田コレクションの特徴についてお話しました。
皆さん、1点1点見比べるようにじっくりと鑑賞されていたのが印象的でした。装幀やポチ袋などの生活デザインも夢二作品の魅力。
前期特別出品:中川雄太郎と静岡の創作版画
版画家として、郷土史家として、教育者としての雄太郎の姿をご覧いただきました。次回のギャラリートークは、後期に実施します。
2月19日(日)、3月17日(土)、いずれも10:30~、17:00~の1日2回です。
参加無料(要観覧券)、申込不要です。お気軽にご参加ください。前期・後期で作品の一部が入れ替わりますので、
今回ご参加いただいた方も、またお楽しみいただけると思います。ご来館、お待ちしております!
■「竹久夢二と静岡ゆかりの美術」展 関連イベントのお知らせ■
新しい視点で竹久夢二研究を続けている谷口朋子氏に、
女性ならではの視点で集められた「志田コレクション」の魅力をお話いただきます。日 時 : 2月4日(土) 14:00~15:30(開場 13:30)
講 師 : 谷口朋子氏(竹久夢二研究家)
会 場 : 当館多目的室
参 加 料 : 無料
申込締切 : 1月25日(水)必着(c.o)
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2012年01月18日 「匠の技-蒔絵」を開催しました。
3週連続で静岡の匠の技を紹介する
「静岡の匠」展関連イベント「匠の技」の第2弾は、
静岡県蒔絵工業協同組合の皆さんによる実演とワークショップです。
(第1弾 漆の実演、ワークショップの様子はこちら。)静岡県蒔絵工業協同組合の皆さんは、
1月4日に完成お披露目をした漆芸作品
《東海道五十三次ひとめ図》の制作に携わられた方々です。ひとめ図の木地に施された真っ黒な漆の上に、
流麗な線で描かれた波や帆船、富士山や安倍川。
この黄金に輝く部分を、静岡県蒔絵工業協同組合の皆さんが
さまざまな蒔絵の技法を駆使して描きました。ぜひ、近くでご覧になってください。
中には、漁をしている人の姿も…!
実演では”置き目”といって、下絵の輪郭線を転写した上に、
筒の先に絹の紗がはってある”粉筒”(ふんづつ)という道具を使って
実際に粉蒔きをしていただきました。
粉筒を使いこなせるようになるまでには、何年もかかるそう。
ぼかし蒔きという技法で、花びらを1枚1枚丁寧に描いていく職人さん。
あまりにも繊細な作業なので、見ている私まで、つい息を止めてしまいました。
当日は、貴重な道具や、粉蒔きで使用する本金粉や銀粉、プラチナ粉、
また、 “螺鈿”(らでん)とよばれる(貝の真珠層を模様の形に切って飾る)技法で用いる
夜光貝やアワビなどの貝もお持ちいただきました。どれも美しい!写真の金粉は”平目粉(ひらめふん)”といって、
金粉をたたいて、平べったくした粉です。このように、蒔絵で使用される粉には、
材料や粒子の細かさによってさまざまな種類があり、
職人さんたちはこれを使い分けて描いているんですね。奥が深い!!ワークショップでは、なんと!
実際に”粉筒”を使って粉蒔きをさせていただきました!
本格的な蒔絵の技法を体験できる、とても貴重な内容となりました。まず、職人さんが2パターンの富士山の図柄を考え、
それを型紙にしてくださったものを使い、
ローラーを使って、模様の部分に薄くカシュー漆を塗っていきます。
ローラーを転がすので”ころがし”と呼ぶそうです。
その上に、さまざまな色の粉を蒔いていきます。
富士山や富士山にかかる霞は、綿を使って描きます。
皆さん、蒔絵を体験するのはもちろん初めてです。
5人の匠が熱心に指導してくださいます。
富士山の上には、粒子の粗い粉を、粉筒を使って蒔きます。
富士山に雪が積もりました!桜の花や、枝などをカシュー漆で描いて、また粉蒔きをして・・・
完成した作品がこちら!
どの作品も本当に美しく仕上がりました!さて、「匠の技」最終回は
1月21日(土)14:00から彫金の実演を開催します。
予約は不要ですので、当日直接会場、当館エントランスホールにお越しください。そして、多目的室にて開催中の「静岡の匠」展は、
今月22日(日)が最終日となります!展示室にて開催中の「竹久夢二と静岡ゆかりの美術」展と併せて
ぜひご覧ください。(m.y)
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2012年01月18日 「匠の技-漆」を開催しました。
静岡市美術館では、多目的室にて1月7日より開催中の「静岡の匠」展にあわせ、
3週連続で、静岡の匠の技を紹介するイベントを開催中です!第1週目である8・9日は、静岡漆器工業協同組合の皆さんによる
漆の実演とワークショップを行いました。静岡漆器工業協同組合の皆さんは、1月4日に完成お披露目をした漆芸作品
《東海道五十三次ひとめ図》の制作に携わられた方々です。当日は、この《東海道五十三次ひとめ図》に用いられた技法の解説も含め、
駿河漆器独自の”変塗(かわりぬり)”の魅力を存分にご紹介いただきました。まずは実演の様子からご紹介します。
“変塗”とは、江戸時代、刀の鞘塗(さやぬり)から派生したもので、
漆に顔料で色をつけた色漆(いろうるし)、金属箔(きんぞくはく)、卵殻(らんかく)などを入れ、
模様をつくる”塗り”の技法のことです。
静岡特有の変塗が何種類も考案されており、中には特許を得た技法もあるんですよ。こちらの写真は、”駿河炭”という研磨用の炭を使って
“研ぎ出し”とよばれる作業をしているところです。
駿河炭は油桐を焼いて作った炭で、全国的にも有名なんですよ。当日は、職人さんが普段使っている道具も持ってきていただきました。
漆を塗る作業には、女性の髪の毛で作られた刷毛を使います。
最高級の刷毛は、70㎝以上ある海女の髪を切り、50年以上置いたものなのだそうです!先代から受け継いだ刷毛を、参加者の皆さんも実際に触らせていただきました。
実演の合間には、《東海道五十三次ひとめ図》の前で
それぞれの職人さんが担当されたパーツの変塗のお話もしていただきました。
(ひとめ図は国割のパーツごとに、それぞれ異なる31種の変塗で表現しています!)こちらの表面を丹念に研ぎ出していくと…
とても美しい模様が浮かび上がってきます!
この光り輝く部分には、夜光貝やアワビの貝が施されています。皆さん、熟練した職人の技に、食い入るように見入っておられました。
さて、ワークショップでは、
“卵殻ばり”という変塗の技法を用いて絵を描きました。卵殻ばりは、読んで字の如く卵の殻を貼る技法です。
まず、ひとめ図の中から卵殻ばりが施されたパーツをみんなで探し、
職人さんから卵殻ばりの歴史について教えていただきました。卵殻ばりは、漆で表現することのできない白い色を画面に作り出すために発案され、
また、その白い涼しげな色合いから夏に使用する物によく用いられた、など
貴重なお話をたくさん伺うことができました!その後、ワークショップ室へ戻り、制作に入ります。
予め漆塗りが施された板に、カシュー漆
(カシューナッツの殻から絞られた油が原料の漆)で絵を描き、
そこに小さく砕いた卵殻を、つまようじの先に水をつけ、
ひとかけらずつ丁寧に貼っていきます。年の初めということもあり、
今年の干支である辰や、富士山を描いた参加者が多かったです。ワークショップ終了後、作品は講師を務められた職人さんが
工房に持ち帰りました。この後、作品の上に2回、3回、と漆を塗り重ね、
駿河炭で卵殻ばりの図柄が浮き出るまで、丹念に研ぎ出します。作品の横にある紙には、
あわびの貝を貼ってほしい場所が記されています。研ぎ出しの作業が終わった後、職人さんがひとつひとつ手作業で
貝を切り、貼ってくださるそうです!仕上がった作品は、2週間後に美術館に届けられます。
私たちも今から完成した姿を見るのが待ち遠しいです!さて、実演やワークショップで講師を務めていただいた職人さんたちの作品展
「静岡の匠」展を、当館多目的室にて今月22日(日)まで開催中です。まだご覧になっていない方はどうぞお見逃しなく!
(m.y)
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2012年01月15日 「しずびチビッこプログラム第4回」開催しました!
ご報告が遅くなりましたが、12月3日(土)の午前・午後2回、「しずびチビッこプログラム第4回」を開催しましたので、その様子をご報告したいと思います。
チビッこプログラムは、2歳以上の未就学児を対象とした、アート体験プログラムです。
小さな子どもでも安全に楽しめるプログラムを展覧会ごとに用意し、初めての美術館体験・アート体験を応援。また、保護者のみなさまにはゆっくりと展覧会鑑賞をお楽しみ頂くという、親子ともに楽しんでめる内容となっています。当館のイベントの中でも、特に人気の高いイベントです。
興味のある方は、ぜひご応募して下さいね。
(次回のご案内は、こちらをご確認下さい )今までのチビッこプログラムは、開催中の展覧会に合わせた内容で開催してきましたが、今回はクリスマスが近いこともあり、「オーブン陶土」という粘土を使って、クリスマスツリーに飾るオーナメントを制作しました♪
粘土でオーナメント??
と思われる方もいるかもしれません。
百聞は一見に如かず。
さっそく、小さなアーティスト達のアトリエをご覧頂きましょう!まずは簡単に、道具の使い方やどのようなものを作るのかを、当館の職員が説明します。
クッキー型を使うなど、簡単に可愛い形ができてしまうから、この時点で大騒ぎ!
「お星さまだ!」
「しましまになったよ!」
「早くやりたい!」粘土はベージュ・黒・ピンクの3色。
好きな色を選んでもらい、制作開始です。色々な道具を使って、みんな思い思いに形をつくります。
大人では発想できない、芸術的な作品も生まれて、感心させられます。
こんなに可愛らしい作品が完成しました!
この「オーブン陶土」は、自宅にあるオーブンで焼成することで、陶器のような強度になります
おうちでお父さん、お母さんに最後の仕上げをしてもらって完成です。おうちに持って帰る前にツリーの台紙に飾り付けて…。
じょうずにできました!
ひと仕事終わったあとは、終わりのあそび。
絵本を読んだり、どっちの手におもちゃが入っているかを当てたり…。
1時間30分という長時間にも関わらず、みんな最後まで集中して参加してくれました。しずびチビッこプログラム第5回は、2月11(土・祝)に開催します。(詳細はこちらをクリックして下さい)
申込締切は1月24日(火)です。興味のある方は、ぜひ応募して下さいね。(k.s)
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