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生誕110年・没後30年
絵本画家・赤羽末吉 展
『スーホの白い馬』はこうして生まれた
赤羽末吉 《『スーホの白い馬』表紙》 1967年 ちひろ美術館
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日本の絵本の可能性を大きく切り開いた絵本画家・赤羽末吉(1910-1990)。22歳で満洲(中国東北部)へ渡り日本画家として活躍する一方、その風土が育んだ市井の人々のくらしに深い関心を寄せます。引揚げ後、50歳のときに手がけた『かさじぞう』で絵本画家として遅咲きのデビューを果たすと、以後『スーホの白い馬』など、ふたつの「郷土」の美しさとそこに生きる人々の姿を描き続けました。本展ではちひろ美術館所蔵の絵本原画とともに、取材時のスケッチや写真、制作過程の貴重な資料など約300点をとおして、赤羽末吉の画業の全体像をご紹介します。