過去の展覧会
七夕の美術―日本の近世・近代の美術工芸にみる
A4判(300×230mm)/450g/100頁 |
[目次]
第一章 プロローグ―織姫と彦星の物語
第二章 江戸の七夕・京の七夕
第三章 儀礼としての七夕―乞巧奠
第四章 もう一つの七夕―天稚彦の物語
第五章 エピローグ 天に向かって、星に願いを
解説
「七夕の美術展」覚書
作品解説
参考文献
出品目録
[紹介文]
今なお日本人に親しまれている七夕を造形表現によって、提示した展覧会図録。江戸時代の絵画、浮世絵、近代日本画を中心に、七夕や星を象徴する造形表現、継承された図像をできるだけ網羅的に紹介。七夕の儀礼で使われた工芸品や五節句の中の七夕、芝居絵にみる七夕、相撲や七夕飾文具にも注目し、その広がりを紹介している。冷泉家の乞巧奠祭壇を、その儀式の手順とともに掲載。また、もう一つの七夕の物語である「天稚彦物語絵巻」については、サントリー美術館本、専修大学図書館本、安城市歴史博物館本の絵の部分のみ全図を比較して掲載するなど、七夕の図像集としての役割も果たす。七夕についてのビジュアルな書籍がない中、珍しい資料にもなるだろう。