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天保12~13(1841-42)年頃、江戸に大きな「猫ブーム」が到来します。浮世絵師・歌川国芳が次々に猫を題材とした戯画を版行、中でも団扇絵「猫の百面相」は「今世の中の流行」として紹介されるほど人気となりました。ブームは浮世絵だけにとどまらず、役者が猫の顔を描いた団扇を持って踊る歌舞伎「猫の所作事」は大評判。さらに国芳の挿絵による猫を擬人化した合巻本『朧月猫の草紙』はベストセラーとなり、猫ブームに拍車をかけました。ここではこれら天保期の猫ブームの背景や、猫ブームの立役者・歌川国芳について紹介します。
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