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印象派への旅 海運王の夢

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ウィリアム・バレル(45歳頃)
© CSG CIC Glasgow Museums Collection
現在のバレル・コレクション
© CSG CIC Glasgow Museums Collection

ウィリアム・バレル(1861-1958)は1861 年に英国、スコットランドの海港都市グラスゴーに9 人兄弟の三男として生まれました。15歳で家業の艤装(ぎそう)業(各種装備などを船体に取り付ける作業)を手伝い始め、24 歳で父親の跡を継ぎます。その後、船舶の売買で大成功し「海運王」と称されました。
当時、英国随一の海港都市として経済成長が著しかったグラスゴーでは、美術品市場も活況となっていました。バレルも少年の頃から美術品に関心を持って収集を始め、1890 年代から1920 年代にかけて、グラスゴー出身の画商アレクサンダー・リード(1854-1928)から作品を購入。古今東西の美術工芸品を収集しました。1944 年、バレルはコレクションのうち9000 点以上の作品をグラスゴー市に寄贈。その条件として、当時深刻な社会問題であった大気汚染の影響が少ない郊外にコレクションの作品を展示すること、また英国外には貸し出さないことが提示されました。1983 年にグラスゴー市は郊外のポロック公園内にコレクションを移し、バレル・コレクション(The Burrell Collection)として一般公開。以降、近代名画を集めた世界屈指のコレクションと称され多くの観光客が訪れています。同館は2015 年から2020 年まで改修工事により閉館しているため、英国外への作品の貸し出しが可能になり、海を越えて本展の開催が実現しました。