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没後100年 徳川慶喜展 作品リスト
大正2年11月22日、最後の将軍・徳川慶喜(1837―1913)は76年の生涯を閉じました。彼は30歳の時、江戸幕府の政権を朝廷に帰し、近代国家創設に大きな役割を果たしました。これを機に、慶喜は生まれ変わります。
維新後30年間過ごした静岡では、前将軍という政治性を消し去るかのように、銃猟や囲碁、謡、刺繍、自転車、当時最新の油彩画や写真術に没頭しました。その歩みは、彼を政治家から文人へと変貌させ、文化面に大きな足跡を残すことになったのです。
没後100年にあたる今秋、徳川慶喜家第4代当主・德川慶朝氏のご協力のもと、松戸市戸定歴史館と静岡市美術館は、共同で歴史と美術の両面から慶喜に迫ります。慶喜の「分身」としてパリに渡った弟・昭武の屋敷、戸定邸のある戸定歴史館では、近年発見された政権返上(大政奉還)に関する重要資料や、徳川家秘蔵の文書類によって、維新史、慶喜家の歴史を新たな視点で読み解きます。慶喜の旧居・紺屋町邸跡(現・浮月楼)に隣接する静岡市美術館では、洋学の最高峰・幕府開成所ゆかりの画家たち、川上冬崖、中嶋仰山、高橋由一、島霞谷、川村清雄らの作品と慶喜の油彩画を一堂に公開します。徳川慶喜が投げかけるメッセージを、歴史と美術、二つの視点からご覧ください。
前売券
9月14日(土)から11月1日(金)まで販売
静岡市美術館、チケットぴあ[Pコード765-819]、ローソンチケット[Lコード40693]、セブンチケット[セブンコード024-942]、谷島屋呉服町本店、谷島屋マークイズ静岡店、戸田書店静岡本店、戸田書店城北店、江崎書店パルシェ店、MARUZEN&ジュンク堂書店新静岡店
主催:静岡市、静岡市美術館 指定管理者(公財)静岡市文化振興財団、静岡朝日テレビ、日本経済新聞社
後援:静岡市教育委員会、静岡県教育委員会
助成:芸術文化振興基金