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国宝・久能山東照宮展―家康と静岡ゆかりの名宝

展覧会概要主な出品作品関連イベント共通チケット情報刊行物

展覧会構成
第1章 駿府の大御所・徳川家康と久能山
第1節 家康の生涯
第2節 遺愛品にみる南蛮趣味
第3節 御神宝装束
第4節 歴代将軍揃い踏み
第2章 久能山の古代中世―普陀洛山久能寺の歴史と久能山東照宮

出品作品
第1章 駿府の大御所・徳川家康と久能山 第1節 家康の生涯

神童が戦国の覇者となり、神(東照大権現)となるまで。




「東照社縁起絵巻」より、㊤印地打(安倍川の石合戦)㊦大坂陣 紀州東照宮蔵


重要文化財「金溜塗頭形兜」 久能山東照宮博物館蔵

戦場で使われただろう家康の2メートルに及ぶ巨大な馬標(うまじるし)


「金扇馬標」 久能山東照宮博物館蔵

家康が臨終に際し、
西方に切先を向けたという伝説の名刀

家康が関ヶ原合戦で着用し、
大坂の陣でも身近に置いた“吉祥の鎧”


重要文化財「太刀 三池典太」 久能山東照宮博物館蔵

重要文化財「伊予札黒糸威胴丸具足(歯朶具足)」
久能山東照宮博物館蔵(展示:10/21-11/24)


奈良県指定文化財「伊予札茶絲威胴丸具足 附 具足櫃」(展示:10/4-10/19)
漢国神社蔵(奈良国立博物館寄託)

神君家康の姿


「東照大権現像」 総本山長谷寺蔵



第2節 遺愛品にみる南蛮趣味

「洋時計」など大御所時代の手沢品のほか、全国から家康ゆかりの名宝が里帰り。


スペイン国王から贈られた家康遺愛の品

家康所要と伝わる南蛮胴
胴には鉄砲の試し打ち痕


重要文化財「洋時計 (1581 年マドリッド製刻銘)」
久能山東照宮博物館蔵(展示:10/4-11/9)

重要文化財「南蛮胴具足」 紀州東照宮蔵



第3節 御神宝装束

家康を心から崇拝した三代将軍家光が、久能山へ奉納した装束類。



重要文化財「袍 御神宝装束 白地花輪違総文縠紗」 久能山東照宮博物館蔵


重要文化財「表袴 御神宝装束 白地牡丹唐草文浮織物」 久能山東照宮博物館蔵



第4節 歴代将軍揃い踏み

肖像画と共に初代から15代まで徳川家歴代将軍所用の武具甲冑が勢揃いする、初めての機会。


三代家光


「交色素懸威具足」 久能山東照宮博物館蔵

「徳川家光像」 総本山長谷寺蔵

八代吉宗


「紺絲威鎧」 久能山東照宮博物館蔵

「徳川吉宗像」 総本山長谷寺蔵

十五代慶喜


「卯花威胴丸(白萌葱糸威胴丸)」 久能山東照宮博物館蔵

「徳川慶喜像」 久能山東照宮博物館蔵



第2章 久能山の古代中世―普陀洛山久能寺の歴史と久能山東照宮

家康はなぜ久能山を選んだのか。古代中世においては、久能寺(現・鉄舟寺/明治期、幕臣山岡鉄舟が再興し、鉄舟寺と改める)が創建された霊山であり、戦国期には武田信玄が山頂に久能城を築城するなど要害としても機能した。往時の繁栄がしのばれる品々を紹介する。


「康治元年」(一一四二)
「久能寺念空」銘のある貴重な品


重要文化財 「金銅錫杖頭」 鉄舟寺蔵
画像提供:東京国立博物館

平家納経と並ぶ高貴な装飾経



国宝「久能寺経」より、㊤譬喩品 ㊥方便品 ㊦嘱累品
画像提供:東京国立博物館