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シャガール展

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展覧会構成
第1章 祝祭の空間-色彩の交響
第2章 精神の光-祈りの造形
第3章 南仏での安息-晩年の境地


第1章 祝祭の空間-色彩の交響

パリを訪れた者を圧倒的な美しさで魅了するオペラ座の天井画。
1963年、時の文化大臣アンドレ・マルローが依頼したこの大プロジェクトは、フランスで大きな話題となりました。
音楽史を飾る舞台作品をテーマにしたこの天井画は完成まで約1年を費やし、その過程で多くの習作が生まれました。
これら貴重な作品や迫力ある映像により、シャガールの独創的な手法や制作過程を紹介します。



《パリ・オペラ座の天井画全景》 1964年(提供:オペラ座)
©ADAGP, Paris & SPDA, Tokyo 2013, Chagall® ©Jean-Pierre Delagarde


《オペラ座天井画のための最終下絵》 1963年
グワッシュ、キャンヴァスで裏打ちされた紙 個人蔵
©ADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 2013, Chagall®


第2章 精神の光-祈りの造形

1950年代に始まる壁画やステンドグラスなど宗教建築のための制作は、東欧系のユダヤ人であるシャガールにとって自らのアイデンティティーを確認する機会ともなりました。そこでは、ユダヤ人の精神的支柱である旧約聖書の主題が描かれています。それらの習作やステンドグラスの最終試作品、また宗教的主題の油彩画や聖書シリーズにより、画家の精神が育んだ宗教表現の軌跡をたどります。



エルサレム、ハダサー医療センター附属シナゴーグのステンドグラス「レビの部族」に手を加えるシャガール
ランスのステンドグラス工房アトリエ・シモン=マルクにて 1960年 (撮影:イジス)
©ADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 2013, Chagall®
©IZIS Bidermanas


第3章 南仏での安息-晩年の境地

南仏コート・ダジュールに移住したシャガールは、その地を終の棲家としました。
激動の時代をくぐり抜けてきた画家にとって、穏やかな南仏の地は大いなる安息をもたらします。そして戦後の宗教的モニュメントの多くが、この地で生まれることになったのです。
晩年手がけた陶芸、レリーフ、タピスリーなど多様な技法の作品にも焦点を当て、モニュメント制作がシャガールに及ぼした影響を探ります。



《サン=ポールの上の恋人たち》1970-71年 油彩、キャンヴァス 個人蔵
©ADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 2013, Chagall®


《青いロバ》 1954年
壺、型抜き成形、化粧掛けと酸化金属による彩色、小刀とドライポイントによる掻落、筆による部分的施釉
個人蔵 ©ADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 2013, Chagall®