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2022年08月13日 「THE HEROES 刀剣×浮世絵」展 来場1万人を達成!
8月13日に、「ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵-武者たちの物語」の来場者が1万人を達成しました。and more
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2022年08月06日 【THE HEROES展 作品紹介】武者絵・鐔編 ―源平時代の英雄③
「ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵-武者たちの物語」出品作品の中から、武者絵、鐔(つば)の一部を、そこに描かれた武者たちのエピソードとともにご紹介します。and more
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2022年08月04日 【THE HEROES展 作品紹介】武者絵・鐔編 ―源平時代の英雄②
「ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵-武者たちの物語」出品作品の中から、武者絵、鐔(つば)の一部を、そこに描かれた武者たちのエピソードとともにご紹介します。and more
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2022年07月30日 【THE HEROES展 作品紹介】武者絵・鐔編 ―源平時代の英雄①
武者絵は『平家物語』などの軍記物語や武勇伝説に登場する人気の英雄(ヒーロー)、武者を描いた浮世絵です。
開催中の展覧会「ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵-武者たちの物語」ではアメリカ・ボストン美術館のコレクションから菱川師宣、歌川国貞、歌川国芳、月岡芳年などが手掛けた武者絵118点を国内初出展しています。本展出品作品の中から、武者絵、鐔(つば)の一部を、そこに描かれた武者たちのエピソードとともにご紹介します。and more
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2022年06月05日 「スイス プチ・パレ美術館展」―人物紹介③ ルノワールとヴァリエール=メルツバッハ
サテン地のドレスに身を包み、ゆったりと椅子に腰かけているのは、後に詩人となるアリス・ヴァリエール=メルツバッハです。30代の頃、詩人になる前の姿と推測されています。
当時、ルノワールはリウマチの療養のため南仏のカーニュで暮らしており、本作もこの地で描かれたと考えられます。すでに人気画家として経済的に余裕のあったルノワールは親しい愛好家や画商からの注文しか受けなくなっていました。メルツバッハの手記によると、ルノワールは彼女から制作の依頼を受けた際も、最初は躊躇したそうですが、帽子を取ったその容姿を見て態度を一変。白いサテン地のドレスを彼女に着せ、嬉々として制作に励んだといいます。薄く溶いた絵の具を幾層にも重ねる手法は、晩年のルノワールが好んで用いたもので、透明感のある色彩によって、健康的な血色と洗練された上品さが巧みに表現されています。
参考文献
Exh. Cat., Renoir au XXe siècle, Paris : Grand Palais, 2009, p. 290.(c.f)
「スイス プチ・パレ美術館展 花ひらくフランス絵画」
会期:2022年4月9日(土)~6月19日(日)
休館日:毎週月曜日 -
2022年06月02日 「スイス プチ・パレ美術館展」―人物紹介② サラ・ベルナール
本作でモデルを務めるサラ・ベルナールは、19世紀末から20世紀初頭にパリで活躍した女優です。国立劇団のコメディー・フランセーズやオデオン座に所属し、美声と端正な容姿で多大な人気を博しました。卓越したカリスマ性から一時は劇団を立ち上げ、世界巡業も行ったことが知られます。女性らしいふくよかな体つきが好まれた当時にあって、サラは華奢な体形を武器に中性的なイメージを築き上げ、男役も務めました。棺で就寝するという奇行で物議を醸したほか、俳優や作家たちと浮き名を流すなど、話題性に事欠かない人物でした。
ラリック、ミュシャ、ロートレックといった芸術家たちと親交を深め、サラの姿を流麗な植物模様とともに表したミュシャのポスターは、彼女のプロモーション戦略に一役買いました。
本作を描いたのは、モンマルトルを活動拠点としたボッティーニです。当時、サラは60代。大女優としての貫禄を身にまとい、衰えを知らぬ美貌への矜恃が滲み出ています。
(c.f)
「スイス プチ・パレ美術館展 花ひらくフランス絵画」
会期:2022年4月9日(土)~6月19日(日)
休館日:毎週月曜日 -
2022年05月31日 「スイス プチ・パレ美術館展」―人物紹介① ユトリロとヴァラドン
エコール・ド・パリを代表するシュザンヌ・ヴァラドンとモーリス・ユトリロは、数奇な人生を送った親子画家です。
母親のヴァラドンは美術モデルとしての活動の方が知られ、ルノワールを筆頭に名だたる画家たちの作品にその姿が表されています。若い頃にはサーカスの曲芸に従事しましたが、転落事故が原因で美術モデルに転身、さらには自らも画家になるという異色の経歴の持ち主でした。シュザンヌという呼称は画家のロートレックが考えたもので、老画家の前でポーズをとる彼女を、水浴中に老人から裸体を覗き見られる旧約聖書の登場人物、スザンナになぞらえたことに端を発するといわれています。
ユトリロの父親が誰であったかは定かでありません。恋多きヴァラドンは息子を母親に預けて奔放な生活を送り、十代のユトリロは孤独感からか酒に手を伸ばしてしまいます。アルコール依存症の克服のために絵画制作を始め、詩情溢れるパリの街路を描きました。署名の末尾にはヴァラドンを表すVが添えられ、母親への複雑な心境が想像されます。
(c.f)
いずれもASSOCIATION DES AMIS DU PETIT PALAIS, GENEVE
「スイス プチ・パレ美術館展 花ひらくフランス絵画」
会期:2022年4月9日(土)~6月19日(日)
休館日:毎週月曜日 -
2022年05月22日 ボストン美術館の日本美術コレクション
アメリカ合衆国の北東部に位置するマサチューセッツ州最大の都市、ボストン。18世紀後期にイギリスからの独立を果たしたアメリカ独立運動の舞台のひとつであり、今日では名門大学や研究機関が多く集まる世界有数の学術都市として知られています。
同地の有志によって設立され、アメリカ建国100周年にあたる1876年に開館したボストン美術館は、50万点を超える世界諸地域の作品を幅広く所蔵していますが、中でもおよそ10万点を数える日本の美術工芸品は、日本国外における収蔵品としては随一の質と量を誇ります。それらは明治時代に相次いで来日した動物学者のエドワード・モース、医師であったウィリアム・ビゲロー、東京帝国大学で哲学・政治学の教鞭を執ったアーネスト・フェノロサらのコレクションを中核として形成されました。彼らは直に触れた日本の文化・芸術に魅了され、古美術品の調査・研究に携わる一方で作品の蒐集にも情熱を注いだのです。
そしてフェノロサとともに日本美術の復興と発展に尽力したことで知られる岡倉天心も、ボストン美術館の中国・日本美術部長として体系的な東洋美術コレクションの形成に貢献した一人です。彼らに見出されて海を渡った美術品には、国内に残っていれば国宝や重要文化財に指定されていたであろう美術史上重要な作品も少なくありません。
今回の展覧会では、同館が誇る日本美術コレクションから歴史上の武将や英雄たちの活躍を江戸時代の浮世絵師たちが描いた武者絵の優品とともに、共通のイメージがデザインされた刀装具の鐔(つば)、平安時代後期から江戸時代末期に制作された名刀の数々をご覧いただきます。欧米の人々をも虜にしてきた知られざる日本の美をご堪能ください。(t.t)
「ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵-武者たちの物語」
会期:2022年7月2日(土)〜8月28日(日)前売券 7月1日(金)まで販売中!
静岡市美術館、ローソンチケット[Lコード:45510]、セブンチケット[セブンコード:094-382]、チケットぴあ[Pコード:686-038]、谷島屋(パルシェ店、マークイズ静岡店、流通通り店)、MARUZEN&ジュンク堂書店新静岡店、大丸松坂屋静岡店友の会🎫2枚でお得🎫
一般前売ペアチケット 2枚1組 2,400円 7月1日(金)まで販売中!
静岡市美術館、ローソンチケット[Lコード: 45511]、セブンチケット[セブンコード: 094-410]、チケットぴあ[Pコード: 686-039]
※当日ペア割チケットの販売はございません。 -
2022年05月20日 「スイス プチ・パレ美術館展」来場1万人を達成!
本日5月20日に、「スイス プチ・パレ美術館展 花ひらくフランス絵画」の来場者が1万人を達成しました。
1万人目は、浜松市からお越しのお客様。
6人姉弟のうちの姉妹5人(!)でよく美術館に足を運ぶそうで、今回は3人でご来館くださいました。
楽しく和やかな雰囲気で取材に応えてくださいました。
お三方には、当館館長より記念品を贈呈しました。おめでとうございます。「スイス プチ・パレ美術館展」は、6月19日(日)までの開催です。
本展では、ジュネーブのプチ・パレ美術館の所蔵品から、ルノワール、ドニ、デュフィ、ユトリロ、藤田嗣治らの作品65点で、印象派からエコール・ド・パリに至るフランス近代美術の軌跡を辿ります。
同館の所蔵品がまとめて来日するのは30年ぶりです。この機会にぜひご来場ください。(c.o)
「スイス プチ・パレ美術館展 花ひらくフランス絵画」
会期:2022年4月9日(土)~6月19日(日)
休館日:毎週月曜日 -
2022年05月07日 花ひらくフランス絵画【6】 ポスト印象派とエコール・ド・パリ:個性の開花と古典への回帰
エコール・ド・パリとは、戦間期にパリのモンマルトルやモンパルナスに集った画家たちを指します。自由を好んだ彼らに統一的な絵画様式は無く、唯一共通していたのは具象的な表現を用いたことでした。日本の藤田嗣治やイタリアのモディリアーニなど、外国人が多く含まれるのも特徴です。彼らの活動拠点となったのは、モンパルナスのアトリエ兼共同住宅「ラ・リューシュ(蜂の巣)」でした。
その中のひとり、キスリングはポーランドの出身で、社交的で温厚な性格からモンパルナスのプリンスと呼ばれました。《サン=トロぺのシエスタ》に描かれているのは画家自身と、後に妻となるルネです。鮮烈な色彩にはフォーヴィスムからの、単純化された形態にはキュビスムからの影響が窺えます。本作は、第一次世界大戦中に描かれており、画家はその前年の1915年に戦闘中の負傷が原因で退役していました。地中海の温かな陽光の中で、戦傷を癒す自らの姿を捉えた作品と解釈することもできます。
(c.f)
「スイス プチ・パレ美術館展 花ひらくフランス絵画」
会期:2022年4月9日(土)~6月19日(日)
休館日:毎週月曜日
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