過去の展覧会
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今からちょうど100年前の1913年、26歳の藤田嗣治(レオナール=ツグハル・フジタ、1886-1968)はフランスへ渡りました。芸術の都パリに世界中から詩人や音楽家、画家、モデルたちが集まり、モンパルナスのカフェでは芸術談義が繰り広げられていた時代のことです。若き日の藤田もその狂騒に飛び込み、なめらかな白い地塗りに細く繊細な墨の線で裸婦や猫を描く独自の作風に至りました。その絵肌は「乳白色の地」と賞賛され、西洋と日本の伝統を融合させたとして高い評価を受け、国際的画家としての活躍が始まります。
本展は、藤田が初めて渡仏した1913年からラテンアメリカへと旅立つ1931年までに焦点をあて、フランスおよび日本各地から集められた作品約100点により構成されます。初公開を含む絵画や書簡などの資料によって、エコール・ド・パリの寵児「フジタ」誕生までの軌跡と、その黄金期の名作をご紹介します。また同時に、藤田と時代を分かち合った芸術家たちの作品をあわせて展示し、幾多の才能を世に送り出した往時のパリの雰囲気もお届けいたします。
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前売券
販売期間:3月6日(水)〜4月19日(金)
静岡市美術館、チケットぴあ(Pコード765-563)、ローソンチケット(Lコード47129)、セブンチケット(セブンコード021-228)、谷島屋呉服町本店、戸田書店静岡本店、戸田書店城北店、江崎書店パルシェ店、MARUZEN&ジュンク堂書店新静岡店
主催:静岡市美術館 指定管理者(公財)静岡市文化振興財団、静岡新聞社・静岡放送
特別協賛:セキスイハイム東海
後援:静岡市教育委員会、静岡県教育委員会、在日フランス大使館 アンスティチュ・フランセ日本、静岡日仏協会
協力:日本航空
企画協力:株式会社ブレーントラスト